ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

萩ちゃんゲスト出演の舞台へ行ってきました

 2022年11月12日。萩ちゃんがゲスト出演する萬腹企画さん主催の「萬腹企画15杯目『恋愛疾患特殊医療機a-xブラスター』」に昼夜2公演行ってきました!楽しかった~!

 今回のゲスト出演は、主役の古謝那伊留くんとのご縁だとか。Jrの頃、ジャニーズ事務所で旧知の間柄(入所は古謝くんが1年先輩)で、今回のパンフにも書いてあったし、確か昔のドル誌にもちょっとコメントがあったと思うんだけれど、関東と関西でお互いに行き来した時に一緒に買い物に行くような間柄だったそう。古謝くんがジャニーズを辞めてツイッターを始めた時にも早々にリプを送りフォローしていたので、旧事務所関係では割と珍しいお友達な気がします~。今回、一緒の舞台に立たせていただけることになって、本当にありがたかったし、嬉しかったです!

 さて、本当に勉強が足りないと思うのですが、今回出演させていただく萬腹企画さんのお芝居には全く行ったことがなかったし、劇場も初めての場所だったので、やや不安でしたが、ほんとこれがよかったんですよ。まず劇場のシアター・アルファ東京。250席ほどの小さな劇場ですが、恵比寿駅から本当に近くて、綺麗なビルの中にある中の劇場は結構広く感じて、小劇場感もあり、サンシャインとかの中劇場の感もあって、かなりよかったです。座席もしっかりしていたな~。ぜひ機会があればまた行きたい劇場でした。

 そして、肝心のお芝居がなかなかによくって。この日の夜中も目が覚めると 「axブラスター2022」(エーテンブラスターと呼びます~) のあのシーンよかったな、このシーンよかったなと記憶が蘇ってくるんですよね。登場人物も29人ととても多いし、基本SFチックなコメディテイストのお芝居で、ところどころ「ざっくりやな」と思うこともあったけれど、最後まで見終わると、お話の進め方や構造がすんなりとわかるところ、それをわざわざ説明的なセリフがなくっても伝わることころがとても好きでした。物語のたたみ方というか、ラストあたりの総理と博士のシーンでの物語の原初(なぜa-xブラスターが作られたかという理由)を綺麗に開陳して、かつ彼らが不倫の恋に堕ちるのを否定するような理性と抑制を効かせた描き方が鮮やかだったなあと。また、最後、悲劇的に記憶をなくしたヒロインの愛子ちゃんだけれど、後で彼女が関わってきた人がみんなごちゃっと一緒にいて、記憶は失くしたけれど、彼女が紡いできた人の絆がちゃんとこれからも繋がっていくんだなな、そこには愛子ちゃんもきっといるんだろうな希望を見せてくれる終わり方もよかったなあと。

 何より、愛って暴走するんだよっていうテーマが自分的に凄く刺さって。でも、元々愛って素晴らしいものだし、なんなら暴走するからこそ素晴らしいところもあって、そういうのも描きつつ、でもやっぱりコントロールするべきと感じる様な様々エピからのメッセージも好きだったなー。このところの、いろんなあれこれを見てると、やっぱり「好きだから」であったり「ずっと好きで応援してきたのに」という言葉が生み出す暴力みたいなものってあると思ったりしていたところなので、とてもとても心に染みました。萬腹企画さんという新しい魅力に出会わせてもらえてよかったあと思い、出会わせてくれた古謝くんのご厚意と出演を決めてくれた萩ちゃんにに本当に感謝です。

 昼公演の時にはお話に着いていくのがやっとだったけれど、古謝那伊留 くんの、普通だけれど芯があって、心の中に光る(で、目の光が凄いんですよね)ものがある感じが、めちゃ主人公感あって、特に夜公演はびしびし来ましたね~。もちろん体や動きはびっしびしにキレるし。ダンスや殺陣もかっこよかったけれど、お芝居の普通からのヒーローになっていく感がリアルな感じでよかったですね~。普通だけどキラキラしてる、普通のドラマやお芝居に欠かせない主人公感ある人だなあと思いました。

 他の役者さんたちも29人もいらっしゃるのに、キャラの書き分けや役割がはっきりしているので、全然多いなとか被るなとか、混乱することはなかったですね~。あと、萩ちゃん演じるカイザー松尾もそうでしたが、衣装や俳優さんたちの身に着け方が、本当に素敵で。まるでアニメの設定画から抜け出てきているような、おしゃれ感よかったですねえ。そして、女性の出演者も含めて、みんなビジュアルだし、体がビシビシ動く感じのも凄かったです。ヒロインのアイコを演じる城さんの素朴な女子からラスボス「患い」まで、なんでもできる感好きだったー。で、アドリブっぽいネタも満載でしたが、昼公演のまひるさんの「俺、サトシ、世界王者になったよ」ネタが物凄く好きでした!。凄く好き!

 それではようやくですが、萩ちゃんのことも~。萩ちゃん演じるカイザー松尾の登場場面は、①OP、②序盤の通信部分、③インビジブルのお二人との場面、④研究者お二人との場面の4か所。萩ちゃんのカイザーは、今風の若い変わり者博士感の割とテンプレ的な造形のわかりやすさに、しっかり動きで表現するヘンさの面白さと、要所要所の美しさカッコよさを詰め込んだ・・って感じでした。あんまり変人し過ぎこともなく、ちょっと変わり者だけれど、基本カッコいい天才科学者なカイザーさんを見せてもらった気がします~。ひたすらカッコイイ萩ちゃんの役ってなかなかない(図書委員さんと似てるけれどだいぶ違うと私は言いたい~)ので、ある意味、いいお時間をいただけてファンとして幸せでした~。ありがとうございました。

 どのシーンもカイザーのカッコよさとヘンさがみちっと詰まってて胸がきゅんきゅんと先日のしにつか舞台の配信のかなめ様の寂蓮さんの様にのたうち回りたいくらいでしたよ~。まず、①のOPではゲストなのであまり出ては来ないんですが、センターに出てきて古謝くんと背中合わせになって客席に眼光を飛ばすのその時の二人の大きさ感とバシーっと決まってる立ち姿にクラクラ。ちょっと伏目なのに視線がビームの様に飛んでくるの、まるで舞台の演出のリボンが出てくるみたいで、ヤバかったです。夜公演のOPでは、ファンサもらったかと思ったくらいでしたよ・・。

 ②はアドリブパート、今回、アドリブパートで使うものは萩ちゃんが全部自前で持ち込んだそうです。そのあたりのこだわりもカイザー松尾っぽいですよね。昼公演では古謝くんから送られてきたというお菓子をポリポリ食べながらの、日本の部隊との通信。すでに可笑しさ満載。そして夜公演のダンベルトレーニング(ずいぶん大きくておもちゃかと思いましたが実物だったそうです)、めちゃ気合入ってるのが可笑しくて、笑い取ってましたね~。でも筋トレが必要なの設定であるのが後で出てくるのでなるほどと。③のシーンのインビジブルのお二人との掛け合いも面白くて、夜のサイリウム、パキパキと折る姿もそれだけで可笑しい(緑色なのサイコー)んだけれど、正座の姿勢を取る時の白衣のさばき方とか、何度も襟をパシッと伸ばすところとか、実はカッコつけるというかスタイリストなキャラ設定が萩ちゃんの風貌と衣装に合っててが超絶カッコよかったですねえ。この萩ちゃんにしてはカッコよさに全振りの役作りですが、用意された衣装がアメリカの西海岸な若者風というか、カラフルな迷彩柄のつなぎに、白衣を着流しにしてるんんですが、白衣を適当に切り分けてそれをカラフルなリボンで繋ぎ合わせている仕上がりになってて、これを着こなすちょこっと額出し萩ちゃんにめちゃめちゃに似合っていたし、独自だけれどスタイリッシュなカイザー松尾感がよく伝わってきました。

 更には、特に夜公演では体の動きもよく切れていて。正座で手を合わせて祈るところもだけれど、一つ一つの動きがバシッと止まる。止め跳ねがはっきりしてて、そこが面白くていいお芝居だったなーと。あ、忘れていたけど、その後、インビジブルのお二人と銃を撃つとこの銃の重さ感と鍛えてるところの辻褄がよくってだったし、成功してからのお兄ちゃん感もよかったな~。そして、最後の④のシーン、実は過去に博士の元で同級生だった日本の二人の博士とお話する場面。ちょっと腹にまだ何かある、でも博士や旧友への愛がにじみ出る涼やかさと暖かな風が吹いてる美しいカイザーさんの表情と立ち居振る舞いが、本当に間近で見られてよかったなあと~。本当に伏し目が素敵でちょっと斜め見るたびに死にました・・。どんな裏設定が隠されているのか、できればぜひ続編を見たいなと思ったのでした~。

 ひとつ気になったのは、、今回、たぶんマイクなしだったので、後方席だった昼公演の時には声のボリュームであったり、セリフの通りがもうちょっと欲しいと思ったところでしょうか。夜は私の席が2列目で近かったので声の艶もよく聞こえましたね~。本当に声も豊かで奮えましたーー。またマイクなし舞台も見たいですね~。そうそう簡単に長期公演ではできないんでしょうが、どんな風に向かい合うか見てみたいですね。

 そして、終演後の萩ちゃんのご挨拶。昼夜とも「怪我のないよう無事に走り切れますように」という内容でせぶんのいつも考えてるところがそこにあるのだなあと思ってちょっと胸アツでしたね。そして、古謝くんのお話の時に敬称を付けないことからの彼らの距離感を色々と考えたり。個人的にはその近さ感を感じましたねえ。舞台の上で、腕でハイタッチをする二人、ぜひまた共演して欲しいと思いました~。

 嬉しいことに、終演後は、出演者の方々がたくさん萩ちゃんのお写真を流してくれて!

  萩ちゃんの萬腹企画さんへのゲスト出演、本当によかったです~。観劇にいって、また新たな魅力や楽しみに出会えました。本当に世界はまだまだ広いです。萩ちゃんのカイザーさんもめちゃカッコよくって素敵でした~!いつもありがとう~。