ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

TXT vol2. 「ID」5回目、東京千秋楽お疲れ様でした!

 舞台IDもあっという間に6月27日の東京千秋楽(チケットを譲っていただいて後ろの方から見させていただきました!)から3日も経ってしまいましたが、本当に圧倒的な迫力で、いまだにその魔力から抜けられていない気がします。萩ちゃんが所属する7ORDERごとでも本当に立て続けに色んなことがあって、なんだかもう全然頭がついていけてない感があります。こんなに素敵な、高いクオリティのエンタメを浴びるようにいただいているのに、ちょっと申し訳ない感じ。でも、だからこそ、本当に、こうした素晴らしい舞台を作ってくださった、「TXT Vol.2 ID」の皆様には心からお礼を申し上げる次第です。明日、もう大阪公演の小屋入りだと思いますが、どうか最後まで健康と怪我には気を付けてくださいませね。
 それにしても、物語を理解しようとする時の興奮、謎や疑問への自問自答している時のワクワク感、毎回の舞台で少しずつ変わってくるポイントを発見した時の喜び、毎回のように変わっていく役者さんの感情表現を見る時の尊敬、舞台上の登場人物たちの感情を惜しげもなく浴びせかけられた時の恍惚感。この舞台は色んな喜びや愉しみに満ち溢れていて、そこが素晴らしい、本当に舞台らしい舞台を見せてもらっているなあと思います。
 委員会の何億回と繰り返させている哀しき経験が、実のところ、彼らが自ら感情を得て、少しずつ生命や人間や仲間への想いなどを育てているのが、あらわになった千穐楽日であったように感じました。アバターにされてしまった人間たちの感情や仲間への愛情(明言されないですがここもまた人間とAIで違うところですよね)表現が極端にまで強くなり、それを取り入れるかのように、そして度重なる悲劇に更に感情を研ぎ澄ませて、更に狂おしく激しくなっていく委員会メンバー。仲間を殺してしまった自らの誤りと悔恨の情をあんなにまっすぐに伝える生徒会長。そこには「愛」の始まりが観客誰もが理解できる形で存在していたように思いました。そして、ロールバック後の「自分たちの知性を誇れ!」と肘をまげて掲げている姿は、確かに自分が犯した過ちを自覚し、それを乗り越えようとする深い姿が見えてるように感じましたよ。
 その生徒会長の「成長」を見て反応する委員会メンバー達、学級委員の指示の声は更にクリアになりイキイキとした響きを輝かせ、広報委員と保健委員はアバターへの愛情を更に深め個性を演出しようとし、美化委員の引き受けっぷりにも力が増し、そして皮肉屋にも見えていた図書委員は生徒会長の鼓舞の声に腕を上げて応えている・・。そこから始まるまた同じ景色。ループしているけれど、彼らの中にあるものは果たして依然と同じなのかどうなのか。実験の続きが本当に気になる東京千秋楽だったなあと。
 そんな東京千秋楽、萩ちゃんが演じる図書委員も、だんだんと得ていく感情と自意識をこれでもかと強く表現するようになり、声も、体の動きも、もうそのまま空気を引き裂いてしまうかののような力強さだったなあと。ダンスのキレもさらに増して、安定してるのにとてつもない速さと強さと持久力を持ったパフォーマンスだったけれど、そこに更に、今回のアバターが表現してるようなくっきりとした「その人らしさ」を表現できていたように感じたなあ。まあ推し故の欲目かもしれないけれど。萩ちゃんが作り出した「図書委員」という存在を、そのまま目に見せてくれるような、そんな萩ちゃんらしいお芝居であったなあと。
 この子は、図書委員は、どこまでいくのだろう、そして、彼らはいったいどうなっていくんだろう・・そんなことを感じた、そしてその先を早く見たいと願う東京千秋楽でありました。そして、そんな萩ちゃんでしたが、普段はこんな風なので貼っておきますねww。

 ほんと君はサイコーにおもしろいな!また、折を見て、4回目の観劇の感想も書きますよ~。