ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

変革期の7ORDER

 今日は武者修行ツアーの豊洲公演最終日。今日の2公演が終わると、残り大阪、福岡の4公演。そろそろ修行の成果の積み上げが見えてきた中、ここまでのツアーの感想や7ORDERとしてやっていきたいことをお話してくれているYoutube動画が8月27日の夕方アップされました。これがほんとよかったんですよね~。

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 ツアーでやろうとしていたこと、それは音楽に真正面から向き合うことであるのは、自分も参加した札幌公演でそのセットリストや演奏や演出のバラエティさ、どんどん伸びていくバンドやダンスの技量、今回公式グッズとして売り出されたリングライトやTシャツなどをみていて本当によく感じられていたところです。メンバーが全身を使って音楽を奏で、フロアの私たちも全身でそれを楽しんで欲しい。メンバー同士が1つの音楽やリズムを共有しあっているようにお客さんたちにも「それ」を一緒に楽しんで欲しい。そんなバイブスがバシバシと伝わってきた札幌公演でした。
 そして、今回のYoutube動画では、そう感じていた自分の思いが彼らの気持ちと重なっていたことをストレートに感じることができて本当によかったです。あらんちゃんや萩ちゃんが語っているように7ORDERのメンバーとして個人として自分自身でもっとできるようになりたいこと、さなぴーやモロちゃんが語ってくれているようにグループでできるようになってきたこととその楽しみ、そして、その新しいモードをお客さんとも共有したい、お客さんにも新しい楽しみを感じてもらいたいという7人7様の語り。それがなんとなくですが自信に満ちた表情で、ひとつの結論として語られているように感じました。もちろん、彼らが、この21世紀に活躍するエンターティナーとしてもっと羽ばたくためには、バンドも、ダンスも、色んな細部に至るまで技量を伸ばしていくこと、そして彼らを支えるファンとしてその方向性を支持していくことが、更に楽しいエンタメを求めていくためにはとても大事だと思っているので、7人の語りはとてもとても嬉しかったんですね~。
 そして、同日27日の豊洲の初日公演の冒頭、7人が公演に先立ってひとつのお願いをしたそうです。その内容は公演後すぐに彼らのツイッターに動画付きでお知らせされました。

  内容をかいつまんで話すと、更にライブを楽しむために、バンド曲ではペンライトは手から離して、指に着けるリングライトや身一つで応援。そして、ダンス曲やMC部分ではペンライトなども含めて自由に応援してね~ということでした。Youtubeで話され、ここまでの公演で少しずつ行われていたことがファンみんなに向けてオープンに話されるようになったということです~。
 もちろん上にも書いているように私はこの提案は大賛成。腕や拍手でリズムをとって場を盛り上げていくことは、色んなジャンルでの音楽ライブで行われていることで、そういうに慣れていないお客さんが多いんだとしたら積極的に取り入れて行った方がこれからフェスとかでもいっぱい楽しめるようになると思うんですよね。そして、ちょうどバンドがバンドらしい、お互いの音を、リズムを聞きながら演奏を披露するというフェイズに至った7ORDERバンドにとっては、自然に音に乗っての腕や体の動きの方が出やすいペンラなしのお客さんの動きの方が気持ちよく演奏できるんじゃないかと思うんですよね~。もちろん、ペンライトの楽しみはダンス曲でもMCでもできるんだから、よくこの案を考えてくれたなあと、いつもながらに7ORDERの懐の深さを感じたのでした。
 しかしながら、意外とこのメッセージに引っかかった人がいたようで、そういう人の多くにアイドルの応援にはペンラが必須だし、ペンラ以外でライブ応援したことないし、ペンラを振るためにライブにきているんだからとか、とにかく好きにさせろ・・というご意見があったのですが、まあそのような意見は大いに疑問で。まずはダンス曲でペンラ振れる訳だし、そういう余地を残した上でメンバーからの提案と言うのはとても建設的ではないかと思うのですよね。基本脱アイドルじゃ全然なくって、エンタメの幅を、そして応援する幅を広げようとする試みであって。そういう幅を持たせた7人の提案をきちんと聞かず、全部が全部、そのファンの想い通りじゃないとダメとでも言いたいような意見ってなんて「上から目線」なんだろうな・・と思ったのでした。だいたい前事務所的なアイドルが好きなのに公式リングライト使わず私物使ってるのって、めちゃ矛盾だから!って、彼らのJr時代に少しだけデビュー組のコンサートに行った当時の新参ファンはそう感じます(えびコンで私物ペンラを使っていたファンがネットでめちゃ非難されたのの思い出すな~)。
 前事務所の頃から、アイドルの彼らをずっと応援してきたファンの気持ちを大切にしてくれという言葉も見受けられましたが、彼らが純粋なアイドルカテゴリのライブを行ったのは2018年の3月が最後で、それから既に3年半。2019年5月に再始動してコンサート公演が配信のみを含めて今回で4回だけれどその2年3カ月の間でも、リリースした音源も含めてアイドルカテゴリの中だけに留まるものではなかったこと、より広いエンターテーメントを目指していく流れは明確にあったと思うんですよね。だから、彼らがギリギリの状態から復活して、少しずつ変化しながら今着実に積み上げていることをなぜわからないのかな?なぜ大切に、大事にしようとしないのかな?と本当に不思議なのですね。そして、何度も書いていますけど、彼らはアイドルカテゴリもちゃんと大切にしてるのですから。
 それにしても、今回のライブでも多名義でのチケットの買い占めが多発してるようで、本当に行きたい人にチケットがきちんと行きわたってないにも関わらず、高額転売もあるチケットサイトやツイッター上での野良取引ではではそのチケットがかなりの数余っている(なのに公式リセールにも出さない)という大きなミスマッチが起きているようです。これも、前事務所時代の古くてよくない慣習(多名義⇒本当は規約違反)が引き起こしているように感じています。新しい界隈から入ってきた新しいファンや多名義の弊害に気づいたファンはライブを見たくても、そんな怪しい規約違反なところからはチケットを買わないようになっています。これも、昔ながらの前事務所時代のアイドル観を引きずってる一部の弊害が表れているように感じていますし、それが最終的にはグループの価値を引き下げてしまってるようにさえ思うことがあります(だから運営には多名義や転売がしにくいチケットシステムへの変更を心からお願いしたいです)。
 彼らが言ってるように、変化していくところは変化させ、大切に残すべきところは残していく。そうしないと新たな時代には生き残っていけない。そのための変革期であり、しっかりとした勇気をもって、より幅の広い、新しい地平に行っていただければと感じる今日この頃でした。