ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

劇団おぼんろ「月の鏡にうつる聲」1回目、2回目

 萩ちゃんが出演する劇団おぼんろさんの「月の鏡にうつる聲」の8月4日初日と5日のマチネを見てきました~。萩ちゃんからも初日のご挨拶。

  • 吉備の国に伝わる温羅伝説(桃太郎伝説)を題材にとったこの作品。きっとその古代の時代から変わらぬ人の世のむごさや悲しさ、それに抗い前を向き生きていく人々の優しさと辛さとその先の愛の物語。2つの時点を軸に、その間に桃太郎伝説の真実を置き、その3つの時空や人と人を重ねながら、意味を重ね、今生きている「あなた」の物語につなげていく・・そんな物語でした。
  • そして、自分の初日の第一声「はーー、終わったーー!末原さんマジ天才!それに真っ向から応えた萩谷慧悟素晴らしかった。できればネタバレ見ずにきてほしい!」。このラストシーンでの心の震えをみんなに経験して欲しいので、自分には珍しく(大事な萩ちゃん担のお友達が初日病欠したこともあり)、現在ネタバレ禁止を実行してる。本当にこんなの初めてで。でも、週があけたら、思う存分全部話したいなと思ってる。
  • ラストシーンで萩ちゃんに与えられた役割の意味、色んな解釈ができてるんだろうけれど、あまりに今の自分への答えのようで、ただただ圧倒されましたよ。こんなに色んな意味で何も言えなくなるの初めての経験で。この物語を書いた、主宰の末原さんの大きすぎる愛に圧倒されましたね。本当に個人のファンは勿論、グループのファンももれなくきて欲しいと。
  • 人の「話」を自分に引きつけてはいけないと、どこかでマナーの様に思ってるのだけれど、今回は、主宰の末原さんがこれは「あなた」の物語ですと言っていてくださるのは本当にありがたい。どうしても自分に引きつけて色んな思いを溢れさせたくなる舞台であるし、そこから自分の抱えた「物語」を改めて見たくなる舞台であるなあと。
  • はーー、本当に色んなものを繋いでくれる舞台だったなあ。そして、萩ちゃんのエネルギーと守られている力に感動したのであった・・。それだけの努力も研鑽もしてると思うけれど、やっぱり何かに守られている(それこそスピリチュアル的にw)と思っちゃうよな~。
  • そんな初めてのおぼんろさんの舞台。演劇が世界を変える力があると聞いたことがあるけれど、その力を真っ向から感じた舞台。少なくとも自分の思いを変えた、揺さぶってくれたとてもとても大切な舞台に出会えたなあと。様々な思いが交錯しあっても、向き合って考えて、生き抜くための愛に溢れた舞台だった。
  • その愛は大きすぎて、詰め込まれているものの密度が濃すぎてなかなか言葉にできないけれど、とても魅力的だったのは、主に劇団員さん同士の場面で感じたお互いのセリフが共鳴し合い、思いを引き出し合い愛を奏でるような波動をそして光を感じて、心が絡めとられるようだったなあ。それは客席から見てる自分も何かしらのジェラシーを感じてしまうほどで。
  • でも、萩ちゃんが演じる青年が末原さん演じる人物と時空を超えて出会って語り合う場面でその共鳴の響きが溢れてきたような気がした。末原さんの持つ魔力みたいなものかもしれない。引き出されるってこういうことなんだみたいな。
  • 萩ちゃんが主に演じる「アナタ」は、ある意味平凡で、少しチャラくて、少しカッコつけで、若い心のまま大事をしでかしてしまう。でも、時空を超えて、多くの人の聲を聞いて、考えて。そして、一つの音を鳴らす。天に向かって、にんげんの存在を叫ぶようにある音を鳴らす。そんな変動の幅が大きな、未熟な人間の役だったなあと。
  • その未熟さは、演技の面で会ったり、何より「声」の強さの不安定さであったり。ただ、萩ちゃんの声や語りを週4くらいで聞いているのでw信憑性はないですが、音量自体は少し小さ目だけれど長尺のセリフで言葉も難しいセリフの「言葉」がちゃんと伝ってくる、聞き取れないことがないのは凄いなって感じました。発する声が綺麗な気がする。後は強さと持続性だ・・。声が枯れてるという話もあるけれど、どちからというと声の土台がまだ足りないのかもしれない。萩ちゃん、本当に試練だろうけれど、頑張ってね。きっと乗り越えられるから。
  • 2日目。お友達の引きの強さもあってなんと最前列に入れた。ひとりひとりの演技の濃さを味わえたなと。そして、ラストシーンの萩ちゃんの視線や表情や目の輝きにゾクゾクしっぱなしだった。統べている感が凄くあった。どうそうなのか、はやく語りたい・・・。
  • 2日マチネは石渡さんのユミルがとても可愛いというかザギリとアナタを優しく見守る感が強くなっていて、3人の関係性が少し違って見えたな~。ザギリは更に理と筋を通す男になり、アナタの中立性や揺れる感じがくっきり見えたな。ここはこれからも変わっていくのかも・・。
  • 日替わりだった月の鏡にうつる聲の前半のわちゃっと場面。今日は弁士さんの「しおらしいポーズ~」で2階で可愛らしく棒に身を預けてる真修さんを1階の萩ちゃんがおぉー!可愛い!って感じで煽っていた。そして子どもたちの場面での萩ちゃん今日はピンクのノートに井俣さんの似顔絵(?)を描いて井俣さんに見せてたたw。
  • そして、一皮むけて、中年戦士の皆さんが更に自在になり、かっこよく素晴らしく。セリフ回しが痺れるし、動きの一つ一つがカッコよすぎて参ってしまったよ・・。自分はこの人たちよりも上だから本当にお互いの関係性が染みるのよ。井俣さんの最初の桃太郎についてのセリフが本当に好きすぎて。
  • 今回も結果的に目のあたりはぐしょぐしょに。一見悲しい結末なのに、悲しみに打ちひしがれてしまうのではなく、でもまなこには涙が溢れるのは、全てを描いて、全てを肯定しているからかなあ、とやっぱり動けない終演後であった。早く思う存分語りたい・・。