ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

「WE ARE ONE PLUS」配信 その2

 今日も今日とて「WE ARE ONE PLUS」。毎日のように、ちょっとした時間でも見てしまうので、この幸せで贅沢ながついつい当たり前のように思ってしまうんですが、実は明日から4日で配信期間が終わってしまうので、目に焼き付けて焼き付けて、少しでも記憶をしっかりと作ろうと思う日々であったりします。もちろん、そう遠くない時期にこのライブの円盤が出るのでしょうが、やっぱり既にロスな気持ちであったりしますね(笑。さて、今日は、今回のツアーの本編のトリを飾る新曲「夢想人(読みはドリーマー)」の感想をメモしておこうと思います。

 この新曲については、ワッツインさんの独占ロングインタビューの方にも制作過程や裏話なのが語られていますので、ぜひに。さなぴー作曲のこの素晴らしい曲が、ストック曲で萩ちゃんが「この曲いい!みんなで作ろうよ」と言ってくれたエピソードが嬉しすぎますね~。   

tokyo.whatsin.jp

 そして、配信の中でも安井くんが語っているように、それぞれが歌割の部分の歌詞を作ってまとめているとのこと。とても7ORDERとメンバーの心の奥底に潜んでいたような繊細で、ズキンとくるような、そして色んな事を思い出したり、考えたりすることができる、そんな歌詞になっています。ある意味で実際に起きた事柄なのかなあと想像させる手触りもある。この辺りは、ツイッターやブログで多くの人が記事を書いているので、ぜひ検索してみてくださいね。素敵な記事がいっぱいですよ~。
 個人的には、事実との対応を越えて、なんていうか時間と空間が特定できるようなエピソードの何かを超えて、「夢」を追って、追い続けていくことの、悩みであったり、辛さや苦しみであったり、それでも高揚していく気持ちであったり、その先に光が確かに見えていることの使命感にも似た熱い気持ちを歌っている様にも感じます。そんな「夢」そのものが本来持っているモノを、とても普遍的に、きちんと抽象化して、でも複雑だったり曖昧な表現に逃げている訳でもなく、とてもシンプルな歌詞で、メンバーそれぞれが多面的に歌っているのが素晴らしいなと思うのですね。よい歌詞に必須の想像の翼を広げてくれるものになってるなあと。さすが、あの熱いさなぴーが「夢を想う人」とても強い揺るがぬタイトルを付けただけあるなあと。
 また、メロディや演奏も同じように更にシンプルになってて、その分、とっても力強くて、美しい。7人のソロパートが終わってからの、「長い夜を」からのBメロが安井くんとあらんちゃんのWボーカルになってて、他のメンバーは楽器に集中してるのが、個人的には、ボーカルまで楽器になったようで凄く美しく強いと思うんですよね。そして、最後の最後だけみんなで歌う。そして、そこからのバンドの強く複雑な感情をたたえた演奏。すべての楽器が同じグルーヴに乗っている。その感情を機で織るように紡いでいく。個人的には、ブレイク後の下手からの絵の時(1時間6分~7分)の時にドラムとギターが同じリズムで頭の上げ下げしてるところが凄く好きだったりします。ベースもキーボードも静かにでもそのリズムや楽器の音を全部聞きながらの動きができているようにも感じます。そして、感情が染み出すサックスの響き・・・。
 あ~、そうなんですよねえ・・。こういう演奏が聴きたかったんですよ。見たかったんですよ。彼らがバンドであることを、一つのグルーヴを響きを共有する存在であることを証明する瞬間を見せてもらったように思いました。だから、ひとりひとりステージから去って行っても、ちゃんと全員が残ってるような音の形がそこにある・・。そんな「WE ARE ONE」を感じさせてくれた「夢想人」でした。