ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

ビジュアルのこと

 私の推し様はアイドルだし、ビジュアルを売っているところもある方なので、当然、ファンからビジュアルに関する要望はあるだろうということはまあわかる。ただ、本人が意識的に、おそらくこれがいいだろうとあえてやってる髪型について、ずーっとあれこれ言い続けるのもどうなんだろうと、まずは第一に思うのだ。
 個性派でもあるご本人が力を入れてビジュアルづくりに尽力されている限り(やる気がない、おしゃれをしたくないではもちろんない)、ファンの意見が100%一致するなんてことは、いい意味で、ないだろう。だいたい自分は初めて生で見た時には金髪だったし(あの真っ赤な衣装と金髪のアグレッシブな雰囲気、本当にやられた)、今回の例のくりくりヘアだって、ピーコンもグラビアのメインコンセプトときちんとマッチしていて素晴らしかったし、SHE THREEのメインビジュアルのガンダーラ遺跡のアルカイックスマイルの仏像のような謎めいた雰囲気が心から素晴らしいと思っている。ずーっとやって欲しいかは別として(いや自分も優柔不断w)、ビジュアルを冒険したい推し様のひとつの成果だなあって、凄く尊敬している。

 あと、これも個人的な意見と承知しているけれど、おそらく多くのファンが(そしてリーダーが)望んでいる前髪ありのサラストヘアはとても推し様にとっては維持が困難な髪型なのかもしれないと思うことがある。おそらく髪質は固くて重めで、毛先が跳ねてうねっているのかなと感じることが多いし、そして、今回のメイク動画でかなり明らかになったように頭の形も一筋縄でいかない方なのではないだろうか。そういう中で、サラストを維持するにはこまめなストレートパーマと毎日のヘアアイロンなどなど、そして、これも要望が多い茶髪にするなら更にヘアカラーと、髪をガツガツと痛めてしまう可能性も大いにあるんじゃないかと感じることは結構あるのだ。これも推測であるけれど、前事務所時代にその髪型が可能だったのは、あんまりお仕事が頻繁でなかったから、そんな気もするのであったりする昨今である。

 なので、ごく最近の、割とストレートでちょっとウエーブも入れつつの、前髪を作ることも、真ん中でウエーブ含みながらふわっと分けられる、その両方ができる髪型は、色んな要望であったり、何よりご本人に似合い(情熱的で硬質なパフォーマンスに柔らかさのニュアンスが加わるのが本当に素敵)、できるだけ美しく髪を保つための一つの解としてアリなんじゃないかなあって思うのである。まあこれだって、1ファンの世迷言であるけれど(笑。
 髪型って本当にシンボル的な意味合いがあるから難しいしめんどくさい。メンバーやファンの要望だって取り入れたいという気持ちもあるだろうし、アイドルとしての存在の象徴であったり、過去の思い出や絆を思い返すよすがであったり、それこそ「要望する」ことが「愛の表れ」と考える世界線もあるのかもしれない。でも、今の世の中、髪型は自分らしさであったり、「自律」の象徴でもあったりする。色々と複雑なところがあるとは思うけれど、どうか推し様らしく、自分で納得できる、後悔のない筋道を歩んでいいただけたらと思うのだった。