ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

メジャーとは・・みたいな

 久々のひとりごとモード。先日も書きましたが、私が応援してるグループがメジャーレーベルからレコードを出すことが決まった訳ですが、その「メジャーデビュー」という言葉を巡って、色々とザワザワな風を感じる今日この頃です。

 そのザワザワの原因として、「メジャーデビュー」って言葉をどうとらえるかがある気がします。おそらくごく一般的な使い方としては、それまでインディーズや自主流通で出していたレコードを「メジャーレーベルから発売すること」が最も多いと思うんですよね。アーティスト側としては自分の力だけでは難しかったより広い販路を目指し知名度を上げていくこと、レコ社としては才能があって、これから人気が出そうなアーティストを全国的に売り出すことによって利益をだしていくこと、というwinwinの関係を目指していくことがあるかと思います。また、両者のコラボレーションによって、より刺激的なコンテンツを作っていくことも可能になる・・それが普通の音楽業界でのこの用語の使い方かなあって気がします。

 一方で、アイドルグループやそれこそ前事務所では「メジャーデビュー」っていうのは「選ばれてトータルで大きな地位を得ること」を指してるのかなあって感じます。デビューさえすればテレビや巨大販路といった売り出しをしていただけて、その上テレビドラマや映画や様々なメディアにも出演できるまでをセットにしたような売り出しを受ける。それも一時的なものではなくって少なくとも数年はそういう状態が続いて、人気を盤石にするみたいなところまでセットになっているかのようです。個人的にはこの使い方は前事務所的な特殊な使用方法かなと思っていたんですが、このところのテレビ局主導で、グループアイドルをオーディションで作り上げような番組(Kポップから来ているのでしょうが)が隆盛となって、この使用方法もかなりメジャーになってきているのかもしれません。

 そんな訳なので、ネットニュースなどではこの2つの「メジャーデビュー」を逆手にとった話題取りが行われていて(何しろあの写真週刊誌が首をつっこんできたくらいですから)、「メジャーデビューおめでとう!!!!!!!!」の一大嵐が起こっているような気がします。しかし、昨日彼らのYoutubeでその話が出てまして、彼らとしては、今回のメジャーでのアルバムリリースは彼らのこれからの活動を見据える上での必要な事柄であって、そこまで大きく取り上げれていただくことではないと思っていること。どちらかと言えば再結成から1年半経ってのグループとしての初ライブが武道館という特別な場所でできることが嬉しいと言っていましたね。この時に出ていたこれからの活動を見据える上での必要な事柄というのが具体的に何を指すのかわからないので、言い切ることはできないのですが、少なくとも上にあげた2つの「メジャーデビュー」のうち後者を指すのではないように感じました。

 とはいえ、ファンの一部の人が言ってるような今回のメジャーレーベルのからのリリース決定は「おめでとうと祝うこと」に値しないことなのかと言えば決してそうではないと思うのです。これは前にも書きましたが、メジャーレーベルからレコードを出せるのは一部のアーティストだけであったりします。デジタル機器での音楽配信が一般的になったにせよ、これまでのように彼らの自身の手で手のかかったCDを出すことができなかったとしても、CDという形で全国のレコード店にレコードを置いて、宣伝を打ってもらえるのはこのご時世ホントに大きなことだと思うのです。彼らの今後を考えれば、彼らの音楽を広げる大きな一手になる可能性だって十分にあります。そして、もっと大事なことは、全国流通するということは、それだけ多くの人たちの仕事として関わってくるということそのものなんですよね・・。今回のアルバムリリースにあたってびっくりしたのが、全国津々浦々のレコードショップからのお知らせツイートがどんどん流れてくること。

 例えば、それこそ前事務所時代(あの2018年も)からずっと応援してしてくださっていたレコード店さんが、ようやく彼らのCDを予約できるようになったというお知らせをしてくださいました。

  はたまた、マスコットキャラクターの予約用紙(髪の毛メンカラなのが素敵すぎる)を用意してくださったお店・・・。

  北は北海道から南は沖縄までこんな心のこもったツイートが流れてくるんですよね。売ることができるCDがあって、初めて私たちとこのお店は繋がることができる。グループとファンの繋がりの間に、新しい人々が加わり繋がって、更に大きな輪が広がっていくんですよ。その輪がもしかすると日本の音楽シーンを変えるかもしれない(変えないかもしれないw)。これは確かに「おめでとう!」なのだと私は思うし、そう感じてる音楽に携わる様々なお仕事の方々は少なからずいると思うのです。これまでも、テレビ局さんや舞台関係、雑誌や様々なお店や施設、そうやって人の輪を繋いで感謝して大きくなってきた彼らだから、今回の機会をきっと大切に、「メジャーデビュー」の名に相応しい活躍をしてくれると思うのです。彼らがこれからどんどん大きくなっていくにつれ、きっと彼らはたくさんの人に担がれ、一方でたくさんの人を担ぐ人材になっていく。そうやって彼らがこの社会に生きる者としての根を張り、広げていくのだと思います。そんな「たくさん」への大きな門を叩いていることの有り難さを噛みしめて、2021年1月13日のメジャーレーベルでのCD発売というメジャーの世界へのデビューを楽しみにしてようと思います。