ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

「WE ARE ONE PLUS」配信 その1

 さて、毎日毎日見ても見ても見飽きないこの度の武道館ライブの配信「WE ARE ONE PLUS」。ただただいいなあとぼーっと80分を過ごす日々であったりします。かと思えば、同じ演目であるPerfectのGIRLダンス動画を、UNORDERバージョンと武道館バージョンとダンプラで同時に3つ再生して見比べるて違いを楽しむことも可能になり、半年という短い間での彼らの変化を手元でみるこの素晴らしさ、贅沢さを存分に味わう毎日であったりしています。

 そんな中で、今回の「WE ARE ONE PLUS」配信でとても心に残っているのは、意外と「音」のことなんですよね。CGや色んなエフェクトが入った、そして一人一人の渾身のパフォーマンスをアップを見ることができるという「視覚」もさることながら、色々な「音」などの「聴覚」での驚きみたいなことがたくさんあったので、ちょっとメモしておこうと思います。

  1. 歓声がないことのリアルを初めて耳にする:オープニングのLIFEとタイムトラベラーが大興奮のうちに終わって、ながつのしっとりしたキーボードでいったん会場がおさまった9分あたり、安井くんが「WE ARE ONEへようこそ!」って大きな声で手を広げてフロアを煽るんですが、でもフロアからは「キャー」という声はもちろんのこと、拍手の音も聞こえない。その通常のライブではありえないくらいの静かさは、改めて見ると本当にドキっとしました。当日、会場で見ていた観客的には、スティックバルーンも叩いているし、もう7ORDERのパフォーマンスに大興奮で始終ザワザワ熱量が発せられていると思っていました。でも、客観的に、物理的に見るとこんな静かだったのかと・・。先日のラジオで若旦那さんがファンが本当に静かでびっくりした、こんなに真面目に感染対策するんだと感動した・・みたいなことを言っていてちょっと褒めすぎだなと思っていたんですが、いや、外から見ると本当にそうだったんですね。自分もこれまで色んなライブを経験してきて、お客さん3人っていうライブハウスも経験しましたが(当時、自分、関西から遠征したんですよね。で、3人かとww)、その時よりも静かだなと思ったくらいでしたよ。叶うことならこれからはあって欲しくないシーンですが、貴重な一瞬を見せてもらえたように、このコロナ禍での1シーンが記録に残ったんだなあと感じました。
  2. 夜明けの鳥の群れの羽ばたきの音であり波の音のようなスティックバルーンの響き:とはいえ、耳を澄ますと、不思議な音が聞こえてくるのです。低くて鈍くてバタバタとなり続ける厚みのある音たち。この音が、ファンが自分たちの反応を伝えるために叩きに叩いていたスティックバルーンの音だったんですね。フロアにマイクがあったのかなかったのかはわかりませんが、夜明けの湖に響くような鳥の群れの羽ばたきのように感じました。そして、他のシーンでも低くザーッザザザという低い音が聞こてきたのですが、これもスティックバルーンを叩く音なのかもしれません。浜辺に打ち寄せる波のようにも聞こえました。その音のささやかな響きこそが、ファンの優しく暖かな、そして心の中では燃えさかる思いであったように感じました。
  3. 7人の声と歌がストレートに響いてきた:1曲目のLIFEから、ライブならではの彼ら自身の声が、歌がストレートに響いてきたのが感動的でした。もちろん、生のライブでも「おぉー、こんな風に思いっきり声を出して歌んだ!」とみゅーさんをはじめ彼らの歌に感じ入ることも多かったのですが、時折ライブオケの音が大きすぎる?と思うこともあったり、音がバラバラに聞こえることもままあったのですが、今回の配信ではきちんと彼らの生歌を聞かせてくれるまさにライブになっていました。ここでこんな風にクセをつけて歌ってるんだ、こんな風にビブラートかけてるんだとか歌に関する発見がたくさんあるんですよ~。たぶん、これは、時間をかけてきっちりミックスしたからできるライブ作品なんだろうなと感じました。もちろん、これからもっともっと彼らが上手くなっていったら、ライブでもそのまま生の音を聞ける日もくるのでしょう。そんな日が早く来るといいなと思いつつ、今はこのやり方だから彼らの「生歌」がストレートに聞けた、そんな気がしています。
  4. おまけ:ティザー3が完全CG推しだったから、どこまで当日のライブと違うものになったり、新たな一面を見せるものになるのかなと、期待と不安が半々だったのですが、思ったよりも手堅い、1月14日の武道館ライブをそのまま見せてくれるものだったように思います。一方で、PerfectやGIRLのようなCG推しじゃない楽曲でも、Make it tureやWYGのようにライブでは席が悪くてちょっと演出がいまいちかなと思っていた曲が地味にいいCGやカメラの写し方で見ごたえたっぷりになっていたり。そんな風に、きちんと人前に出すためにきちんと身を整えて、更に多くのスタッフさんや制作再度の方々の手を加えて、当日のファンより更に多くのお客さんやファンの前に、ライブ終了約1か月半というスピードで出してくれたのは凄いことだなあと感じました。大事なライブだからこそ、きちんと手をかけてお客さんの前に出す(リアルタイム配信ではこうはいかなかったことでしょう)、そういう思いを強く抱かせてくれた「WE ARE ONE PLUS」でした。