ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

7ORDERメンバーの個人お仕事のメモ~!

 3rdアルバムDUALが絶賛発売中なのですが、この間にメンバーそれぞれの個人のお仕事も盛りだくさんでした。たくさんは行けていないのですが、それぞれ感想をざくっとメモしておきたいと思います。

1)映画『BLUE GIANT

 モロちゃんこと諸星翔希くんが主人公の大の演奏シーンのモーションキャプチャーで出演しているアニメ映画。夫が趣味でピアノをやっていて、この映画の音楽&ピアノを担当している上原ひろみさんのファンということもあり、公開初週に見に行きました。

 個人的にはストーリーは、最後の展開を中心に色々とひっかかるところはあったものの(でも、その最後の展開がその後に繋がっていくそうなので、ぜひ続きも見てみたいですね)、大、雪祈、玉田のトリオの演奏シーンの音楽の迫力、ひたすらにかっこいいオリジナル曲。そして、荒っぽくも迫力一本で見せていくアニメに圧倒されました。音楽にまみれることができる、日本には数少ない真の音楽映画で、何より上原さんの天才にぶん殴られた映画だったなあと。その才能に周囲のすべてが煽られ、舞い上がっていくところは、大の熱意と才能に周囲も飛翔していくところが、本当に映画そのままだったなあと感じました。

 モーキャプで参加したモロちゃんも、この漫画が以前から大好きで、自分自身が今7ORDERのサックスプレーヤーとして全集中しているのは、この漫画があったからということを何度も言ってて、そんな彼がこの作品に参加出来て本当によかったなあと心から思います。そして、その大のサックスに対する愛情と研究が、全然違和感のないモーションキャプチャーモデルとしての働きに直結してるんだろうなあと思いました。個人的にはあれはモロちゃん・・ではなく、モロちゃんに大くんが憑依している、そのエートスを体に完全に落とし込んだからできたお仕事だろうなあと思いました。

2)映画「犬、回転して、逃げる」

 こちらはながつこと長妻怜央くんが主演の映画。監督は以前顕嵐くん主演のドラマ「さよならハイスクール」も作った西垣匡基さんでした。まずは登場人物の設定が全員一筋縄ではいかない。ながつ演じる木梨くんは実は泥棒。そして対する宮澤佐江さん演じる警官の眉村は爆弾をこっそり作りつつ世界の終わりを願っている。多発する爆弾事件。生きるのが辛い子どもから大人までが、ぎくしゃくと、ほんの少しずつ繋がりながら、進んでいくストーリー。隠されていた(それとも隠されたまま?)のほの暗い思いが、少しずつ少しずつほどけていく。その結果、仕掛けられる爆弾が、木梨の心に響き、何かの扉を開けていく・・・そんな映画かなあと感じました。
 邪気のようなものがそれぞれの心や身の上に積み重なっていて、それを解きほぐすきっかけは動物と子ども・・というところもあるんですが(いや天然くんと本能寺くんのがお芝居上手すぎる・・)、やっぱりそのまっすぐさが気持ちの「回転」に繋がるので、ほっとするし、やっぱりその優しさを忘れちゃいけないし、その「優しさ」に響く心を忘れてはいけないんだよなあとも思いましたね。主演のながつは、その邪鬼とある諦念を併せ持つかっこよさであったり、愛にまっすぐ響くところを過不足なく演じていてよかったなあと感じましたね。運動神経のいいところも存分に引き出す演出もあったし、そこも嬉しかったかな~。あと、登坂アナウンサーがめっちゃ出演してたのがとても大好きなのでびっくりでした!何気にキャストにお金をかけてる映画!

 今回、日中に行ったせいか、老若男女、ふらっと映画を見に来たようなお客さんも多くって、普段の彼らの活動を見ないような方々にもこうやって見てもらえる機会は大切だなあと改めて思った次第です。時間をかけても、ながつの名前とお芝居がじわじわと多くの人の思い出に積み重なってきますように。

3)舞台『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage《Fling Posse VS MAD TRIGGER CREW》

 安井くんと顕嵐くんがW主演するシブハマ見てきました。原作未履修勢で、ヒプステだけで追っている訳ですが、ようやく左馬刻の妹の合歓ちゃんの件が動いてよかったです。やっぱりそのあたりのストーリーの展開が待ち遠しくなっちゃうので。とはいえ、一気にそのあたりのお話が進むのかと思ったらそうではなくって、ちょっとだけまたもやモゾモゾしたりはしました。
 今回はその前のサカブクもナゴジュクもそうだったんですが、2番手3番手メンバーに光を当ててリーダーとの関係性を描くものだったと思うのですが、乱数の真実を一致団結で支えたポッセよかったなあと。前もブログに書いたけれど、Zeppでのライブで感じていた彼らの愛着関係みたいなものがまっすぐ出ててやっぱり想いが募っちゃうなあと思いました。一方でMTCは彼ららしくそれぞれの個を尊重して距離を保ちつつも支え合う感じよかったですね。そして、やっぱり見せ場の左馬刻と乱数クローンの対決よかったですね。あそこ、言葉によらない直感みたいなもので見抜いちゃう、というか傍から乱数とは思っていないところが左馬刻さんらしくて、言葉が重要というこの世界に、当たり前のようにそうじゃないんだというテーゼを背負ってくれている(と私は思う)MTCがやっぱり好きだなあと思うのでした。
 そして、やっぱりライブがよくって。やっぱり今の安井乱数、滝澤帝統、坂田幻太郎の3人のグルーヴを共有した、リズム感抜群のダンスかっこよいんですよね~。坂田さんもミュージシャンだけあって、そんなにガツガツ踊ってはいないんですけど、ちゃんとグルーヴの共有が感じられてて、チーム感いいなあと思うのでした。6ディビでこういう魅せ方グループってない気がするので、そういう点で推せるなあと思っちゃいましたね。坂田さん入ったのも大きいと思うな~。

 そして、安井くんのお芝居、やること多かったから大変だったけれど、メリハリが効いててかつシュアでよかったなあと思いましたね~。本当にどんどんお芝居上手くなるからいいよなあと・・・。よく安井くんの・・って言われるけれど、この7年安井くんをずっと見続けいるものとしては、あれは7ORDERの安井謙太郎じゃないですよね。確かに声は変えづらいところはあるけれど、今の彼のステージとは違うもので。たぶん、その7年よりも昔の、生粋にJrアイドルだった頃のパフォーマンスのエッセンスに近いんでしょうけれど、それが原作の乱数と違うのかどうなのかはどちらも未履修の私にはわからないけれど、今の乱数のお芝居やダンスのパフォーマンスは安井くんが研究して、自分の中にあるものをかなり再構成して作り上げている、あの舞台にしかないものだと改めて思った次第です。

 もしかすると、今の7ORDERでの彼のパフォーマンスを知らない人ほど、自分の記憶の中のピースとの一致度が大きいのかもしれない。でも、それは遠い昔の記憶なのだと思うのですよ。一方で顕嵐ちゃんの、お芝居では揺らがないけれど、時たまダンスの時にしゅるっと見えるあらんちゃん味も大好きだったりします。おそらく、それは他の出演者の方々も一緒だと思うんですよね。自分がその人物を演じる、特に2.5次元的に演じる場合に、その演じるために自分の中にある引き出しの中身を再構成して出してくる。その人の強みをどう感じるかは見る側の「記憶」と関わってるのですけれど、それは見る人によって違うし、トータルとしてその人物になってる、その人物の厚みを作っていると思うのでした。

番外編)ミュージカル「RENT」

 上に書いたのと同じようなことを、初めて見にいったミュージカルRENTでも少し思ったりしました。というか、RENTを見てその思いを強くしたというか。この日の可変キャストは、マーク:花村さん、ロジャー:古屋さん、ミミ:遥海さん、コリンズ:加藤さん、エンジェル:百名さん、モーリーン:佐竹さんの面々。そうです、百名ヒロキくんのエンジェルが見たくって(そして花村想太さんのお芝居もとても見たかった)。これまでヒロキくんの舞台は2,3見たことがあったけれど、やっぱり役の大きさもあってか、本当によかったです。良く歌い、良く踊り、良く演じる。よくこの役を射止めてくだったなあと。色んな面を持つドラァグクイーンのエンジェルだけれど、ヒロキくんのエンジェルは何をしてもチャーミングで。そのチャーミングさ、特に踊ってる時の仕草のアイドルっぽさであったり、高いレベルでの器用なマルチさを見て、あー、ジャニーズっぽいなあと、すっと思ったちゃったんですよね。

 最初の見せ場がドラムパフォーマンスだったこともあって、それこそ自分の記憶のあれこれが引っ張り出されたところもあるんですけれど、ジャニーズ舞台で得られるものを外部で突き詰めていくとこうなるんじゃないかなと思ったりした訳ですよ。それは、今回の安井くんの乱数のダンスとかファンサとかとも通じるエレメントであるんじゃないかみたいな。華やかなエンタテーメントをする人物を表現する際の一つの「型」なのかなあと思ったりした訳ですね。もちろん、それは7年以上も前のあの当時の彼らそのままじゃなくって、一つ一つのパワーと洗練さを増して、このミュージカルに出てくる演者の人々に決して引けを取らない実力を見せつつもで、その7~8年で培ったものの素晴らしさも同時に感じたりもして、色々と感動でした!
 そして、花村さんのお芝居の凄さと言うか、何回かお見掛けしたことがある筈なんですが、それを全然感じさせない登場人物への嵌り具合であったり、ミミを始め女子メンバーのお芝居も歌ものパワフルさであったり(あの女芸人の人の芸、めっちゃ凄かったな~)、コーラス曲や合唱曲も凝っていて聞きごたえがあったり色んな面で刺激的なRENTでした。もう一回行けるのが楽しみだな~!