ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

萩ちゃんとドラムのありのまま

  萩ちゃんがなんとあの、日本のロック好きだったら誰しもが知る「リズム&ドラム・マガジン」に登場しましたよ~。下のお知らせを読んだ時どんなにびっくりしたか~。武者修行ツアーからDate with.......ツアーで格段の進歩を遂げた我が7ORDERのバンド。キャリアはまだまだ浅いものの、生の音とバンド演奏にこだわり、その基礎をベースの美勇人くんと一緒にひたすらに支えてきた萩ちゃんへのひとつのご褒美かなと思ったくらいでした。

 ちょうどこの号には先日逝去された菅沼孝三さんの追悼特集や投票による「日本のドラマー40人」特集があって、またエライ号に登場することになったんだなあと更にびっくりしておりました。そして、手に取ったその2022年4月号。webの方に萩ちゃんの乗ってるコーナーの表紙だけですが見ることができるので貼っておきますね~。

drumsmagazine.jp

 7ORDERの紹介として「元アイドルとしてのキャリアを昇華したパフォーマンスで話題」とあって、これが凄い的確なコピーだな~ってさすがの音楽専門誌!と感服しました。そうなのよね~、Date withツアーの内容ってこれまでアイドルのライブや他のジャンルのライブでされてきたことを、色んな面で、内面まで踏み込んで、それまでやられてこなかった方向性でより高めて「昇華」してるって感じだったのかな~。純度と強度を感じるショーだったなあと改めて感じました~。

 さて、そんな中での萩ちゃんのインタビュー。お写真がRe:ally?のアーティスト写真そのままで(ってそういう時に使う物だろうけれど)、色々と急な掲載だったのかなと思ったりもしましたが、1ページ半にわたって萩ちゃんのドラムと音楽とパフォーマンスとの向き合い方についてお話が聞けました~。いや~、本当に嬉しかったです!最初読んだ時には、「萩ちゃん、晴れの大舞台なんだからもうちょっとドラマーとしてカッコつけておしゃべりしなよ~」って不遜にも思ったりしたんですけど、7ORDERの活動や、個人の活動の中で、ドラム、歌唱、ダンス、そして役者や声優としてほぼすべてを並列して、まさにマルチで行ってる萩谷慧悟という希少な存在のありのままを伝えてくれるインタビューであったと感じました。「ドラムの雑誌だから」という目線でドラムに特化して切り取るのではなくって、ひとつに繋がってるものとして見せてくれたのは萩ちゃんにもそしてインタビューしてくださった記者の方にも心から感謝です。ほんと萩ちゃんらしい記事だなあと読めば読むほど感じています。

 それにしても、小学生の頃からジャニーズJrとしてコンサートやショーの中でドラムパフォーマンスを披露し、その後7ORDERに繋がる7人(ほぼ全員が楽器未経験者)でのバンドパフォーマンスに取り組むというとても変わった経験を積んできた萩ちゃんのお話には色々とびっくりすることも多かったですね~。

  • ドラムは独学というか、中2の頃から高校1年くらいまでは、好きなJポップを譜面(ドラム譜?)に起こしてもらって、それを叩けるようになる中で練習したり、テクニックなどを覚えていくというやり方だった(おそらく少クラやコンサートでのドラム披露に合わせての練習だったのかと)。
  • 本当はギターもやりたかったけれど、譜面が読めた方がいいということでピアノを3年間くらいやってたので、譜面や音楽に関しては抵抗がない(7ORDERの初めの方でも曲をもらったら楽譜に起こすと言ってましたね。大学でも音楽の勉強もしてましたしね)。
  • 歌ってドラムをしてというライブの流れの中でどういうトレーニングをしたらいいかは前例がなくまだ正解は見つけられていない。日々挑戦中。ただ、すべては表現方法の一つであって、アウトプットが違うだけと感じることもある。それは歌、楽器、ダンス、お芝居と自分の弱点が全部同じで。お芝居のように歌ったり、ダンスのようにドラムが叩ければ。表現するのは人間だから根本は変わらないんじゃないかと。
  • 「もしも」の唄のレコーディングの時に、ラヴ・バラードの世界観を作るには、熱すぎない暗すぎない「いい感じの抜け感」が重要で、普段を抑えつつ立たせたいところだけ出すということに、取り組んでいたと(最近のラジオでも凄く感じるし、声優としてのテクノロイドのお仕事でもそうですよね。去年の7月からずっと言ってきてるけれど形になってきてる感じはある・・)。
  • 技術的なところでは、ドラマーは「表からの音」(かっこは自分でつけました)が聞けないので、それを意識して、自分の楽器と叩き方のダイナミクスをよく知る必要がある。それを感覚的に身に着けて、自分で答えを探し出さなければというところが大変(このあたりはお客さんに聞かせることや、最初からホールやアリーナで演奏を披露することを前提としたアイドルグループならではの悩みなのかもですね)。
  • これからは(7ORDERのダンスもバンドもという)イレギュラーな編成を技術的にも向上させてどんどん発信していきたい!個人としては役者としての幅をとことん増やして挑戦していきたい。
  • 視野を広く持って表現を受け取りながら、適したものを相手に、聞き手に返していく、ということを大事にしていきたいです・・

 という内容でした~。最後のお言葉はインタビューの冒頭にまとめのように置かれているんですけど、記者の方がまとめたものかと思ったら本人のお言葉だったんですね。いや、本当に、萩ちゃんが自分が立ってる「場所」であり「位置」を正確に、冷静に見えて熱く強い言葉で伝えてくれていて、本当に頼もしいなと感じましたよ~。やっぱり萩ちゃんにとっての「ドラム」であったり「音楽」というのは真摯に、「自分がやりたいこと以上のもの」として向き合ってるんだろうな、だからこその萩ちゃんが得意とする「好き」に耽溺しない表現になるんだろうなあと感じたりしました~。

 そして、そんな中で「個人としては役者」というのがまた萩谷慧悟らしく、よくリズム&ドラムマガジンさんに載せてもらえたなと思ったりするのですが(笑、でも、そういう存在が真摯にドラムをやってる人間として存在していて、その表現として全て繋がっていく部分で何をドラム(とそれを取り巻く世界)に返していけるのか、これからも見守っていこうと思うのでした~。もしよかったらリズム&ドラムマガジン様には、また取材していただきたく、この特異な音楽集団でもあるグループ「7ORDER」を見続けていただけたらと思うのでした~。本当にありがとうございました!