ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

若者組からの巣立ち

 グループの具体的な歩みのお話が途絶えてから約2か月。少しずつメンバーからグループの名前が発せられるようになったけれど、まだ具体的な再始動(って言ってもいいよね)のお話には至っていない。一方で、メンバーがそれぞれにグループからは独立して、発信したり、お仕事をしたり、コンテンツを発表する動きは更に活発になってきているようにも見える。メンバーのお誕生日のお祝いも2023年のトップバッターだったながつから始まって、安井くん、あらんちゃんときて、公式からの発信はあるけれど、メンバー同士でのお祝いの動きは個別に任されている感じにもなってるようにも見える。

 一方で、グループ以外での(外部っていう言葉は既に似合わなくなってるね)活動先での人との交流は積極的に発信されるようになっていて。昨日の顕嵐くんのお誕生日も、ちょうどヒプステのお稽古と重なっていたから、ヒプステの共演との人たちの顕嵐くんとのツーショットやスリーショットが流れてきて、その場所で顕嵐くんが築いてきた関係性が目に見える形で示されていたなあと。その規模とは方向性が違うけれど、萩ちゃんも萩ちゃんねるを一緒にやってるけーさんとの濃い関係性や、おぼんろさんでの活躍を劇団員の方々がいつも発信してくれていたなあと。もちろんさなぴーやながつも同様に。モロちゃんだけはネットにはでてきてはくれないけれど、きっと大好きな音楽やサックスに邁進してるんだろうなーって思うし、先日は安井くんが一緒に遊んでいた様子を見せてくれていたな~。

 そんな風なグループ以外の人々との関係性が、美勇人くんが脱退して、しっかりとはっきりと見えてきたように感じます。一緒の家に住んでいて、友達よりも濃い兄弟や家族のような関係性を見せていたメンバーたちがそれぞれに家を出て自立していく、そんな人間の成長と同じようなプロセスを、奇しくも踏んでいるのではないかなと思うのですよね。特に、美勇人くんとあらんちゃんはジャニーズJr時代からその「兄弟み」が強かったように思うから(萩安も近いところがあるのかもだけれどw)、そこが大きく展開したのが一つの引き金になってるようにみえるのかもしれないですね。逆に、色んなグループ以外のお仕事はきっとずいぶん前に決まっていたでしょうし(ながつのその婚なんて決まったのいつなんだろう)、個人でやってる萩ちゃんねるでさえ1年前から準備が始まってるので、色んなことが「同時多発的に」、せぶんという家からの巣立ちの方向に動いるんだろうなーって思うのです。

 個人的には、こうやって2か月間を過ごしてみて、美勇人くんが辞めても辞めなくても、きっと今の物理的な光景は変わらなかったのかなあって感じています。ファンの心の中はグループあってのというのと、グループどうなるんだろうって感じの現状では、心象風景は大きく違うんでしょうが、物理的なものはきっと同じなんだと思うのです。ま、自分が安心したいがための理屈づけではありますけれどね。

 以前、彼らがジャニーズから退所して7人での活動が始まった時に、その頃(2018~2019年頃)のまだジャニーさんが存命していた頃の事務所には、「少年」と「大人」というカテゴリーがあって、「大人」になれるのはいわゆるデビュー組の人たちだけで、Jrで研鑽を積んで十分に育ってしまった年長のJrが「青年」とみなされることはなかったし、その「青年」のための場は当時のジャニーズにはなかった、と前に書いたのですよね。だから、Love-tuneの7人は「青年」にふさわしい「大人」になるための更なる成長を求めて外に飛び出していった。

 しかし、まだまだ大人にはなりきっていない未熟な彼らは、以前の日本にあったような「若者組」(伝統的な地域社会において、一定の年齢に達した地域の青年を集め、地域の規律や生活上のルールを伝える土俗的な教育組織)を作ってお互いに守り合い、成長のし合いを助け合って、2019年5月から2023年6月までの期間を過ごしてきたのかもと思うのですよね。7人で始まったから7人で再出発したけれど、その時に最初から、7人でずっといるためではなかったのかもしれない。そして、7人の、その「青年」の時期が終わろうとしている。それぞれが少なくとも精神的にはひとつの「家」だったところから巣立とうとしている。そんな風に見える2023年の8月の末日でありました。

 という訳で、もし彼らが7ORDERというグループをもう一度スタートさせようとするならば、自立したメンバーが、何かしらの目的を持って集まって、「何か」を作り上げていくグループになるんだろうと感じています。その「何か」はファンを極上に楽しませてくれるエンターテーメントであることは確かですが、どんな形で現れるのか本当に楽しみです。まあ、あと、個人的にはずっと彼らにとりついている「しれっと」が少なくなると、しっかりと他者に発信できるようになるといいなあって感じていますね~。ほんとにあの「しれっと」はなんなんだろうなあ(大の字。ほめてないw)。