ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

新曲「爛漫」発表~!

 2022年11月16日、メジャー4thシングル「Growing up/爛漫」の両A面シングルが無事発売となりました。Growing upは10月1日から先行配信&MV公開されておりましたが、もう一方の爛漫は楽曲のみの解禁もなかったので、本当に満を持してというか、ようやく聞けた嬉しさいっぱいの楽曲&MV公開となりました~!

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 Growing upの方は依然完走を書いたのでこちらを貼っておきますね~。

tanusun.hatenablog.com

  •  そんな訳で、まずは爛漫を聞いた、そしてMVを見たざっくりの感想は生と死の狭間を漂うようなストーリー感満載の1作。曲の繊細さとカオス感もたまらない感じ。そのストーリー感というのは、MVやこの曲が主題歌となっている「死神遣いの事件帖」の映画や舞台にも影響されているかもだけれど、死や別れをイメージさせるような、そして、生と死の合間を漂う記憶のような歌詞(ここは解釈分かれるところかもしれないけれど)の力も大きいのかなと。抽象的で、断片的かもしれないけれど、イメージ力抜群の歌詞によるところがあって、こういう歌詞を7ORDERメンバーで共作できたのが凄いことだなと。
  • そして、妖艶で狂おしく心がかきたてられるようなメロディとバンド演奏。ゆったりとしたテンポとフェイクや繊細さを強調した歌唱。諸星くん、安井くん、顕嵐くんの、グループのメインボーカル3人のそれぞれのボーカルが持つ異なる繊細さを存分に聞かせてくれる楽曲になっていて、また新たな7ORDERの魅力が増えたなあと感じましたね。モロちゃんのボーカルは繊細だけれど説明力、記述力が高い、安井くんのは繊細な時でも艶やかでテーマを押し出す力がやっぱり強い、そして顕嵐ちゃんのは壮大な空気感やシルクの大きな布で包み込むような広さや大きさを感じさせましたね~。
  • テンパレイの藤本さんが作ってくださった楽曲。メインの琴の音色が和の美を感じさせるのに、細かいリズム展開の中で、途中でリズム隊やサックスがファンクっぽいジャズっぽい腰が持っていかれる感じがあって、ほんと言われている通りカオスな魅力が一杯でした。ライブであのラストどう演奏してどんな音響になるのか楽しみだなあ。凄く作り込まれている感もあるけれど(CDのGakuyaでリズム隊のレコーディングはとても難しくて頑張ったが、楽曲としてでてきたものは相当変わっていたと言ってましたね)、これはごくごく個人的な感想だけれど、それぞれの楽器、ながつのオルガン、モロちゃんのサックス、萩ちゃんのドラム、そしてさなぴーのガシガシのギターも、どれもどこか手作りの彼らの音のクセみたいなのがちゃんと残ってて、その作った感と自然な感じのミックス度合いが好きかもしれない・・と思いました~。今度はみゅーさんのベースの音聞くために、もっといいイヤホン買うわ~。
  • 爛漫MVは、この曲のイメージを上手く再現している少しゴシックホラーな感じでとてもよくって。黒いもろちゃんが導く夢かうつつかの世界。目覚めた安井くんが導かれて進んでいくと、他のメンバーがいるところがベタですがやっぱり胸にズキーンと(凄く遠目になるけれどはぎやすショットもあるし)。やっぱり歌詞と同じく、生と死の合間を漂う記憶を強調しているような。ラストシーン、安井くんが向かうのはどちらの時間軸なんだろうとしみじみと思いましたね。
  • また、花や植物が多用されているのが、そんな弔い感を増しているのかな。そのあたりは、前々作のレスポールととてもよく似ていて。ただ、レスポールが切り取られた花束であったのに対して、今回は、フラワーポットに植わっている花が咲き乱れているところが違っているのかなあと。植わっている=生きている(根がついた)花々というところでは、Growing upの農なテーマとも少し繋がってる感じもする・・などと更に妄想が湧くのですよねー。
  • 妄想ついでに書いちゃうと、爛漫MVは死を描いているけれど、同時に戻っていく先は生であったり未来の時間である・・みたいなところであったり、植物という生と死を繰り返す(花が割いたら枯れるけれどまた次の年に咲くみたいな)ものが、爛漫もGrowing upともモチーフ化されていて、これだけ違う表現だけれど、同じものを違う視点から描いていし、それが今の7ORDERであるのかなあと。
  • Growing upも爛漫も、メンバーのお芝居や色んな思いやシチュエーションを伝える表情一杯だけれど、なんの違和感もなく演技が音楽が溶けあってるのがさすがのお芝居も演奏にも通じている7ORDERだからだなあといつも感動しています~。爛漫はフロントボーカル3人の歌唱の魅力が詰め込まれていて、Growing upは7人のボーカルがそれぞれに輝いていて、その違いもとても魅力的。ほんと7人のユーティリティさが凄い全員サッカーならぬ全員・・なんていうんでしょ?素敵です~。

  • さて、もうじき公開の「映画死神遣いの事件帖-月花奇譚-」のエンドロールを見ながら聞く爛漫はどんなふうに聞こえるんだろう。また新たな解釈が加わりそうで今から妙にワクワクしています~。公開はいよいよ明日!