ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

作りたいという気持ち

 5月の最終週も新情報がたくさんの7ORDERさんでしたよ。色々と抜けているかもだけれど、まずはあらんちゃんのミュージカル舞台の発表。

  日本初演となるシアターコクーンでの新作ミュージカル。泣く子も黙るアミューズさんが主催。私のお友達の若手俳優ファンの方もイチオシでこのところミュージカルをどんどんやってる甲斐翔真くん主演。そんな期待の新星の舞台に、あらんちゃんが堂々と二番手で登場ですよ~。あらんちゃんは翻訳モノのミュージカルは初出演のはず。気合を入れて新しいステージに挑戦どーんと挑戦になりますね~。まだ先ですがこれまで培ってきた歌の力を存分に発揮して欲しいですね~。

 そして、昨日日曜、ながつが主演するTikTok映画が公開されました!

  こちらの原周輝監督のTikTokアカウントから全編見ることができますよ~。

  主人公二人だけで演じられる「ふたりだけの宇宙」アーティスト志望の若い恋人同士(なんだろうね)のふとした弾みからの、人生観にもかかわるような議論なのか、単なる痴話げんかみたいなものなのか、思わず開陳されてしまった歪み、でも、ふたりが共有してきた「宇宙」が二人を支えている。そして、また二人一緒に見る穏やかな街の風景・・そんな日常の、でも、とても心の中の風景もすれ違いみたいなを、詩情豊かに見せてくれるショートムービーでした。

 このところがっつりエンターテーメントばかり見ていたので、こういうまっすぐな映画を見たのが久々だったのでとっても新鮮でしたね。どのシーンもきちんと映画な映像空間で、そこにいるながつを見て、ああこういう世界の中にいるながつを見たことなかったなあ、色んな表現空間の中にいる彼の姿を見せてもらえてよかったなあとまずは感じましたね~。小さな小さなお話だったけれど、映像の詩情みたいなものはすっごくよかったなと。今の年齢だからこそ、ながつの美しさみたいなものを撮ってもらえてよかったなと感じました。

 原監督は現在映画を勉強している学生さんとのことですが、こういう若い世代も、自分たちの世代と同じようなことで悩んだりするんだなあとなんだか不思議な気がもしましたが、世代の違い・・なんて偏見なのかもしれませんね。あと監督さんのページからだと、TikTokの短い映像を小説のページを繰るような感じで見ていくことができて、ちその感触が面白かったな。少しのちょうどよい間隔を挟みながら1本のストーリーのある映像を見ていくの、それも自分のペースで見てくの新しいなあと感じましたねえ。
 あと感じたのは、ほんとに原石みたいな感じなんですよ、ゴツゴツしたストーリーと言い、ちょっとずつザラッとしたところがあったりとか、でも、とっても繊細で、ああこういうシーンを撮りたかったんだろうなあ、こんな思いを広げたかったんだろうなあってのがなんだかストレートに伝わってくる感じで、映画を作りたいんだなあ、好きなんだなっていうのがすっごく感じて、そこもおばちゃんな自分には感じるところがあったのかもですね・・・。
 ちょっと話は逸れますが、このお話にもあるように、好きだから作る、好きなものを形にしたい、好きだからそれで仕事にしたい、でも仕事だから難しいこともいっぱいある‥その時、君はどうする・・みたいなことはそれこそ先史時代からあるんじゃないかと思うんですよね。だから、こうやっていつまでも古びず作品のテーマになる。みんなそれに正面から向き合って色んな決断をしていわゆる「大人」になっていくのかもなんですが、久々にこういう作品を見て、「好き」や「やりたい」だけで作って、作れない時にはほっておいて、作れるときだけに作る・・ってのもアリなのかなあって、ちょっと思いましたね。そんなやり方は今どきはあまり言われないかもしれないけれど、それもひとつのやり方かもしれない・・。国学で有名な本居宣長はプロ学者だった訳ではなく、家業の医者をやりつつ、ずっと学問を諦めずにその傍らでやってきたみたいな。究極のアマチュアなんだけれど、作れない時には別のプロな人に任せたり、任せるって言い方じゃなくっていっぱい助けてもらってみんなで作るというのでもいいのかもしれない。でも、作ることを諦めず、ずっとやり続ける、サボりつつもずっと研鑽し続け、自分の「好き」を手放さず形し続けていく・・そんなのも一つの在り方としてあるんじゃないかと思ったりする今日この頃です(萩ちゃんの日頃のお話も色々と考えたり・・)。
 さて、そんな中、ながつもインスタをアップしてくれました~。

www.instagram.com

 おぉー、ながつが最年長の世界線!なんだか嬉しくなっちゃいますね。こういう商業作品じゃない、濃い映画に参加させてもらって、少人数で角突き合わせるように一緒に作って。一番年上として牛丼差し入れするような役割も果たして・・・。ながつのアーティストとしての一面や、人間としてもちゃんと成長できるよう本当にスタッフサイドが考えてくれているんだなあといつも思います。本当に素敵な映像をありがとうございました。