ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

脱色と着色ツアーFINAL:萩ちゃんの事とかグループのこととか

 ガーデンシアターでのFINAL公演のお話をもう少し。主に萩ちゃんのお話になりますよ。この公演では、萩ちゃんの新しいご自分で初めて(なの?)購入したドラムセット、顕嵐ちゃん命名「ノイザー」様のお姿を初めて見る日となりました~!今回のツアーでは開演前のお写真OKだったので、「記念に一枚撮っておこ!」(by ライトくん)

 その割にぼけっとした写真ですみません!メインセットは黒と青のグラデーションなのですが、光の当たり加減で少し緑がかって見えてるのが個人的にとても嬉しいです。ほんのりメンカラ風味がおしゃれです。で、スネアだけ銀色で別のものだったかもしれません。その音はというと深い音もカチッとした音も聞こえてバラエティも広くなっていい感じでした。夢想人のストリングスアレンジでは、マレットで深く鳴らすノイザー様のタムの音が太くてまろやかで本当に素敵だったんですよね~。確か、NACK7か安井くんとの配信ラジオでドラムの先生みたいな方から少し音を下げた方が合うと言われていたと聞きましたが、それが実感できましたね。音域が広くなって、音を奏でるものとしてのドラムの「楽器感」が増したような気がしました。
 これは個人的な感想ですけど、萩ちゃんって、音感であったり楽器同士の音の鳴り合いであったりアンサンブル感をとても大事にする(それへの理解が深い)人なんだろうなとこのfinalを見て更に感じました。ノイザー様の一つ一つのパートを鳴らす萩ちゃんであったり、アコースティックのUps & Downsでスティールパンと戯れながら、そしてモロちゃんのサックスであったり、長妻くんの波の音であったり、はたまた他の楽器や歌の皆さんと音を交わらせているその雄姿は一生忘れないですよ。お茶かるストリングスの皆さんとのコラボの時も何度も後ろを振り向いてストリングスさんたちとアイコンタクトして連携取ってるのが胸熱だったし、 Sabãoflowerのラストで、ストリングスの皆さんにフィニッシュのサインを出すかのようにスティックを上に振り上げていたのが凄く指揮者感あったなあと。思えばWAIWAIさんにいて、プレイング指揮者な感じのセットも経験してるから、そういうのも好きなんだろうなあと。

 そして、メインのドラム演奏。公演後に萩ちゃんがインスタで言っていたのですが「個人的にバンドでの自分の立ち位置や演奏する時の考え方とか悩んでいたのですが、このツアーで1つ思い切って挑戦してみました! 思いのままに演奏、パフォーマンスをする。まだ未熟ではありますが、このツアーで課題とたくさんの経験を積むことができました!」と。確かにこのツアーの中で、ファンが心配になることもあるほど激しく、メンバーとのバンド練習の中で体に染みついたグルーヴに身を任せて、思いのままに、オーバーアクションであってもひるまずリズムとグルーヴ重ねていってましたね。そのリズムにのった動きの中に、見た目や思いの部分の中だけじゃなくって、さなもろみゅれおのバンドの中できちんとグルーヴや熱いエートスを放っていたと思うんですよね。そのグルーヴがある、リズムが活きている感じに、前にも書いたけれど、やっぱり「開眼」が見えてきた・・そんな感じがするのです。これからは、痛めたと聞いた首のことや、力を抜いての演奏も大事と考えると、たぶんもっとスリムでタイトになってくのかもしれないけれど、思いのままに、動かせるままに動かしていく、今の体の中のリズムが見えるように感じるのが本当に好きーってなりました。本当によかったな~。

 そして、萩ちゃんからのツアー「完遂」のひとことが・・・。

 遂ってのがやり切った感がとても伝わってくるし、やっぱりまだまだコロナなどで色んな公演が中止になったりする中、7ORDERは2021年1月13日の武道館ライブからずっと中止なくやってこれていて、それは偶然なのかもしれないしそう思うことも必要だけれど、無事にやり切るための配慮や力や技がその裏にはちゃんとあるんだろうなと感じているところです。楽しむことも忘れないで、、スタッフさんやメンバー同士の交流もしっかりして、気持ちもリフレッシュできているのも大きいのかなあと思っています。これからもどうかその「遂」の精神忘れないでね~と思いますね~。 

 さて、ここまで萩ちゃんだけに絞っての感想となりましたが、なんとYotubeのダンス解説で有名なARATAさんというこれまでも7ORDERのダンスMVの解説もしてくださってる方が、この日の昼公演に来てくださり、早速感想を上げてくださったんですよ。これが本当によかった~。ぜひぜひ聞いていただければと思う次第です。

youtu.be

 これまで7ORDERの音楽のことをプレイヤー目線で語ってくださる人っていなかったから、本当に新鮮な視点をくださって嬉しかったです。自分たちで演奏していること、ダンスの濃さ、そしてその融合が本当に魅力的だと。そして、7ORDERの基礎力であったり、パフォーマー&アーティストとしての特徴をしっかり語ってくださってることはこれまでなかなか無いのでありがたかったです~。萩ちゃんを始め7人の演奏力もたくさん語ってくださってるの感激でした。そして、何より、本当に楽しかったと、めちゃ楽しく笑顔でお話してくれるのすっごく嬉しかったですね~。

 メンバーひとりひとりをピックアップして感想を述べられているのですが、17分頃からは、萩ちゃんのドラムが本当に上手いと、凄いと実感を込めて語ってくださって!一緒にお話されていた方とお二人で凄いニコニコとした表情で、「ドラムを叩きながら、ニコッとしながら歌えるの凄い」とか、「ドラムは音だけじゃなくってパフォーマンスにもなる、気持ちよさそうに叩いているから聴いてるこちらの気持ちもノッテくる」とであったり。何気に「リズムもしっかりしてる」とダンサーらしい視点で基礎力にもコメントしてもらえてよかったなあと感激しちゃいました。

 映像を見ながらの解説だったので、おそらく7ORDERサイドからの依頼だったと思うのですが、こういう音楽ファンに刺さる音楽的なアプローチを届けてくださったのは本当にありがたかったです。これまで7ORDERの音楽を音楽的な面から語られることが公式サイドからもファンからも本当に少なくて、常々そこがアイドルなところだよなあと少し残念に思っていたのです。ぜひこれからもこういう視点で、「7ORDERの音楽」を語ってくださる方を増やしていてていただきたいと運営さんやレコード会社さんにはお願いしたいです。
 もうひとつ大事な視的だと思うのですが、後半でARATAさんが語ってるのですが、7ORDERというグループそのものが、7ORDERのパフォーマンスの幅の広さから来る技術的な伸びしろであったり技術的な面を長く広く積み重ねられる仕様になってると、それが長期にわたってグループを続けられるになっていると言ってくださってました。これが、本当に嬉しかったんですよね~。長期に維持可能な、伸びしろを意識的にいっぱい作っていく7ORDERのアプローチ。その先見性と手堅さを兼ね備えたあり方を、ぜひ彼らに向かい合う人々にも知っていただけたら、と心から思うのでした。そして、その中で萩ちゃんのドラムや音楽が、グループの音楽のより深くに食い込んで行って、欠かせないものとなっていきますようにと願っているのでした。