ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

座長の萩ちゃん

 萩ちゃんこと萩谷慧悟くんが須賀健太くんとW主演の「えんとつ町のプペル~THE STAGE~」ですが、ありがたいことに今回萩ちゃんは座長的なポジションをいただいているようです。カーテンコールの際には場を仕切り、時にはトークもし、そして、最後に「本日はっ、誠にっ、ありがとうございましたぁ!」と斬月舞台の久保田さんを彷彿とさせるような締めの挨拶をやらせていただいています。その立派な座長ぶりに、モンペおばさんとして、本当に誇らしく、毎回うるうると来ているところです・・・。

 そんな一見立派に見える(かな?)萩ちゃんですが、最初はなかなか微妙なところがありました(あくまで個人の主観ですw)。初めて見た1/21の神戸初日の時もでしたが、東京初日もなんとなく、隙あらば拡散しようとするお話ーまたそれが聞いていて楽しいのですがーを切り上げよう、まとめようとする動きが見受けられました。1/30東京初日のなだぎさんの時にはそんな二人の攻防が少し面白い感じになっていたのですが、色んなお仕事を経て話の長いおじさんたちの切り上げに生きがいとキャリアを見出しているようにも見える萩ちゃんは話をまとめるまとめるw。そんなところがちょっとだけ気になったりもしました。そして1/31のカテコ挨拶の始まりが「神戸公演から東京公演も始まり刻々と終わりに向かって進んでいますが・・」と切り出し、おっともう終わるのかとちょっとびっくりしたのですが、きっと時間が進む早さに驚いて舞台へのロスが始まってるのかなって思うことにいたしましたw。萩ちゃんってそういうところある・・。

 さて、そんな感じで司会進行っぽい座長さんだなあって思っていたのですが(行っていない日は違っているかとは思いますが)、2/1夜に萩ちゃんのご挨拶が変わります・・・。まず日替わりのキャストの方に振った後で、萩ちゃんのまとめになるのですが、「ここにいる全部のキャラクターが自分の正義を持って個性的に生きています」といったことを本当に晴れやかにきっぱりと言い切っていたんですね。例えばベラールの異端審問所のように一見、自分たちの敵に見える人でも決してそうではないというメッセージを出せる。それも、ごく当たり前のようにでもきっぱりと表明できるのは萩ちゃんならではじゃないかなあ。やはり萩ちゃんの経験と人柄を踏まえて、自分の言葉で表現されているのがとても嬉しかったですね。

 また2/2昼には、北乃くんがこの舞台が円盤化されないことを話してくれたのですが、それを受けて萩ちゃんがまとめるように「ここでしか見ることができない舞台を見に来てください」と力強く言ってくれて、その頼もしさがなんだか眩しく見えましたよ。他のキャストの言葉や思いを拾って客席に大きく返すこと。そんな座長らしいスピーチができてきているようにも思いました。そして、2/3夜、この日の萩ちゃんのお話は「夢」のお話。夢を見ることは老若男女問わず素敵なことで大事なこととお話していて、なんだかもう横アリでの安井くんの「夢って最高だろ!」を思い出してしまいました。夢が大事なテーマであるこの舞台。なんたって、劇の冒頭で「ごみは人の夢の成れの果て」みたいな歌があって、その夢の成れの果てが集まって命を持って生まれたのがゴミ人間プペルで、そのゴミ人間がえんとつ町の人々がもう一度夢を見る手助けをしたというお話なんですよね。そんなお話の持つテーマと、萩ちゃん達が心に抱えているテーマが奇しくも同じ。身をもって、この舞台のテーマを感じ取っているんだろうな(それは西野さんも指摘していたこと)、それをまっすぐ伝えることができた萩ちゃんはだんだん座長らしくなってきたと、再び思うのでした。

 それにしても、萩ちゃんが座長らしくできているのは、どーんと萩ちゃんを受け止めてくれる須賀くんを始め、キャリアも芸の力もしっかりある共演の方々がしっかりと舞台を作り上げてくださってるからこそ、そんなありがたさを胸に抱いてあとわずか3公演を走り抜けていただきと心から祈っております~。