ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

「えんとつ町のプペル~THE STAGE~」の萩ちゃんの演技のこと

 さて、まだまだ「えんとつ町のプペル~THE STAGE~」の振り返りしますね~。先日、萩ちゃんのブログでの振り返りが掲載されましたので、まずはそこから。

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 キャリアというか場数(とその質)では大先輩の須賀くんが見せる柔軟かつシュアなお芝居(要求されているものがスパーンと自然に出てきている感じとか、そのもひとつ上の姿を見せてくれる感じとか)に素直にリスペクトを表明し、かつ「負けたくない心」も教えてくれた萩ちゃん。初めての主演の萩ちゃんのプペルがどう演じたのか、ファンの欲目ばかりの視線ですがちょっと考えてみたいと思います。

 前のブログにも書いたように今回の「えんとつ町」ではアクションを起こすのはルビッチであり、プペルはそれを見守る人、ルビッチの心の中にあるトゲみたいなものをケアする人と位置付けられています。それに対して、萩ちゃんこと萩谷慧悟くんはそれを何倍にもそのまままっすぐに増幅するお芝居をしてくれた気がします。

 生まれたばかりの心優しいゴミ人間プペル。ハロウィンパーティの賑やかさに心躍らせ、名前をつけてもらったことに喜び、仕事ができることにやりがいを感じ、ルビッチの失くした形見のブレスレットを自分の体が臭くなっても探し、ルビッチの夢を一緒に楽しみ、人々に熱くまっすぐ伝えるプペル。無垢で、純真で、まっすぐに信じるプペル。そのエッセンスは、彼が何度も浮かべる笑顔。ぱーっと目を見開いて、その後両手を胸にきゅーっと寄せ、くしゃくしゃの笑顔になる。目とお口のラインが半月のように大きく弧を描いている。喜びと優しさが詰まった笑顔が本当に素敵でした。

 そんな無垢でちょっと不器用(いつもの萩ちゃんよりもトーンと速度を落とした朴訥なしゃべり方のプペルが、表情を変える時がある。それは、ルビッチの父ブルーノの魂が復活しようとする時。ブルーノの教えと歌をルビッチが思い出す場面。ルビッチと(ルビッチが回想する)ブルーノが唄う姿をえんとつの上から眺めるプペル。それまでの無垢な顔とは違ったいぶかし気で感情がどこにあるのかわからない無表情さで少しずつ歩を進めていく。歌出てくる「黒い煙の」の部分だけ少しだけ唇を動かし、何かを少しずつ思い出していく。そして、ブルーノの幻影に乗っ取られたかのようにブルーノと向き合い声を合わせ、「信じ抜くんだ、たとえ一人になっても」と歌い上げる時の逞しさ。そして、ブルーノは消え、呆然としているプペルが何かに気づき頭に手をやり、それが何かがわかると、厳しい表情から一転してあのプペルの無垢な笑顔が顔いっぱいに広がるんですよ。その転換の鮮やかさが素晴らしいというか、プペルとブルーノは基本違う人格だけれど、それを宿す瞬間があるっていうのが上手に表現できていて、プペルの心根を焼き付けてくれるようで本当に素敵でした。

 萩ちゃんの演技はよくまっすぐと言われますが、個人的にはどちらかといえば、こちらの皮膚感覚、痛みとかヒリヒリさとかぬめっとした感じ(イケダンMAXの鳥人間さんとかですね)とか、そういうところに直接働きかけるような造詣があるように感じています。この舞台だったら、子どもまで泣いてしまう名場面となったアントニオに乱暴される部分。あそこで耳を取られてびっくりし、痛みを覚えるプペルのお芝居には誰もがその感覚に響いてきたはずです。耳をはがれ低いところで体をぐあっと浮かせてしまう動き、うずくまるプペルの心の悲鳴、そんなものがズキズキと伝わってきて、凄いなあって感じました。前にめちゃ推していた窪田くんを思い出させるようなところ確かにある気がします。でも、そんな生まれたばかりの未知の生物であるナマ感覚なプペルもとっても素敵なのですが、それでもやっぱり舞台のクライマックスで完全に思い出されたブルーノの力強さでうわーっと盛り上がった後に、フィナーレの「えんとつ町のプペル」曲で、可愛くてピュアなプペルがステージに戻ってきた時の劇場皆が幸せになる感じを振りまいているところにきちんと帰結させることができたのは、本当に素晴らしかったなあって思うんですね。きちんと人物像を貫けた萩ちゃんのストーリーを読み込む力と、「ハッピーであること」の大切さを分かってること、よかったですよ~。

 技術的なところでは、ピュアなプペルとブルーノ憑依型プペルの2種類の声でしゃべったり歌ったりするのはやっぱり凄いなと。ピュアなプペルの声も先ほど書きましたが、斬月、ダークアリス、プペルと声を操るお芝居が続いているので、もっともっと磨きをかけて成長していくと萩ちゃんの演技の特徴や売りになる気がします。これからも頑張ってね~。そして、たくさんのダンス。萩ちゃんのダンスがこんなにたくさん見ることができたのは本当に初めてでした。萩ちゃんらしい、楽しさとか躍動感を体中で表現する、そしてちゃんと客席のお客さんへのアピールを忘れないダンス。フィナーレの、ぴょーんと飛び上がって踊る部分でがっつり前方姿勢をとって足をぐっと曲げるところの圧がすっごく萩ちゃんだなあって思いました。フィナーレで下がったり上がったりする場面で列の違うスコップさんとアイコンタクトするときのお互いに向かえ合う感じのアイコンタクトが凄く好きでJrっぽい動きだなあとも思ったりして。おそらく、こんな風に、萩ちゃん全開なダンスが見ることができる機会もそうはないと思うんですよね。これから増えていくであろう、7ORDER全員でのダンスはもっとスタイリッシュな感じになるでしょうし、もしゴリゴリのダンス舞台にでるとしたらその舞台に合わせたものになるでしょうし、なかなか得難いものを見せてもらったなあと。

  あと、上の萩ちゃんのブログによれば、舞台化粧も自分でやり、話題だったネイルも自分でどうするかを考えてアレンジしたとのこと、当たる光で緑だったり、黒だったり、輝く星だったり・・ゴミ山で生まれた真っ黒な爪のその奥には、綺麗な星空が輝いている小宇宙・・という解釈であり表現なのでしょうか。自分の中でしっかりと考え、それを表現する手立てをまた新たに一つ見つけた萩ちゃん本当に自慢の自担だなあって惚れ惚れしますね~。

 いやあ、さすがに主演の舞台、見るべきところが本当にたくさんあって嬉しくなります。今日で大千穐楽が終わってちょうど1週間ですが まだまだ目の前に色んな光景が浮かんできます。何より大事なのは、萩ちゃんがブログに書いているように「最終的にたくさん歌ったな~」という歌。初主演舞台がミュージカルに近いくらいの音楽劇になるなんて誰が思ったことでしょう・・。次にはその歌のことを少し振り返ってみたいと思います。

「舞台『DECADANCE』-太陽の子-」感想

 ながつこと長妻怜央くん出演のディズグーニー・舞台『DECADANCE』-太陽の子-に行ってきました。今回は1月25日夜(赤坂ACTシアター)と2月9日大千穐楽(森の宮ピロティホール)の2回でした。もう少し行きたかったんですが、ちょうど萩ちゃんのプペルと被っていたり、仕事の忙しい時期と重なったり、大阪遠征を決めてちょっとお財布厳しかったりで。とはいえ、今回、9日にデカダンとモマを大阪で見て、舞台を見るという面でとても楽しい経験をいたしました。どちらの舞台もお客さんがステージと一緒に笑ったり泣いたり、拍手したり、大いに盛り上がっていて。お客さんを舞台に楽しんでいることがストレートに伝わってくるんですよね~。見ているこちらものびのびと喜怒哀楽を表に出せて、更に観劇の楽しさが増した気がします。また大阪で舞台見たいなあって思ったりしています。

 さて、ディズグーニーは萩ちゃん出演のPSY・S(サイズ)に続いて2回目。今回のデカダンは革命の動乱の最中、守るべきものを守るために、荒々しくぶつかり合いながら、血を流し、新しい時代を切り開いていく人々の壮大な物語で。その中で中心となる4人の幼馴染みの若者たち、テイラー(塩野くん)、マリウス(ながつ)、ジェンバ(猪野くん)、パサド(小南くん)がどのように自分の思いを、そして愛する人への思いを叶えていくのかが、ドラマチックに描かれておりました。王妃や王妃の現在の夫という敵方も含め登場人物たちは、共通の秘密(王妃が生んだ魔女とされる女の子アンナ)を持ちながら、その解決に努めたいと思いながらも、お互いにお互いを思いやっているのに、色々とすれ違ってしまう。そのすれ違いだったり、隠された思いが、悲劇を生んでいく。まるで大きな歴史の流れがその悲劇を待っているかのように濁流となって人々を押し流していく。その中で、昔は太陽の子と言われていたけれど今は自暴自棄になっていた主人公のテイラーはようやく「自分たちは太陽の中心だ」と気づき、自分たちで立ち上がる力を得る・・というお話のように感じました。

 個人的に、王妃エリシア(田中さん)、その夫シオン(谷口さん)、神父様(萩野さん)の大人チームが人物造形や演技が本当に素晴らしく、国や隠された子を思う気持ち、そして若者たち(まあマリウスですが)を思う気持ちが暖かで理性的で理想的あったので(本当に素晴らしい造形だった!)、ああいう崩壊を遂げなければならなかった運命というものに動揺するくらいでした。でも、それを思うとこの物語の本当の主人公は国の崩壊(=革命)をもたらした「運命=魔女伝説」(そして必然的な歴史)だったり、その運命に立ち向かうというよりはその歯車、それぞれの感情や理屈を持つけれどもどやっぱり突き動かされる歯車を求める「歴史観」だったりするのかなと思いました。そしてそれでも「立ち上がれ」という叱咤激励のテーゼみたいな・・・。個人的な好みとはちょっと外れていて(サイズがジャスト好みだったということもあり)、苦手なお話かなあって思ったりもしましたが、その因果は巡る糸車的なものはとても物語的であり多くの人の心を震わすものなのかもしれませんね。

 そんな中でながつがいただいたマリウスという役はこの物語のすべての引き金を引いている様な大きな大きな役でした。もうねえ、本当に大きな役。こんな役をいただけるなんて心からお礼申し上げます・・・。さて、腹違い(たぶん)の姉エリシアへの秘めた愛と敬意(彼女が王になるべきとも思っていた)と彼女が生んだ「魔女アンナ」を守ろうとする思いと計略、そしてその底に更に秘めていた王国の崩壊への渇望と太陽の子テイラーへのライバル心。動く物語のすべての中心に彼がいるようなそんな役。全部自分で初めて、全部自分で壊して、大切なものだけ残して自分は消えたいとでも言いたいようなそんな役でした。ひたすら自分の思いを秘めて、愚直にそして美しく進んでいくマリウスの孤独な魂をながつは存分に演じていたように思います。自分の身にふれようとするものはすべて滅する、切り裂くような殺気を常に放っていましたし、エリシアやテイラーへの生の思いが溢れだす場面での、その心の痛みのエネルギー。しっかりと演じ切っていたように思いました。

 なにより外から見える姿かたち、そしてダイナミックで美しい剣の殺陣が素晴らしかったですよ。長いマントを翻して、その大きな体躯を更に大きく美しくも躍動的に見せる動きはながつこと長妻怜央の代名詞になりそうなくらいでした。ながつにはマント!そんなことがいいたくなるような美しさ。そして、殺陣が素晴らしい。今回のデカダンカヤル役の中村誠治郎さんを中心として、ディズグーニーの名物の一つである速くて横に展開していく華やかな殺陣がたくさん散りばめられていたのですが、ながつのマリウスの殺陣はちょっとだけ趣が違って、その大きな体を活かした縦の動き、剣を振りおろしたり、足を高く上げて蹴り「下げたり」がダイナミックで、リアル感があって、この錚々とした使い手の人々が集う中でも異彩を放っていたように思いました。素敵だったなあ・・DVDが本当に楽しみです!

 とまだまだ書きたいところはたくさんありますが、特に25日と大千穐楽では大違いだった4人組の、役を活かす、役を生きるお芝居の変貌ぶりも素晴らしかったですよね。塩野さんがテイラーについて色々と考えて悩んでいたようにも思うのですが、その思考&試行研究はしっかり実っていたようにも感じました(塩野さんの役を考え抜く忍耐力みたいなものにはとても心打たれました)。若い人たちが重い役目を与えられて、また伸びていく姿を見る幸せ。そんな楽しみもたくさん詰まっているディスグーニー・デカダンでした。ぜひぜひまた萩ちゃんを、ながつを、新たな7ORDERメンバーを乗船させてくださいね~。そして、そうであってもそうでなくても、また次の公演には乗船する予定です。どうぞ長きにわたるお付き合い重ねてお願い申し上げます!

「えんとつ町のプペル~THE STAGE~」のストーリー

 今回の「えんとつ町のプペル~THE STAGE~」では原作絵本から大きなストーリー改変がなされている。ストーリーは原作の西野さんのポリシーの下、無料公開されているのでもしまだの方がいらっしゃったらみてくださいませ。

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 大きな変化としては、ひとつはえんとつ町の成り立ち、つまりはなぜ人々は「星」を見なくなったのか、に関するお話が加わり、もう一つにはルビッチやプペルに力を貸す人々が現れたり、町の人々の回心が描かれていること。特に、一方的にプペルやルビッチをいじめていたアントニオが、実は自分も星を見ていたけれど、異端審問所の方針や周囲に合わせるためにそれを黙っており、「星はある」という信念をゆるぎなく持つルビッチやそれを無垢な心で支えるプペルの姿と争い触れることで、大きな葛藤を持ち、最後には彼らの味方になるというくだりは、アントニオを演じた皇希くんの生の感情の発露がとても感動的で、このTHE STAGEの白眉の一つだなあと心打たれた。いい子なんだけれどどっか窮屈にも見えた佐久本くん演じるデニスが心が解放された途端に素晴らしい(そして精度と安定性の高い)アクロバットでそののびのびぶりを体いっぱいに表現していてとても素敵だった。

 一方で、星の存在を隠し、町の人々の夢を奪うかのような行動をし続ける異端審問所のベラールにも自分たちが理想とする「経済的に豊かな国」の像があり、その達成のために動いている様子が描かれる。経済的な豊かさがなければ、という信念と正義を守ることに向かって邁進し、その結果偏狭な考えに陥ってしまうのだけれど、それがひとつの正義である(あったというべきか)ことを、ベラール役の尾関さんの気品ある姿や立ち居振る舞いとその静かな狂気性がしっかりと伝えてくれていると感じた。個人的には本当に含みと背後の世界観を感じさせてくれる尾関さんのベラールが大好きだった。

 そして、その対極にある、すでに自分の意思を持って新たな価値観で生きようとしている人々。今回詳しく描かれたなだぎさん演じるルビッチの父ブルーノと町田さんの母ローラ。ブルーノの歌の大サビ部分「晴れた空にひろがった輝く千の光をこの胸のときめきを独り占めにしてな るものか。愛する人に伝えよう。この胸の高鳴りを」はこのTHE STAGEの本当の主題テーマと言っていいくらいのもの。ルビッチをたくましく育て、「伝えたい」という思いをルビッチに伝えた親の愛のようなものをとても感じた。更に、えんとつ町の地下やえんとつの上で暮らして自分の理想やドキドキを追っている谷津くん演じるダンさんや北乃くん演じるスコップ。3K現場なのに安全第一とホワイト職場を心掛けるダンさんの優しい生真面目さ(だから疎んじられてしまうという究極の歪みの重さ、辛さをワンシーンだけで伝えてくれるスーさん役の宮下さんのお芝居の鮮やかさ)、地下にいくことで自分だけのドキドキを見つけにいこうとする北乃くんの賢くて楽しくて躍動感のあるお芝居もほんとうに素敵だった。若い役者さんたちが理念と実態を豊かに描かれた役を思う存分演じている姿は素敵だったなあと。

 しかしながら、今回の舞台の一番の改変点は、主役の二人、ルビッチとゴミ人間プペルの関係性が逆転に近いほどかわっていること。原作では心の奥底に夢を秘めているけれどそれが出せず孤独のうちにいるルビッチを、プペルが空飛ぶ船を作り星を見せて励ますというお話だった。でも、このTHE STAGEでは、人々に星を見せるために空に登って無煙火薬で煙を払い、人々に星をみせたいという希望を持つのはルビッチ本人であり、プペルはあくまでもそれを助けるというお話の流れになっている。そして、そのプペルの役割は、その生まれたての無垢な優しさでルビッチの夢をまっすぐに信じ、励まし、図らずもながらも夢をみることを諦めた町の人々に痛いほどにまっすぐ伝えることで、彼らの気持ちを揺り動かすことだった。あくまで主体はえんとつ町に住む人々であり、プペルは彼らに寄り添う存在になっている。

 加えて、プペルがルビッチの父であるという結論の存在感はやや弱まり、クライマックスのシーンでプペルに憑依したブルーノは「こんな素晴らしい星があるのを忘れてしまっていた。再び見せてくれてありがとう、チビ」とルビッチの勇気に感謝を寄せて、黄泉の国へ去っていくのだ。言いだしっぺのブルーノでさえ、この星空を見ることができたことへの関与は弱まってる。そして、フィナーレでえんとつ町の人々の中に「心優しいゴミ人間プペル」として、優しく心を打つ笑顔を満面に浮かべて、戻ってくるのだ。プペルはプペルとして、ルビッチや町の人々との関係を築こうとしているのである。この場面、本当に感動的で毎回泣いてしまっていたけれど、自分が自分であることの尊さを伝えていてくれたと感じた。。

 これはもちろん私見だが、絵本で伝えたったことが夢を諦めかけていた孤独な魂を異端の存在が直接的に救う話でありあくまでも個のお話だったけれど、舞台が伝えたかったのは「心優しい存在」が傍にあることで、人は強くなり、夢をかなえ、その力は夢を諦めかけている多くの人々を勇気づけ、世の中を変えていく端緒となりうるというコミニティのお話だったんだろうなあって感じている。それは何かの進化系という構図ではなく、絵本が読み手と聞き手という一対一のモードを持つものであるけれど、舞台は多数の観客が同時に同じ場で共有し合うというモードを持つという違いに発するように感じている。それをしっかりわかって脚本化している西野さんは凄いなあって感じるし、それを舞台のかたちにのせた演出の児玉さん、そしてキャラクターとこの世界の役割をしっかりと表現したキャストのみなさんに本当に心から感謝するのだった・・。

 世界を切り開くための胆力と信念をしっかりと表現し舞台をしっかりと掌握していたルビッチ須賀健太くんの演技。人が変わることの一番の触媒である「無垢な優しさと思いやり」をひりひりするような繊細さと無骨さでピュアに演じ、歌い踊った萩谷慧悟くんの演技。二人のお芝居の特徴にこの舞台のエッセンスが詰まっている、そんなことからもこの舞台はとても幸せな舞台であったと思うのだった・・。またこのあたりは次にでも。

「えんとつ町のプペル~THE STAGE~」全18公演大完走お疲れ様でした!

 あの2月5日の大千穐楽からあっと言う間に4日が経ってしまいました。今回、初めて、東京初日から5日まで毎日公演を見させていただき、全ステとは全然行かなかったですが、神戸の初日を入れて8公演、えんとつ町に行くことができました。本当に楽しい日々で、公演が進むにつれて、各キャラクターの人柄や人間関係が深まっていくことでより感動と完成度が増していくステージの変化を存分に味わうことができました。っころからのお礼とお疲れ様でしたの言葉を贈らせてくださいね!

 ルビッチ須賀くん、ブルーノなだぎさん、ローラ・マリーさん、スーさん宮下さん・ベラール尾関さん、スコップ北乃くん、ダン谷津くん、アントニオ皇希くん、デニス佐久本くん、ギター伴奏の齋藤さん。演出の児玉さんをはじめとするスタッフの皆様、原作・脚本の西野さん、そして、初めての主演の萩ちゃんこと萩谷慧悟くん。本当素敵な舞台をありがとうございました!一生忘れられない思い出になりました。

  初めてのキャスト全員の集合写真と思うと見るたびに涙がうるうるしちゃいそうです。そして、美術さん(だったかな?)が書いてくださった似顔絵が本当に可愛くて。プペルというか萩ちゃんの可愛さが存分に表れた絵で感動しちゃいましたね。

 色んな嬉しさが詰まった舞台でしたが、千穐楽にも見に来ていた西野さんの言葉に胸がじーんときて・・・

  素晴らしい舞台だったから、比較的若い、まだまだ自分の存在を世間に知ってもらう立場の人が自分の存在をかけて作り上げた舞台だったから、ぜひ多くの人に見てもらいたかったので、ぜひアーカイブ化していただきたいと心から思うんですよねえ。でも、それが叶わないのなら、ぜひまた彼らの舞台を見せていただきたいなあと、そしてもっともっと幅の広い、老若男女の、全国の方々にも見ていただきたいあなあと思う次第です~。どうかどうかよろしくお願いいたします・・・。

 そして、西野さんからはひとつ裏話が・・・

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 ネルケさんから舞台化したいというお話があったのがなんと3か月前だったというお話。萩ちゃんや須賀くんへの賛辞もとても嬉しかったのですが、この3か月というのはほんと凄くて。きっと色んなことがあったのかなあって思うし、3か月で初のミュージカルの主演をやり遂げた萩ちゃんを心から褒めてあげたいと、自分の中のおばあちゃんがそういうので大声でやっぱり言いたいです・・。

萩ちゃん、ホントに凄かった。やっぱりあなたは天才だ、大好きだ!!!!!!!

 どうそうなのかは次の記事からおいおい書いていこうと思います(まあファンの世迷言であり至上の喜びでありw)。そして、萩ちゃんの大千穐楽日のブログ・・・。

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 「夢を持って、声をあげて、最後の星を探しに行った」プペルとルビッチ。時々萩ちゃんはとんでもない詩的な言い回しをするので、びっくりして、萩ちゃんの心の中にある世界の深さに気づくという・・。そして、「嬉しガッタ」な萩ちゃん。きっと萩ちゃんらしく駆け抜けた18公演。そこで、何を見てきたのか、ぜひ詳しく聞きたいなあって思います。ともあれ、まずはゆっくりと休んでくださいね~~。

座長の萩ちゃん

 萩ちゃんこと萩谷慧悟くんが須賀健太くんとW主演の「えんとつ町のプペル~THE STAGE~」ですが、ありがたいことに今回萩ちゃんは座長的なポジションをいただいているようです。カーテンコールの際には場を仕切り、時にはトークもし、そして、最後に「本日はっ、誠にっ、ありがとうございましたぁ!」と斬月舞台の久保田さんを彷彿とさせるような締めの挨拶をやらせていただいています。その立派な座長ぶりに、モンペおばさんとして、本当に誇らしく、毎回うるうると来ているところです・・・。

 そんな一見立派に見える(かな?)萩ちゃんですが、最初はなかなか微妙なところがありました(あくまで個人の主観ですw)。初めて見た1/21の神戸初日の時もでしたが、東京初日もなんとなく、隙あらば拡散しようとするお話ーまたそれが聞いていて楽しいのですがーを切り上げよう、まとめようとする動きが見受けられました。1/30東京初日のなだぎさんの時にはそんな二人の攻防が少し面白い感じになっていたのですが、色んなお仕事を経て話の長いおじさんたちの切り上げに生きがいとキャリアを見出しているようにも見える萩ちゃんは話をまとめるまとめるw。そんなところがちょっとだけ気になったりもしました。そして1/31のカテコ挨拶の始まりが「神戸公演から東京公演も始まり刻々と終わりに向かって進んでいますが・・」と切り出し、おっともう終わるのかとちょっとびっくりしたのですが、きっと時間が進む早さに驚いて舞台へのロスが始まってるのかなって思うことにいたしましたw。萩ちゃんってそういうところある・・。

 さて、そんな感じで司会進行っぽい座長さんだなあって思っていたのですが(行っていない日は違っているかとは思いますが)、2/1夜に萩ちゃんのご挨拶が変わります・・・。まず日替わりのキャストの方に振った後で、萩ちゃんのまとめになるのですが、「ここにいる全部のキャラクターが自分の正義を持って個性的に生きています」といったことを本当に晴れやかにきっぱりと言い切っていたんですね。例えばベラールの異端審問所のように一見、自分たちの敵に見える人でも決してそうではないというメッセージを出せる。それも、ごく当たり前のようにでもきっぱりと表明できるのは萩ちゃんならではじゃないかなあ。やはり萩ちゃんの経験と人柄を踏まえて、自分の言葉で表現されているのがとても嬉しかったですね。

 また2/2昼には、北乃くんがこの舞台が円盤化されないことを話してくれたのですが、それを受けて萩ちゃんがまとめるように「ここでしか見ることができない舞台を見に来てください」と力強く言ってくれて、その頼もしさがなんだか眩しく見えましたよ。他のキャストの言葉や思いを拾って客席に大きく返すこと。そんな座長らしいスピーチができてきているようにも思いました。そして、2/3夜、この日の萩ちゃんのお話は「夢」のお話。夢を見ることは老若男女問わず素敵なことで大事なこととお話していて、なんだかもう横アリでの安井くんの「夢って最高だろ!」を思い出してしまいました。夢が大事なテーマであるこの舞台。なんたって、劇の冒頭で「ごみは人の夢の成れの果て」みたいな歌があって、その夢の成れの果てが集まって命を持って生まれたのがゴミ人間プペルで、そのゴミ人間がえんとつ町の人々がもう一度夢を見る手助けをしたというお話なんですよね。そんなお話の持つテーマと、萩ちゃん達が心に抱えているテーマが奇しくも同じ。身をもって、この舞台のテーマを感じ取っているんだろうな(それは西野さんも指摘していたこと)、それをまっすぐ伝えることができた萩ちゃんはだんだん座長らしくなってきたと、再び思うのでした。

 それにしても、萩ちゃんが座長らしくできているのは、どーんと萩ちゃんを受け止めてくれる須賀くんを始め、キャリアも芸の力もしっかりある共演の方々がしっかりと舞台を作り上げてくださってるからこそ、そんなありがたさを胸に抱いてあとわずか3公演を走り抜けていただきと心から祈っております~。

「えんとつ町のプペル~THE STAGE~」のゲネ動画とネット記事

(はーー、夕方にあげた記事がふっとんでしまってショックなのですが、3日の夜公演で素敵なこともあったし、気を取り直して要所だけまとめておきますーー。さて・・)

 1月30日に東京公演が始まった「えんとつ町のプペル~THE STAGE」も残すところあと2日間3公演となりました。本当に楽しい日々はあっという日々は過ぎていきます。萩ちゃんこと萩谷慧悟くんの初めての主演、だいたいミュージカルへの出演さえ初めてなのに、あんな風にたくさん歌わせていただけるなんて、その歌がこのお芝居の大きな柱になっているなんて、そしてお芝居はもちろんだけれどいっぱいダンスも見せてくれるなんて、本当に萩ちゃんファンとして幸せな日々を送らさせていただいて本当に嬉しい限りです。キャストの皆様、スタッフの皆様、そして原作者で脚本を手がけた西野さん、本当にありがとうございました!。

 そんな素晴らしい舞台版プペルなのですが、惜しむらくは円盤化の予定がないこと。色んな思いや事情があるのでしょうが、演技、音楽、美術のバランスがとても素晴らしい、子どもも楽しめる作品なので、本当にもったいない限り。円盤化が難しくても、何かのかたちで繰り返し再び見ることができればなあって思っております。それはともあれ、東京初日前のゲネプロ時の動画や囲み取材の様子がネットにアップされていますので、それをまずはまとめておこうと思います・・。

 まずは、萩ちゃんのソロが存分に楽しめる2.5NEWSの動画~。いや、しかし、斬月舞台でこんなにお芝居ができる人だったんだとその「変身」に天地がひっくり返るくらいに驚いてからまだ1年も経っていないのに、再びまたこんなに歌える人に再び「変身」していて、更に驚きを味あわせてくれる萩ちゃんは本当に素晴らしい・・・

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 こちらはブルーノさんとのデュエット部分が入っているんですよね・・貴重。

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 次はお芝居あり囲み取材ありのエキサイトニュースさん!お芝居部分が多くて、生まれたばかりなのに紳士的で優しいプペルが良く伝わってきます。

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 そして、スティック持って踊ったり、洗濯の歌が聞けるマイナビニュースさん

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 こちらは、囲み取材がっつりバージョンのマイナビニュースさんです。最近、所属するグループ7ORDERのメンバー美勇人くんからマッスルというコードネームをもらった筋トレマニアの萩ちゃん(もちろんお芝居や演奏のためでしょうが)らしい、しっかりとした体形がよくわかる動画になっています~。

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 一方、ネット記事~。お写真が美しいので、プペル萩ちゃんのお顔も素晴らしいので、やっぱりきっちりまとめておきたい訳ですね・・・

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 前半の記事はプペルのアップが多くて、とても萩ちゃんが美しいお写真もあるので嬉しいし、後半のはゲネ全体の様子と言うことで他のキャストのお写真も多くてまた素敵ですね~~。いやー、ずっと見ていたい・・・。

 まだまだネット記事はたくさんあるんですが、今回はやっぱり萩ちゃんの歌が聞ける動画がありがたくって泣いちゃいますね。また、新たなものが出てきたら追加しておききます~~。そして、なかなかバックステージでの様子がわからなかった萩ちゃんでしたが本日、おしゃ哲兄さんの鈴木勝吾さんが観劇してくださって、萩ちゃんたちとお写真とってくれました。これです!

  プペルのあの暑そうなキャップの下はこうなっていたんですね~。そして、お褒めの言葉も本当にありがとうございました~。来ていただけて、萩ちゃんも本当に嬉しかっただろうなあ。新しいつながりがこうやって続いているのも本当に幸せですね。

「えんとつ町のプペル~THE STAGE~」東京公演初日直前!

 本日2020年1月30日は、萩ちゃんこと萩谷慧悟くんが須賀健太くんとW主演する「えんとつ町のプペル~THE STAGE~」の東京公演初日となります。ルビッチの母親ローラ役の町田マリーさんによると今日は・・・

  ゲネもあるんだ~。映像も撮っていただいたり、またそれがネット動画でちらっとでも見ることができると本当にいいんですけれどね~。前にも書きましたが、本当に「歌」が大事な音楽劇なので、ぜひその「音楽」もみんなに伝えていただければなあって思います。

 さて、まずは神戸公演の千穐楽。萩ちゃんがブログを上げてくれました。

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 ファンのツイッターのレポなどでもよく話題になっていた。小さな子どもさんたちの観劇風景。アントニオが追い込まれてプペルに乱暴を働くところで、ちっちゃい子が大泣きしちゃったったってのもありましたね。アントニオの痛い心の中、プペルの体と心の痛み、あのシーンは本当にずきずきくるくらい伝わってくる名シーンだけれど、それを小さな子からそれこそお年寄りまで、男の人も、女の人もみんなで共有できたら、嬉しいし、凄いことだなあって思います。そして、そのことを萩ちゃんがちゃーんとわかっている。そして、素直な気持ちでいることの大切さもしっかり感じている。飾らないストレートな言葉で、シンプルに、武骨に伝える萩ちゃんがやっぱり大好きだな~って思うのでした(結局自担自慢w)。

 さて、1月24日には、嬉しいことに、「ランキングBOX」さんがプペルの特集をしてくださって、記事を上げてくださっています。まずは、萩ちゃんと須賀くんの対談。

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 充実のいい対談!。二人とも本当によく原作童話の世界観を理解されていて、自分の言葉で話せている。もちろん須賀くん25歳だし、萩ちゃん23歳だし、立派に大人の年齢だから当たり前かもしれませんが、さすがの二人だなあって感じました。そして、萩ちゃんが長年パフォーマンスをやってきて魅せ方にこだわりがあること、そこで自分からアドバイスをしたりかじ取りをしていることを須賀くんが語ってくれていて本当に嬉しいです。まだまだ若くてまっすぐすぎる萩ちゃんを須賀くんが優しくサポートしてくれている感ありありで素敵ですね。そして、「僕自身、夢をずっと持ち続けているからこそ、頑張れている今がある」って言っていたり、久々に聞く「負けたくない」の一言もあって、萩ちゃんが萩ちゃんらしく頑張れているんだなあ、嬉しいなあってしみじみ思うのです・・。勘違いだったら申し訳ないんですが、萩ちゃんが負けたくないっていうのは顕嵐ちゃんに対して以来久々かと・・。

 そして、定番の「参加しない」萩ちゃん話。「頑な」とさえ言われているw。でも、やらない。きっと萩ちゃんには萩ちゃんなりの理由がたくさんある、それこそデカダンのマリウスくらいたくさんあると思うのですが、そのあたりは機会があればまた色々と妄想してみたいなあって思います。まあ、明日のお仕事のためにやることがいっぱいあるんですよ、きっと!もう少し大人になって、余裕ができて、色んなものをもっと吸収したくなった時が楽しみだな~って思うし、やっぱりまっすぐ進んでいく萩ちゃんが大好きだなーって改めて思ったインタビューでした。

 そして、このインタビューの続きで、なんと萩ちゃんの好きな漫画が公開!

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 いやー、見事に知らない漫画ばっかりでした(笑。一位のマンガの劇場場アニメはR指定でもあったり、面白さと(おそらく)猥雑でホラーな感じで何やら色々と匂うので、ぜひ読んでみたいと思っています。個人的にはアメフト好きだから3位のも読んでみたいな~。それにしても、これまでとは一歩も二歩も踏み込んだ選択。そして、萩ちゃんの性癖みたいなものまで感じ取れそうで、いやあ凄い世界が来てるなあって改めて思いましたね。

 さて、そんな風につかの間のオフ期間が過ぎていき、萩ちゃんは無事、ながつ出演のディスグーニーのデカダンを見に行くことができたようです。

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 萩安での観劇だったですが、その後のながつも交えたご飯会は行かなかった模様ですが、ながつの大活躍に大いに刺激を受けたようです。本当に萩ちゃんらしいな~。そして、「プペル東京公演、やったります!!」。本当に声が聞こえるようですーー。

 そして、1月30日、本日の西野さんブログ。

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 萩ちゃん、須賀くんに大いなるお褒めのお言葉ありがとうございます!素敵な座組、本当にいい座組。人数が少なくて、本当に大変かと思いますが、どうか出演者の皆様、スタッフの皆様、どうか大千穐楽までご無事で駆け抜けてくださいませ。心からお祈り申し上げます!