ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

元日インタビュー動画がよかった~

 前回のブログにも書いたんですが、元日にアップされた札幌公演後に安井くんが6人に敢行したインタビューとてもよかったんですよね~。その動画はこちら!

youtu.be

それぞれのメンバーと安井くんの関係性の深さも感じられたし、今回の充実したDate withツアーについて、とても具体的にメンバーが語ってくれているのが興味深いんですよ。さなぴーがこの動画で自分以外のメンバーはあまり音楽やパフォーマンスのことを真面目に語らない・・みたいなことを言っててその通りだなあとこれまでは思っていたんですけど、この動画はそういう彼らがとってもストレートに具体的にツアーのことを語ってくれて嬉しいインタビューになってるなあと感じます。それも一緒にメンバーのことをよく知ってる安井くんだからできることだなあと、その絶妙さ加減に感服いたしました~。なので、各メンバーのインタビューをざっとまとめつつ感想を書いておきたいと思います。

モロちゃん

 このところのサッカーでの比喩を続けてるのがそれがとっても面白くって。モロちゃん曰く、目指しているのは全員が点を取れる全員サッカー。ミスしちゃった時の全員のカバー力も大切にしたいと。ツアーのお気に入りのポイントは、長妻くんがセンタリング上げてくれた時の決定力とのこと(笑。これは、夢想人の前に安井くんが長くお話するコーナーで、長妻くんがずっと伴奏しているんだけれど、安井くんが大事なワードを出してくれた時に、ふっと伴奏を止めてお客さんの注意を引き付けようとする弾き方ができるようになっているんだとか。やすもろで、ながつがそういうことをできるようになった、自分から相手を引き立てることができるようになったのを喜んでるのがすっごくよかったな~。そこで、安井くんが、LIFEのモロちゃんのソロがいいと、毎回フレーズを変えてきてるし、それで他のメンバーも盛り上がると言ってくれて、その持ち上げるタイミングもすっごくよかった。

 カレンダーの撮影動画でも、モロちゃんのサッカー設定のお話がでていたけれど、「今、実業団にいて、J2あたりを目指している」っていうのがほんとジワジワくる設定で。J2って昔モロちゃんが所属していたJrユースチームの本体が今いるカテゴリーですしね。きっとその名門にいた頃に天才もいっぱいいたであろう、そのみんなが世界を目指していたような向上心やファイティングスピリッツを思い出しているのかなあと思うんですよね~。サックスや音楽に巡り合ったモロちゃんが「その技能で上に行きたい、行けるかも」と思えるんだとしたら凄いことだなあと。色んな世界を見てきた(横でであったかもしれないけど)モロちゃんの経験値が今上手く活かされてきているとしたら・・なーんて妄想交えて楽しくなっています。

ながつ

 ながつが思うツアーのポイントは、やっぱり夢想人のところで。楽器の指導の方に、流れをつくっていくといいよと言ってもらって、色々と考えてやっていくうちに、どう弾こうかと楽しみながら考えられるようになってよかったと。前は緊張していただけだったけれど、今は楽しんで弾けるようになったって、本当に凄い進歩だなあと感じますね。今回のツアーの完成度が高いのは、バンドメンバーがそろってあるレベルを超えたってことがあるかもしれませんね~。

 ながつのお気に入りのポイントはRest of my lifeの美勇人さん。これは安井くんにも本当に同意していましたね。いや、本当に今回のレストは素晴らしい。ながつ曰く、あれを一人でやるのは見られる意識とか、体幹とか、めっちゃ疲れんだろうなと、それをやりきる「体力」が凄いと。その後のSabãoFlower のダンスの時に横にいくと、尋常じゃない汗をかいているのを見て更に感じていると。安井くんは「え?体力のこと」ってちょっと意外そうだったけれど、今回のインタビューを聞いていて、さなやすはちょっと違うけれど、7ORDERってやっぱりパフォーマーである部分(アーティストの部分よりも相対的に)が大きくて、そこへのこだわりとか誇りが基礎になってるかなあと感じたかな~。最後に、今回のライブは一回一回違って、最後の公演がどうなっているのかわからない状況。今日はこういう公演だったねとうことを話せる状況を作ってくれるといいなととおっしゃっていました~。やっぱり振り返っていくのってすっごく大事ですよね!

あらんちゃん

 地域によって異なるお客さんの空気感を感じるのが好き。会えないとそれはわからない。安井くんが、最後の挨拶や帰り方(投げチューとかかな?)がその時その時で変わらないと言うと、それはそう。基本言うことを考えてないから、その時の状況で出てくるのが違ってくるんだと答えるあらんちゃんだった。「その場を楽しむ、味わう」っていうところは、あらんちゃんの本質的なところかもしれないですね~。旅人だしね。

 アンコールの1曲目のレスポール(映画ツーアウトフルベースの主題歌)では、ギター初挑戦だけれど、ギターやってみると、楽器隊の人たちが凄いことをやってると実感できると。ギター初挑戦がソロである訳だけど、その場を与えてもらえたのは嬉しいし安井くん曰く、だって自分で選んだんだもんねと。あらんちゃんは、その方が(おそらく難しいことにチャレンジできることが)絶対カッコいいからと心強いお答え。そして、今、仕事が楽しいと思ってでてきてるのが嬉しい。代々木もぴあアリーナもあるし、新たなチャレンジとか今やってるものとは違う雰囲気のものを見せられたらいいなと思っています。俺らもまだわかってないしワクワクしていますと。一番お気に入りの曲は「agitate」。ギターのリフがUKロックみたいで好きだし、でも、行き切ってないところがまた不思議な魅力があって、こっから先にまだ上がってくってのがよいと。

 聞いていて、自分が今置かれている場所をきちんと冷静に比較的余裕を持って把握しているのかなあと感じました。お客さんにも、メンバーにも、そして自分の周囲の方々にも。あらんちゃんのお仕事がどんどん大きくなっていく中でその心構えができてきてるのかな。そんな中で、安井くんが「サウナも行きましょー」顕嵐ちゃん「サウナは行きますっ!」っていうパーソナルな支えが嬉しかったな~。7ORDERって「家」でもあるってことを安井くんが大切にしてくれるのが本当にありがたいな~。

萩ちゃん

 オツカレ、ハギーヤ!×2で済まそうとする安井くんww。この時の萩ちゃんのどことなく不安そうで哀しさが滲んでる表情に胸がずきゅんとしました(推しですからすみませんw)。熊本でも思ったけれど、一時より萩ちゃん安井くんに対して荒っぽくない感情が素直にでてるなあと。安井くんも「萩ちゃん最近ご機嫌だからさ~、どうですか?」と萩ちゃんの気持ちの安定ぶりを教えてくれてて嬉しいね~。

 武者修行ツアーのインタビューでも言ってたけれど、このところの萩ちゃんはバンドやドラムでの「表現」に色々と思い悩んだり発見したりの繰り返しだったようですが、ようやく見えてきたのかも。曰く、「お芝居も、歌も、ダンスも、ドラムも。表現ってやり方違うだけで全部一緒なんだなと気づいて。弱点も分かったし、長所も分かったからこそ、逆に自分が好きなお芝居で頭の中を変換して、イメージがつきやすいものに変換して、今やってるんだけど今めっちゃ楽しい。」。そうか~、萩ちゃんは「表現」を表象するものが中心にあって、それを具体的に表出するモードって感じで捉えているのね。で、今の表出の中心には「お芝居」があるんだな。安井くん「萩ちゃん昔から言ってたよね。よりコネクトしたってこと?」萩ちゃん「そうかもしれない。ダメ出しが0になった」と。萩ちゃん曰く、「夏のツアーは気持ちとか結構不安定な部分もあって、みんなに迷惑かけちゃった部分もあったんだけど。バンドって不思議でドラムに引きずられるじゃん。(だから)常に俺はもう笑顔で居続けようって。」安井「萩ちゃんのそういうところ凄く感じる」。ドラムはバンドの根源で、リズムキープをしつつも、グルーヴを出していくというとうある意味誰かに頼る訳にいかない大変なところがあって、萩ちゃんの意識としてもやっぱり自分の中に収れんしてしまう辛さがあったのかなと思うんだけれど、それを自分が中心なのだからみんなのために「笑顔で居続けよう」と思うという意識がでてきたのが凄いなあって。これからも色んな「表現」の山にぶつかっていくんだろうけれど、今の山を越えて、イキイキと笑うことが大事と心でわかってきた萩ちゃんが嬉しいですよ~。技術と感情と。それぞれに伸びていくそのバランスがどうなるか、どうとっていくかんなんだろうね~。

 お気に入りポイントは、ツアーはクリスマス後にやる「もしも」。本当に思い入れあると。ツアーの初めにはなかったから、萩ちゃん安井君ともどもファンが心配してしてる、と知ってくれてるようで嬉しかったな。さなぴーも「いいよ、あの二人の1番の感じかっこいいよ」と言ってくれたもの本当に嬉しかったな~。そして、「あと、めちゃくちゃキツイじゃん、Monsterぐらいの時って。からの追い込みラストはライブしてんなあって思う」。安井くん「ね!やっぱ俺らっぽいよね。俺らってああなっちゃうんだよね。」萩ちゃん「だから、そっからのLIFEも、今回ちょっとアレンジしたやん。クラップするようなリズムでやろうって言いだして、そっからミュージシャンの先輩も来てくれて、また直してくれて。LIFEがもう一生変わり続けているみたいな。舞台7ORDERの時のLIFEがあって、武道館の時は武道館の成長があったし、この前、夏のツアーでちょっとアレンジしたし、冬でめちゃくちゃ変えたから、(歌)番組で正規の弾いてくださいって言われてもできないかも」安井「萩ちゃんのドラムが凄く変わってる気がする。LIFEは特に顕著に」と。1つの楽曲でも、更なるよさを求めて(たぶんフロアとの一体感を求めているのかなと、LIFEについては思うかな)どんどんパフォーマンスを研ぎ澄ませて変えていく。そのためにはどんどん技能を向上させ、体力を突き込んでいく。そんな姿に満足を、一定の達成を感じている姿がとても素敵。この気持ちの安定がきっと今回のツアーの楽しさの基盤になってるんだなあと強く思うのでした。

みゅーさん

 みゅーさん「(ツアーの感想はと聞かれて)。キツイ・・武者修行ツアーよりも武者修行。タイトルを自分で決めたから思い入れあるし、テーマ性も感じている。武者修行の時と同じアレンジをしたくなかったかじゃあどうやってアレンジするんだろうと考えてね。Date with・・のツアーを考えた時に、カフェラテであったり、夢想人もそうだけど、さなぴーの作る曲って世界観がはっきりしていて、そういうのが楽しめたらいいなあって思ったのがきっかけだったけど、まさかコントまでやるとは思わなかったw」安井曰く、「メイクさんから聞いたけど、美勇人がとにかく面白いことやるんだと、俺はもうやり切りたい、と強く言っていたと。」みゅーさん「あんなところで食い残したらになったら毎回恥ずかしいと思って出るの。やるしかないと思って・・。楽しかったよ」。メンバーみんなに共通する認識だけれど「やりきるしかない。そこにカッコよさがある」というのが、自分の好きなところでもあるな~。どのエンタメジャンルについても、そういう想いを持てるメンバーを集めたグループでもある・・かもしれないなと。

 お気に入りのポイントは、「俺は青空と爆弾が好きで。楽曲がパンクロックで、スピード感あって、僕らの中では最速の曲なんですけれど、あのシンプルなコード感とみんなガシャガシャやってる感じがおれは凄い好きで。ヤスもギターで入ってて、あのスピードの中に取り込まれているけれどww。(安井くん:いい意味で文化祭感あるよね)やっぱ、作り込みが得意な7ORDERであるからこそ、ああいう瞬間っていうのはいいよね。生きてくるなあって」と。Restについては、「大変んちゃ大変なんだけど、(ボーカル隊と)お互いに凄い大変なことをさ、自分たちの中でハードなことをしているから、なんかそれのキャッチボールじゃないけど、そちら側も自分たちの作りたいものっていうのが結構エネルギーとして伝わってくるから励みになります。逆にそれをみんなが見守ってくれた中でやるっていうよりかは、ああやってみんなも挑戦している中で俺もいるっていう気持ちに凄いなるからRestは凄い楽しいです。」と。7人がみんなハードなことをしてるから、Restが一つの演目として輝いているということを聞けたのは本当に嬉しかったですね。そして、安井くん「あれは激しい曲じゃないけど、すっごい体幹とか使うんでしょ?」美勇人「うんうん、やばい。(左手を上げて右手を下げるポーズをとって)自分で左手と右手をちぎろうとしている(笑。自分の力でちぎろうとしている。でも、それがあって、自分の中でステップアップできる瞬間でもあって、自分の中で。KOUSEKEさんに会えたこともあって、感謝している。自分にとっても新しい扉と言うか。ああ、自分でもこういうものも感じられんだなと思うと、持ち味になったらいいなと思う」と。これについて安井くんが「美勇人って不思議だよね。どっちも持ってるというか。君は特殊な環境で小さい頃から育ってきてるから、両方持ってるところが面白いわ」と言ってて、またその辺深く聞きたいなあと思いました。

さなぴー

 マッサージを受けながらゆるーく質問して答えているさなやすが本当によくってだな!さなぴー曰く、「ツアーのお気に入りのポイントはみんなで乾杯する場面で、大きな瓶を渡してモロちゃんが「こんな大きいの!」と言われちゃうところ。あれが受けるととても嬉しい。あと演奏をみんなに見てと!」安井くんも「さなぴーのコメントはこういう可愛いところがいい。小難しい話よりもこっちがいい。」さなぴー「かっこつけたがるからな~(安井くん:そういうのよくないと思う(がはははと大笑い)。可愛いところの方がいい)よくないかもしれないけど、割と7ORDERって固い話をしないじゃない?する担当だったの。担当大臣を任命されてたの。7ORDERをちょっとでもかっこよく見せようと思っていた、特に音楽については。(安井くん:そうね、音楽の話しできるのはさなぴーしかないないから)見せていたんだけど、思った以上にこいつら面白いから、ちょっともうそういうのもいらないんじゃないかなと思い始めて。最近は音楽の話すらもうしない。真面目な話で聞かれたら、真面目な話で切り返すけど、あとはもう日常をお届けするみたいな」。今回、音楽とバンド、そして自分との距離をもう一度考え直してるのはさなぴーかなあとちょっと感じたかな。それまで一身に音楽部門のことを背負って頑張ってきて、だんだん環境が変わってきて色んなミカタがサポートしてくれるようになって、そして求められているものも変わってきて、もう一度、自分のことを考えなおしているように感じたかな~。その様子とか思いをわかってる安井くんの距離感がいいんだよね~。ちょっと上からこういうのもいいんじゃない?と言えるのは安井くんだけだから、本当によきさなやすだなあと思いましたね~。

 そして、7ORDERの上二人だからこそ感じてるお客さんのこと。安井くん「最近男の人もきてくれて。さなぴーもずっと男の人に来てほしいと言ってたよね」さなぴー「嬉しい。いつも来てくれる人もありがたいし、新しく来てくれる女性の方も凄く見かけるしさ、その人がペンライト持っていてくれたら嬉しいなとなるじゃないですか。いつも来てくれている人もここまで足を運んできてくれたんだとなる中で。男の人はどうやって知ったんだろうと思って、どこで知ったんだろうというのも含めて1回話してみたいなと思う。今、チケット代も高くなってる中で、今日とかもめちゃくちゃ盛り上がってくれて、嬉しいなと思ったし、ツイッターとか見ててもみんな筋肉痛になったと言ってて、あれだけ二の腕振ってたら速攻でやばくなるじゃん?でも、そういうところなんかも体を使って楽しんでもらえるようになって嬉しいなと思う。これからもみんなでライブを作っていけたらと思う」。いやあ、本当にこんな風に客席をちゃんと見てくれていて嬉しいし、ここは7ORDERならではの強みだと思うんですよね。目の前のお客さんが、ちゃんと自分たちの経営や先行きに繋がってると実感できているところが。独立系だからこそできる強みを大切にしていって欲しいなあと思うのでした。

 いや、結局、インタビューもかなりそのまま載せちゃって煩雑になりましたが、彼らの「今」がビビッドに感じられるインタビュー、ぜひ肉声で聞いてくださいね~。