ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

劇ラヂ2017「罪男と罰男」観覧

 ありがたいことに、Love-tuneのわれらがやっすーこと安井謙太郎くんが主演の劇ラヂ2017観覧の観覧が当たりました。少しだけ感想を書いておきます。場所はNHKのふれあいホール地下のスタジオ。はがきにあった身分証での本人確認もきちんとありましたよ!。地下スタジオは300人程度の収容人数。30席×10列 くらいの横長型なので、中央の後方席に座ったのですが、壇上のステージに立つ、出演者の方々が本当によく見えました・・・っていうか、真正面に安井くん登場。本当に幸せな1時間を過ごせました。

 お客さん9割若い女性。後半主演の真宙くんファンも結構いたようです(真宙くん登場の時の歓声が凄かった!)。他は男性ペアや単独のご年配の方も。開始15分前くらいからディレクターやアナウンサーの方が出てきて今日の段取りなどを説明し、拍手の練習をして、5分前くらい演者が登場し、そっから意外と長い時間待たされる感。アナウンサーの方によればNHK独特の風習らしく、ちょっと手持ち無沙汰的に立っている縁者の方々をしっかり見ることができたのは楽しかったですね(笑。

 この日の安井くんは、黒のライダーズジャケットに、黒白柄モノのブラウス、いっぱいダメージ入ったジーンズでした。結構、チャラい。普段着っぽい感じもありましたが、演じる日出男らしいチャラさとも言えて、しっかりお芝居固めてきた安井くんだったのかもしれません。さすがに緊張気味なのか、あまり笑顔がでない、白いお顔の安井くん。その分、くちびるのピンクさがめちゃめちゃ綺麗でした。ジャニーズって、コイベビの真田くんもそうだったけれど、みんなくちびる綺麗だよねーー。そこはいつも感心します!

 開始、1分前コールがかかったところで、舞台中央の安井くんが、客席に目をやって。上手から下手へ、「うん、うん、うん」 って感じで客席を確かめながら、「よし頑張るから」みたいなオーラを送ってくれたようでとっても頼もしかったです。この自分のお客さんとのコミュニケーションを忘れていないところが、やっぱりアイドルだなぁって感じました。そして開始前にやや下向きですっと目を閉じて精神統一・・。

 さて、お芝居は、社会の底辺で目標も持てずに生きている日出男が子供のころの友人マサオとの思い出ややり取りの中から自分の罪に向き合う強さを獲得していくというお話。繊細で優しいマサオが世の中の罪や悪意をなぜかしら引き受け傷ついて、死に直面しているという設定が切なすぎて泣きそうでした。そんな世界に残る純粋さと愛に触れ、自分の中の純粋さに気づいていく日出男の物語。本当に素敵な脚本でした。
 この主人公日出男を演じる安井くん。もう、他の人を色んな方が書いていらっしゃいますが、安井くん渾身のお芝居でした。ラジオドラマだけれど全身での演技が凄い。冒頭の電話の息を荒げてはーはー言いながらのセリフの部分も、本当に胸を上下させて大きく呼吸しながらセリフを言っていました。お腹が殴られた時には、腰をきゅっと引っ込め、顔をしかめ、手のひらで覆い、普通にお芝居してる感じでした。

 他の俳優さんはもっと声だけでお芝居をされるんです。声だけであれだけのお芝居ができる人たち。紹介の時にはアニメ声で可愛い声だった秦佐和子ちゃんも、お芝居に入ると自分から声を切り離す感じで、冷静な女性の声で演じておられました。どの俳優さんも、声だけで様々な感情や様子をコントロールしていました。皆さん本当に上手い方ばかり。中でも、藤田弓子さんの声は、すーっと耳に残る、しっとりとキラキラ輝く声でした。 

 そんな中で安井くんはもっと体を使って自分のできる限りのやり方を駆使して、日出男のダメなとこや辛さや困惑や救わ れたいという感情を精一杯表現しようとしていました。その日出男を演じ切るんだっていう真摯さが本当に胸に刺さりましたね。メインともいえる、日出男と病に倒れ怒るマサオとの対決の場面。二人の感情のぶつかり合いに自分の気持ちも巻き込まれ、その病室にいるような気分になりました。安井くんが、ストーリーを動かす人物として、その感情を思う存分表現できる台本をいただけて本当によかったですし、今自分ができることの200%を出し切ろうとする、まっすぐにお芝居に向かう安井くんの姿勢がまぶしかったし、そんな安井くんのチャレンジを俳優&スタッフさん全員で支えてくれているなぁってとても感じました。

 そうやって安井くんが最後のセリフを演じきった後、横にいた藤田さんが、うんって一つ大きくうなづいて、ふわーっと安井くんの方を見て、微笑まれたんですね~。あぁ、ちゃんと認めてもらえているなぁってファンの欲目ですがそう思いました。作者の丸尾さんも いい笑顔をされていました。

 最後、袖に捌ける時にようやく安井くんがフロアに手を振ってくれて。腰のあたりで大きくないけれど、何度も手を振ってくれて、嬉しかったですね~。そこだけ一瞬のアイドルのお顔に戻っていましたね。って、真田くんのコイベビの時もそうだったけれど、俳優からアイドルに戻るの反則なくらい素敵で。死んじゃいすよねw

 さて、最後に。安井くんの舞台上での表情の豊かさやお芝居マインドが、昨年の11月の三婆からでも急速に発展しているのを見て、本当に安井くんも、他のLove-tuneのメンバーの今にかける思いの強さを改めて感じてました。こんな風にまっすぐに進んでいける人についていきたいと思いましたね。

 そんな訳で、らぶの総合的なお芝居の力ははまたまた格段にグレードアップしたのでした。外の演劇のお仕事でしっかりと結果を残している人がこんなに多いグループ、他にはなかなかないですよね。ぜひ秋にはLove-tuneの主演舞台がみたいなぁって思うのでした。