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舞台「ETERNAL GHOST FISH」観劇2回目

 さて、舞台「ETERNAL GHOST FISH」2回目を10月15日(日)のマチネで見てきました。1回目は目の前で繰り広げられるドタバタやさまざなギミック、そして推しの萩ちゃんのあまりのカッコよさにに目があっちゃこっちゃしておりましたが、ある程度の知識が入ると(フォロワーさんからの情報提供もとても役に立ちました)ずいぶん見え方、聞こえ方が違ってきて、かなり誰が誰がわかってきたがします。というか、今回、西田さんと萩ちゃん&成さんの清勢の他の方は、実名がでてくるんですねー。

 1幕も、初見だった初日は本当にドタバタ喜劇すぎて、時間や俳優さんの無駄遣いにも見えるくらいだったのですが、この日にはずいぶん落ち着いてて、人間関係や人間模様がわかりやすくなっていたように思いました。2幕もそれぞれの実名や、振り返りのキーワードをわかりやすく伝えていた気がします。まあ、もちろん、自分の勘違いもありそうですが・・・。

 タイムリープというギミックを用いながら、色々な人が満州国への思いを紡いでいく物語で、(ここは自分の解釈ですが)振り返り(タイムリープ)をする度に、こうあって欲しかった事柄(内実でもいい)に少しずつ寄っていき、最後に見えてくるのは大きな歴史改変(解釈的にであるかもですが)に至る・・というように思えました。こうであって欲しかった、いや、今からでも変えられるのではないか・・という西田さんの声が聞こえるくらいな気分の今(10月16日)です。

 自分が持ってる世界史の教科書レベルの知識だと、最後の関東軍の面々と戦後の右翼なフィクサーたちに対する描かれ方が、その教科書的な描かれ方と違うのでどこかお尻がムズムズしてるのですが、それは「そうであって欲しかった」歴史を現前させる(シネマだしね)「願いの舞台」と思うこともできるのかなあって感じます。単に歴史(やシーン)が繰り返していくだけなく、「少しずつ変わっている、それは魚が彼らの願いを聞きいれたから」、なのかなあと開作の「協和」を聞いて思ったのでした。

 ただ、それがいいのかどうか。ちょっとだけドキドキはしていて。例えて言うなら、やっぱりジャニーさんは子どもたちの天国のこと「だけ」を考えていた、その恵みを受けるエンタメのこと「だけ」を考えていた・・そんな世界線があったはずなんだ・・みたいな感じにも聞こえたりするのですよね。で、「でも、実際にはそうではなく性加害の常習者であった」と同じことがこの舞台の背景にも当然あるので、少しそんな危うさも感じています。すべてのことが同じ重みで語られたらいいのだけれど、実世界はいつも語り手の立場が優先(もしくは取捨選択)されるからみたいな・・。

 そして、萩ちゃんもどんどんよくなっていて、萩ちゃんの清国の兵士としての思いの丈と、王妃への愛と、川島良子の計略に乗った本当の思いにもうちょっとで近づけそうな気がしてきました。いや、本当に一挙手一投足に思いや意味を込めてるでしょうと!またその辺は帰ったら追加で書きます~。今日は3回目の観劇です!