ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

色々と考えること思うこと

 夏のツアーが終わって、萩ちゃんのお渡し会も終わって、10月メインのさなあら舞台であったりとか、ながつのラストサマーウォーズのロケとか、もうじきと予想される11月末からの新たなツアーの申し込みもそんなに遠くはない時期じゃないかということで、ちょうど7ORDERさんはなーんとなく少しオフっぽい時期になってるのかな・・という秋めいた雰囲気なので、少しだけ夏の間に思っていたことを自分の頭の整理のために書き留めておこうかと思います。ほぼほぼ前と同じことだし、あんまり楽しいお話じゃないかもしれないのでそこのところはご勘弁を。

 ①多名義とチケットシステムのこと:やっぱりこの夏の一番のストレスはそこでしたよね。もう何度も書いているけれど、今回のツアー、たくさん行ってる人と、まーったく行けてない人の差が激しすぎて、1回だけでも見れてハッピーとなんだかなれないもやもや感が残りましたねえ。個人的には多ステ自体は問題ないと思うけれど、売れてないチケットをファンがたくさん買うのはほんとに問題ないんだけれど、まったくツアーチケットが当たらない人がいる状態ではさすがに多名義の弊害が大きいと言えるのではと感じます。

 多名義の問題は色々とあって、①FC規約にもチケット規約にも反している。そしてその規約を守ってる人が損をするという極めて不公平な状況を生んでいる。②取り過ぎたチケットを高額転売をするという更なるイリーガルな状況を生む(これは、今度あらんちゃんがお世話になるアミューズなどの大手事務所も大いに問題視しているところです)。③多名義が簡単にできるシステムが転売ヤーを蔓延らせ、チケットの買い占め状態(そして高額転売)に至るという社会的な問題にもリンクしている。そうなんですよ、この夏、ようやく理解したのですが、簡単に多名義による買い占めができてしまうシステムそのものが、このところ話題になっているガンダムプラモや様々なグッズ、7ORDER関係ではウエンディーズやサンリオコラボなどでの転売ヤーの暗躍に繋がっている・・ということなんですよ。これは、ファン同士の問題を越えて、7ORDERというコンテンツとファンがそういう業界からカモにされている、そういうことではないかと気づいたのでした。
 今の7ORDERだったら、そんなに多くの名義を作らなくても複数公演をゲットできるし、チケットサイトでの相場が下がるのも公演の直前に頻繁に起きてるようなので(個人的にはその動きを見ること自体哀しくなるのですよね。お前らが買い占めてるからチケットが本当の需要以上にその価値を下げられているじゃないかという思いと、今度の大箱ツアーも絶対そうなるからお前ら大人しくしろよ・・みたいな)、あまり事態を重く見ていないファンも多いように思うんですよね。でも、うちの子たちの人気が徐々に上がっていき、そして、それに応じて多名義がどんどん増えていけば行き着く先は、様々なチケットの高騰につながり、自分の推し界隈だけじゃなく、共演の色んな界隈に迷惑が掛かり(アミューズなどマジ怒りですからね)、推しの活躍機会が狭まる・・という悪循環に繋がっていくように思います。
 そして、その状況を打開する方法としては、やっぱりチケットそのものを転売しにくいシステム(チケプラとか種々の顔認証系とか)が既にあるので、それを取り入れてくださるのが一番なのかなと思いますよ。実際にチケプラ扱いである舞台ヒプノシスマイク、自分は携帯サイト会員でもあるのでチケットが取れなかったことがないのですが、track1のあの該当担のカード支払いがトンデモない状況から、すぐにチケットのリセールがどんどん完売する状況となり、ぴあアリーナでの公演を大成功させたという、絵に描いたような成功曲線を辿ったことを忘れてはいけないと思います。これは、元々のコンテンツ人気もありますが、転売しにくいシステムでチケットを売ることにより、ファンの実数をしっかりつかめた、そしてそれに合わせた劇場の設定や、仕掛けの設定ができたことが大きいのではないかと思うのですよね。オープンな形で公平にチケットを売っていくためには、客単価を高くすることも大事かもしれません。FC会員でのプレミアム枠を作ったり、よりよいシステム(舞台の面でも)を入れていくためにチケット単価を高くしたり・・。きちんとオープンな形で収益があがり、ファンのお金が直接運営やタレントに入るようにしていただきたい、それができるのは転売しにくいシステムではないかと思うのですよ。
 ②ファンの志気みたいなもの:またまたヒプステよかったというお話になっちゃいますが、先日のぴあアリーナのBoPで一番感動したのはファンの姿勢のようなものだったかもしれません。多くの人がtrack1からtrack4、そして売り出されたばかりのBoPのTシャツやタオルを身に着け、光り物も全部公式のグッズ。ほの暗いリングライトを10も20もつけてる姿は本当に気合が入っていたなあと思います。お金をここに落とすという明確な意識、どんな時にも拍手(クラップグッズもありましたね)と拳でのファンからの波のようなレスポンスが沸き上がる様子。自分も楽しく応援させていただきましたが、正直、このフロアの統一感と熱さは凄いなあと感動した次第です。もちろん、ヒプのファンの人たちって、普段からすっごくある意味鍛えられていると思うんですよね。コンテンツの中でいつもファンも参加する競争があって、お金もいっぱい使うというイメージもある(何しろチケ代だけでも18000円)。そんな中でファイティングスピリットを研ぎ澄ませてきたファンが集っているのだから、推しを盛り上げようとする意識も高いのかなあと思ったりもしました。個人的には過度の競争は辛いと思ってしまう軟弱な精神なので、そういう世界に全面的にハマっているのではない、もうすっごくライトなファンでしかないのですが(フリーライダーといわれるかもしれないですよね)、その志気(モラールといいますね)の高さを目のあたりにすると、戦うことの意味みたいなものをまあちょっとだけ色々と考えさせられた訳ですね。
 7ORDERでは、メンバーはいつもファンファーストで、ファンの思いを大切にしてくれる。ファンにも金銭的な無理をほとんどかけない。様々な背景から集まったファンの様々なニーズにも前向きに対応してくれている。その最たるものが、先日の武者修行ツアーのペンライトのお話で。あのツイッターの7人からのビデオからは「バンド曲の時には」という限られた範囲でのお願いであったのに、あの件で反発を感じたファンの一部は「ペンラを(すべてのシーンで)取り上げられた」「なぜ楽しみ方を強制されなければならないのか」と拡大解釈的なクレームを上げたり「自由を奪わないで」みたいな極端なことを言う人もいて。メンバーからの言葉はお互いに歩み寄ってより楽しいライブにしようということなのに、自分はこうしたいという要望だけをあげていくのは、なーんか違うんじゃないかなと思うんですよね。でも、そういうクレームにも対応しようとする7人の様子が後日のMCレポなどで聞こえてきたのがちょっと辛かったですね。
 なぜ、そういう人たちが、まだこれからグループとしての世界観を作っていこうとする7人の「こうやって楽しみたい」、「こうやって世界を広げていきたい」という思いを受け止めてくれないんだろうと、同じファンとしてわからない・・と思う部分は正直あります。思うに、うちのファンのある程度の割合の人が(新しくファンになった人にはないかもしれません)他のファンダムと違うのは、長い間夢見ていたもの(昔ながらのアイドルらしさとか、オリコン1位とか、東京ドームでコンサートとか)を一度無くしてしまったからこそ、それへのこだわりみたいなものが強いのかもしれません。その象徴がペンラであったり、ドームでの景色であったり。その様子を一度だけでも見てみたいという思いであったり、こだわりであったり。そして、きっとメンバーもそういうファンの思いも大切にしてくれてるんだろうなあとも感じたりします。ただ、でも、メンバーは、おそらくそれだけが夢でない。色んな思いを持ってると思う訳で、この今の、2021年の現実世界で、前に進んでいこうとする思いを当然持ってると思うのです。だから、それを受け止めてあげて欲しいよなあと思いますし、ポジティブに投げ返してあげて欲しいなあとも感じるんですよね。タレントとファンの思いはやっぱり持ちつ持たれつだし、先にも書いたようにアイドルへのこだわりのないファンも増えてきていますしね。

 そうやって、力いっぱいの、エネルギーいっぱいのライブを、そのエネルギーを何倍にも返していくことで、志気の高い、熱い、新しいものを生み出していくライブ空間を作っていけたらなあと思うのですね~。大事な一つ一つの機会を大切にしていきたい、もしかしたら7人そろってのライブなんてもう見れなかった、味わえなかったかもしれないということも忘れず、戦うことの限界や残酷さも考えつつ、だからこそハッピーを目指していく彼らのこの今を、大切にして更に盛り上げていきたいなあと思ったりするのでした。