ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

2ndアルバム「Re:ally?」の感想みたいなもの・・

  7ORDERのセカンドアルバム「Re:ally?」が2022年2月2日に発売されてからあっと言う間に10日が経ちました。本当に時間が経つのは早いものです~。

 発売日から今日までの間に様々イベントや配信、そして安井くんと顕嵐ちゃんが出演しているヒプステの東京公演もあったりして、なかなかアルバムをまるっと振り返る機会がなくて、ようやくここ数日でアルバムをまるっとゆっくり聞く機会ができて、このアルバムの魅力を改めて感じているところです~。私の今の環境だと、自家用車のカーステレオで聞くのが一番トータルで音世界が楽しめる感じなんですよね~。そこでの肌触りが自分にとってCDに対して一番まっすぐ迎え合えている気がして、もう少しそんな時間を作っていきたいなあと思っております。

 ところで、今回なんですが、アルバム発売前の先行配信も長くあってこのブログでもすでに感想を書いていますが、更に色々なところでメンバーがアルバムの解説をしていたりしています。例えば、発売日にメンバーが語るアルバム全曲開設動画がYoutubeで配信されたり、CSのスペースシャワーTVプラスでは、メンバー全員のインタビュー番組「QUESTIONS」が放映されてて、そこでもグループのこと、今回のアルバムのことも語っていると・・

 そして、ここが大きいのですが、今回のアルバムについては、Feel So GoodとLonley Night以外はツアーで彼ら7人の生身のパフォーマンスを何度も見ていて、その映像とともにの音楽が自分の中の定番みたいになっていて、CDを聞いてもどうしてもそれとの比較になっちゃう感じがあるんですよね。その数少ないFeel So GoodもすぐにMV風の映像も出たので、音だけ聞いて感じた印象とMVで見た時の曲の印象が自分の中ではがらっと変わってしまうところもあるなあと思ったりしています(FSGのMVはもう大優勝なので・・)。

 そんな風になんとなく「Re:ally?」については音源としての、ひとつのCDの作品としての感想が書きにくいなあと思ったりはするのですね。じゃあ、アルバムとして欠点があるのか、1stアルバム「ONE」と比較してどうなのかというと、いや全然そうじゃないし、一つ一つの曲が暖かくって柔らかな手触りと温もりを持った、にっこり笑って手招きしてる感じがあってフレンドリーさがあるアルバムだと感じています。ONEが7人が再び集まった奇跡とその背後に見え隠れしている7人がギリギリのところに立ってるような、それが図式としてスローガン的にくっきりとしてるのに対して、Re:ally?は7人の体温のある個性みたいなものとそれを暖かく見つめてくれる人たちの情を感じて、今の彼らが「幸せ」にいることをファンに実感させてくれるアルバムになっているなあと感じたのが一番ですかね・・。ともあれ、メンバーがそして楽曲提供の先生方が7ORDERの7人を具体的にイメージして、これをやって欲しいという想いが溢れているように感じました。

 複雑なバンドのリズムやRAPやシャウトするような歌を絶妙なバランスで融合した「agitate」から始まり、しっとりとした奥深い味わいの演奏に乗せて7人の歌唱力を真っ正直に感じ入ることができる「もしも」まで、すべての曲、1曲1曲の方向性は全然違うアルバムなのですよね。90年代の初頭のバンドブームの頃のような演奏する側も一緒にフロアで暴れるファンもどっちも楽しいバンドの神髄を感じさせてくれる「青空と爆弾」の一方で、流行系K-POPなビートの効いたエレクトロな「Monster」はライブでただただ見惚れるダンスナンバーを繰り広げる一曲。自らの経験と研究が混然一体となったリスペクト感満載の楽曲そして才気と愛嬌に満ちた歌詞の「Lonely Night」と7人の息の合った楽しいパフォーマンスが目に浮かぶような爽やかな「Feel So Good」。まだ歌に青さと青い色気が漂うツインボーカルで危うげな恋を唄うこれぞアイドル曲な「カシス」。緩やかに見えて切っ先するどいダウナーなRAPの「カフェラテ」ととびっきり明るくてやんちゃな夏恋ソングなRAPの「SUMMER様様」。そして、彼ら自身の手による7ORDERが追いかける夢と心意気をしなやかに爽やかに歌う「雨が始まりの合図」と「夢想人」。

 どんな年代のどんな音楽経験をしてきた人でもどこかに心に残る曲があり、そんな風に様々な方向性を向きながらも、どの曲も音の響きや深さがしっかりあって何度も繰り返して聞ける質感の良さが感じられるアルバムになったという気がします。そして、一番感じているのは、どのソングライターも、どのアレンジャーも、7ORDERの7人の可能性と今後の成長に必要なものをちゃんと考えて曲を作られて、その楽曲を習得し楽しむという成長の過程をデザインして、それに真正面から取り組んで答えをしっかりだしている7人の音楽への姿勢の素晴らしさなのでした。つまりは、背伸びをしている曲も、単に最新流行のカッコいい曲は全くない、ある意味彼らの自然を示したアルバムだとも思います。多くの方々の優しい想いが詰まったセカンドアルバムだと感じました。どうかより多くの方々のお耳にとどきますよう、願ってやみません。