ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

言葉ってむつかしい・・

 前回のブログで書いたように、せぶんってパフォーマンスの幅がとっても広い。バンドやダンスをアーティスティックにバシバシにもできるし、いわゆるアイドルっぽいパフォーマンスでも魅力を存分に発揮できる。ステージの上ならファンサだってとってもうまくこなしていく(推しの以前を思えば、去年くらいからめちゃめちゃファンサがうまくなったと思う!他のメンバーは猶更お上手だし)。お渡し会やサイン会でも、みなさん本当に愛想がよくってユーモアもあって、幸運で、楽しい数十秒を経験させてもらえる。

 だから、ついつい「アイドル」って言いたく気持ちもよくわかる。自分だって、少なくとも日本を股にかける人気者になってほしくもある。でも、彼らが様々な分野で高いレベルで活動してることに加えてアイドルという言葉が持つ制限の強さを思うと、やっぱりその言葉を彼らを示す言葉として使うのを躊躇してしまう。

 いや、言葉そのものというより、多くの人がその言葉でその人の行動をある方向に押し込めようしたり、彼らへの愛を盾にとって彼らを縛ろうとする言動をしばしばファンがとることへの息苦しさなのかもしれない。例えば、私生活でも彼女を作るな、作ってもいいけど彼女バレするな、グループとファンのことを第一に考えろ、筋肉つけるな、髪型はかわいらしく、自分(ファン)が損と思うことは絶対するな、自分(ファン)の好きなことだけやってほしい、自分(夢)を守ることだけ考えていてほしい、お金は自分(ファン)が出しているのだから・・・。

 本当に傍で聞いてる同じファンの自分でも辟易としちゃう、それあなた自分の職場で自分に言われたらどう思う??って聞きたくなるし、上司が言ったら絶対パワハラじゃんみたいなことをたくさん言うわけですよ、「アイドル」という言葉を盾に取って。

 その言葉を盾に取ったファンの物言いはやっぱり「アイドル」という言葉に特有のものであるように思うのです。アーティストであったり、ミュージシャンであったり、俳優、声優、お笑い芸人という言葉にはそこまで窮屈さは感じない。窮屈だからこそアイドルは尊いっていう人もいるけれど、だからと言ってそこから外れる行為や人を叩くのは間違っていると思うのですよ。

 アイドルが輝いて、ファンや多くの人に与えてくれる幸せ、それを提供してくれる活動を尊いと思うのなら、その言葉で彼らを叩くのではなく、感謝の言葉として大切に使っていきたいと思うのですよ。そして、決してその言葉を推しに強要しない、その言葉でなくても多くの尊さを提供してくれるその奇蹟を大切にする、そんな態度でいたいなあと思うのです。