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「月の鏡にうつる聲」稽古見学会に行ってきました

 萩ちゃんこと萩谷慧悟くんが出演する劇団おぼんろさんの「月の鏡にうつる聲」の初日は8月4日。只今絶賛稽古中なのですが、2023年7月23日(日)に「稽古見学会」を行ってくださいました。会場は通常の稽古場とは異なる調布のドルトン学園の講堂(できたばかりの高校の講堂で本当に綺麗)に移しての開催でした。この日はほぼ満員の観客を迎えて、14時からたっぷり2時間、劇団の主宰の末原さんが「おかまいもしないで」とおっしゃるように普段通りの稽古を見せていただけたようです。終わった後は公式さんから最後のご挨拶の風景の一枚が。萩ちゃんもしっかりご挨拶していましたよ。

 嬉しいことにこの日は共演の松村龍之介さん(ディズグーニーのサイズで共演)も萩ちゃんと石渡さんとのスリーショットがありました~。

 私も色々な舞台を見に行ったことはありますが、こうした稽古の現場をそのまま見せていただけたののは初めての事。一体どんなことがおきるのかドキドキでしたが、意外とストレートにその様子を見せてもらえたのかなあって感じました。でも、客席からは笑いや拍手もあがって、ちょっと不思議な空間感でしたね。2時間たっぷりお稽古の様子を見ることができて演出家さんのやってることとか、お芝居がこうやって作られているんだとか、稽古場での俳優さんたちの雰囲気とか、初めて知ったことが多すぎて本当に感謝感激のひと時でした。完成した「 月の鏡にうつる聲」を早く見たいなあと改めて。

 まずはざくっとその2時間の流れを書き留めたいと思います。最初は作・演出の劇団の主宰である末原さんが作ってきたばかりの曲の歌稽古。末原さんがキーボードを弾きながら歌うのを聞いてその場で覚えていくのでびっくり!。歌詞は台本にあったようですが、メロディや細かいニュアンスはその場で歌いながら伝えていく感じ。みんな覚えるまで繰り返してやってました。後ろの方でフロアに座ってた萩ちゃん(裸足だった~)は、殺陣用の杖の両端を使って、リズムを取ってたりも。あと筆記具持ってこなかった萩ちゃんは龍之介さんに書いてもらってたというw。

 その後が殺陣の稽古。塩崎さんがつけられた殺陣をひとつひとつ確認しながら、末原さんの細かい演出や、わかばやしさんが鳴らすツケとのタイミングとの合わせ方とかも。萩ちゃんはやられる殺陣も多くて、その時の体の向きや表情もしっかり演出されていて。萩ちゃんセリフも多いし表情豊かだし本番楽しみ。おおよそ皆さんセリフも入っていてそれぞれに演じておられるけれど、高橋さんが演じられる登場人物の年齢がその場で末原さんから伝えられたり、萩ちゃん演じる登場人物のその場での気持ちも伝えられたり、演じる側もその演出に従ってその場で何度も修正して、一つのシーンが確立されていく様子が本当に興味深かったです。

 今回萩ちゃんが主に演出をつけてもらってたのが、その後一緒に戦うメンバーとの最初の出会いでの殺陣とその時の表情。末原さんの演出というかこういう感じなんだよと端的に伝えられる言葉に、何度もそして色々とやり方を変えていく萩ちゃん。ちょっと行き詰って、やけっぱち気味にやった思いっきりのお芝居が、あのイケダンの「ぴーちゃん」っぽいお芝居。それはそれで面白かったんですが、末原さんに「それじゃ普段のけいごじゃん」と言われてて、簡単に人物づくりはできないんだなあしみじみしました。でも、ほんと萩ちゃん、今回キャラクターの幅が広くて楽しすぎます。

 その後は冒頭シーンともう一つの始まりである重要シーンを念入りにお稽古。今回萩ちゃんが演じる人物は、セリフ量も多いし色んな言い方もするし、殺陣も立ち回りもドラマチックな展開もたくさんあって、更には生声での舞台で、本当に大変だと思うんですよ。でも、その中で、この日は、人物の性格を形作る演技を丹念に演出してもらってて、そこでバーンと違う演技をして、それに末原さんからもコメントももらって・・・。その繰り返しを重ねていく。本当に見てて楽しかったです。

 キャリア的に萩ちゃんが一番少なくて、1年くらい実戦のブランクもあってという中、周りの俳優さんがみなさん本当に上手くて。舞台でどう動くかの基本がきっちり入っておられる。龍之介さんの声の良さであったり、石渡さんの何気ないけれど存在感のある演技だったり。中でも、塩崎さんと井俣さんの存在感とか動きのキマり具合がカッコよすぎて。そして全体を包むようなさひがしさん、全部見通しているわかばやしさんに高橋さん。舞台を見に行く度、ベテラン俳優さんの演技の奥深さであったり、魅力に憑りつかれちゃうんだけれど、今回舞台を作り上げていく時の、ベテラン勢の働きが素晴らしくって、萩ちゃんたちもこういう俳優さんになった時の姿も見たいとしみじみしちゃったなあ。おぼんろ さんの稽古見学会、ほんとよかったー。プロンプターの方も的確だったな~。

 細かいみなさんの様子とか萩ちゃんの素敵だったところと可愛かったところは、また他の見学者の方のツイートを見てみてくださいませ。ともあれ萩ちゃんの足の裏は美しすぎたし、足の指になんでも挟めちゃうし、なんなら足の指にスティック挟んでドラム叩けそうでした!そんな可愛らしさもありつつ、末原さんや他の俳優さんに色んな助けも貰って演じてるのだけれど、「はああああ、萩ちゃん好きーーー」ってなるの本当にごめんよ~。青い、子どもの感覚に近い柔かさがある演技にやっぱりやられちゃいますね・・。なんだろうな、あのむき出しの魂の震えみたいな感じは・・・。とにもかくにも、昨日の稽古見学会の余韻が抜けないというか、時間が経つにつれてそのパワーが自分の心身から二重にも三重にもどんどん厚く包まれていくような朝。本当に貴重なものを見せてもらえたなあ・・。萩ちゃんがこういう経験をこれからも沢山積んでいってもらいたいという気持ちが溢れちゃいますね。そのところは萩ちゃんにも、そしてグループの皆さんもぜひぜひよろしくお願いします!なのです~。

 そうそう、萩ちゃんからも昨日の感想がきました~。これからいよいよお稽古も大詰めですね。頑張ってよ~!