ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

2023年に行ったステージその1

 あっという間に2023年も1/3が終わってしまいましたね~。7ORDERの活動も順調すぎる程でどんどん時間が過ぎていくような気がします。そんな訳で(どんな訳?)で、忘れないうちに、今年行ったステージでこのブログで書いていないのををちょっとだけ整理しておこうと思います。書いてるものはこちらから。

tanusun.hatenablog.com

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 以下、リストとちょっとした感想のメモを。ツイッターにはもう少し書いていたんですが凍結で読めなくなってるので、本当にメモだけを。備忘録なのであまり役に立つものでないと思うので、まずはすみません!上の合わせると、今のところ、12ステージ行けたんですね~。本当はもう少しあったんですが、当日断念みたいなものもありました・・。7ORDERのライブが3ステージです(これから6公演ありますね:笑)。

1)2023年2月14日、17日:DisGOONie Presents Vol.12 舞台「玉蜻 ~新説・八犬伝

disgoonie.jp

 思えば、今年の初観劇は崎山つばささん主演のディスグーニーだった。八犬伝は、自分がまだ小学生だった頃に熱心に見ていたNHKの人形劇の「新・八犬伝」しかなかったけれど、あらすじ的にほぼほぼそのままで、要所要所でその記憶がたちどころに浮かんできて(浜路と道雪のくだりとか)、何を凄いというのかうまく言えないけれど、いろんな意味で西田さんのこの脚本凄いなあと思ったかな~。なんたって、全98巻28年間かけてつづられた物語を休憩含めて4時間かからずに、ほぼほぼちゃんと筋を追って、オリジナル要素もあるのにも関わらず、その始まりから完結までちゃんと盛り上がって、まとまるんだから本当に凄いことだなあと。

 それは、ちゃんと原作を読み解いて、その芯となる筋書きとこの舞台で言いたいことがきれいに整理されて主張されているからなんだろうなあ。よく「長すぎる」って言われがちな西田さんだけれど、起承転結がちゃんとある、中でも昨今の状況からすればきちんと結する、終わる物語を正味約3時間と少しで味わい深くまとめるんだから、凄いことだと思うんですよ。個人的に終わらないというか、最後を描かない、オチを語りきらない物語をたくさん見ていて、それをあまりよいものと思えないので、こうした西田さんの姿勢は大好きだし、そのハコの中でちゃんと終わるから、ハコから出てまた日常に戻るから「演劇」なんだと思うので・・。それをしっかりと感じさせてくれるディスグーニーがやっぱり大好きですね。

 主演は崎山さん。本当に主人公らしくって、動きが大きな力強さと華やかさを備えた殺陣で、色んな困難がありつつも、闇も秘めながらも、それに翻弄されないところを体現するお芝居でよかったですねー。真ん中が似合う人だなあとつくづくと。そして、まあ、この舞台は、田中良子さんあっての舞台だったなあと。伏姫と玉梓の二役というか、両方が絡み合った魂を演じられていてすごかったなあと。多くの因縁(私の中ではずっと『因果は巡る糸車・・』というあの新八犬伝坂本九のナレーションが響いていたのですが)、その責任や贖罪を果たしながらも昇華していく物語の畳まれ方が本当に好きでした。

2)2023年2月23日、27日:舞台「キングダム」

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 いよいよ大千穐楽の札幌公演に向けてのラストスパートに入った舞台キングダム。超人気の公演でしたが、ありがたいことにお友達のご厚意で2公演入ることができました。長いお話だそうですが今回は信と嬴政の出会いから、秦を成蟜らから奪還するまでのお話。多くの皆さんが言ってたように、主演の信の三浦宏規くんをはじめ、山口祐一郎さんまで歌えるメンバーがそろっているのに、徹頭徹尾ストレートプレイで、まっすぐにお話を進めていくのがとても小気味よかったです。会場には子供さんも多くて、きっと初めてみるお芝居がキングダムっていう子もいただろうと。そういう意味で、お芝居の典型を見せてくれる演目であったなあと。

 どのキャラクターもまったくぶれがない。2公演とも信:三浦、嬴政:小関のコンビでしたが、三浦くんの信は、泥臭く、いかにも田舎の子という造形だけれど、その分まっすぐで熱くて妥協がない。小関くんの嬴政は王族らしい都会性を見せつつも、満月のように欠けてしまった心の闇を、新たな時代の新たな夢によって埋めようとしてる。少年ジャンプらしい物語感。本当にはじめて舞台を見るならこの舞台、と心から思ったりしました。

 そして、27日の公演では成蟜役の秋山大河くんのオーラスの日に偶然あたり、最後の挨拶を聞くことができました。彼はキングダムの中の「自分が得たものはすべて次代の者へ」という紫夏の言葉を引いて挨拶されていて、ジャニーズJrとして立つことができたこの舞台を(おそらくジャニーズJrを辞めるが故に)去るにあたっての気持ちがいっぱいに伝わってくるような気がしました(私の周りのお客さんからは嗚咽する声もかなり聞こえました)。慣れ親しんだ帝劇からはいったん去ることになるのでしょうが、きっとこれからも自分の目指したい道をまっすぐに目指して歩んで行くんだろうなと深く感じた次第です。またどこかの舞台で会うことができますように~!

3)2023年3月16日、30日:ミュージカル「RENT」

www.tohostage.com

 RENTについては、上にあげたブログにも書いたので簡単に。色んな解釈ができる脚本であり、舞台なんでしょうが、個人的にはどんなに孤独にあっても、エイズのような予想もせぬ困難が襲ってきて(80年代の頃はそんな感じでした。今のコロナみたいな)、たとえ人同士ぶつかり合っても、正直な思いと愛することと作り出すことを忘れない、ニューヨーカー魂というかアーティスト魂と、彼らの行動を丹念に描いている物語に感じられました。あとのラビット・ホールでも書きますが、この姿勢って、本当にアメリカ人だなあって感じるし、そこが本当に好きだなあと思います。

 そして、2回見て、キャスト違いで本当に舞台の雰囲気が変わると!びっくりしましたね~。先日のUNAFESで花村さんのパワフルな歌唱に圧倒されたので、振り返って16日のマークの自省的な雰囲気に役者を感じたのと、やっぱり生ミュージカルのむつかしさも感じたりもしましたよ。加えて、自分は、モーリーンのピン芸がめちゃめちゃ好きなので、そのためだけにでもまた新たなRENTを見に行こうと思っています!

4)2023年3月26日:舞台「鋼の錬金術師

stage-hagaren.jp

 荒川先生の大ファンなもので(と言っても一部作品しか読んでないですが)、そんな自分が2.5次元舞台を見るとどんな気持ちになるか・・みたいな感じなのと、勝吾さんのお芝居を見たくて行ってみました。総じて、すっごく良心的な感じ。ポイントを押さえて、丁寧に追っていく、脚本。主人公格の勢いのある俳優さんに、個性豊かな、円熟期を迎えた俳優さんを周りに置き、そしてそれを2.5的な本当に見た目もみんなそのままな俳優さんがいて、そして、アルをはじめガワのみなさんの素晴らしさ・・みたいな布陣ん。すごく丁寧に構築していく舞台だったかなあと感じたな~。ただ、ちょっとポイントのつかみどころがよくわかんなかないのは予習が必須なのかもしれない・・。そこもまた2.5らしさだと思う(うちの界隈だけかもしれないけど、予習しなくても大丈夫みたいな演目がスタンダードだったから、きっとそれはそれで違うのだろうな~)。

 個人的には、アルの「何があっても生き抜こうと決めた」というセリフであったり、牛乳の扱いであったり、大きなところにも小さなところにも荒川先生らしさが感じられて、舞台化されてよかったなあと思いましたし、勝吾さんが演じるキンブリーの登場で、なぜか突如ミュ化したのがびっくり演出だった。しかし、本当に凄い声だったなあ。なんか感想ざっくりですみません。次回はもうちょっと予習を丹念にやって臨みたいと思います。なんていうかとってもまじめな、そしてまじめさを求められる舞台でだったように感じました。

5)2023年4月16日:幾つの大罪~How many sins are there?~

www.teamnacs.com

 チームナックスのファンになって早15年ほど。まあお茶の間なんですが、ようやく念願叶って初めて戸次さんの舞台に行ってきました!。場所はおなじみEXだったけれど、俳優さんが違うとこんなに舞台の使い方が違うのねと感じたし、アクションや殺陣などにほとんど頼らない演出も普段はあまり見ないものだったなあと。

 お話は、とってもオーソドックスなサイコミステリーな会話劇で、人のこころを深く深く見つめるっていうものであったもの。でも、初めてシゲちゃんが作るお芝居を見て、ああこの人はこういうことを考えていたんだなあと、彼の大事な面をこうしてみることができて、うまく言えない感動がありましたね。後半のもう一人の主人公との正義を求めるとこやその帰結にまつわるところが興味深かったな。テレビドラマやメジャー映画では見られない内容。劇場でしかみられないお芝居だったと思うんですよね。そこはナックスやいろいろなドラマをやってきてるシゲちゃんだからこその作品だし、舞台を愛するシゲちゃんだからこその作品なんだろうと感じました。

 初めてのシゲちゃんは本当にお声がよくってセリフもめちゃ伝わってきてホントよかった~。ナックスは学生演劇出身だけれど、みんなセリフがうまいのがある意味奇蹟だなあと。そして、舞台の戸次さん好きだーとなってしまい、またぜひ行きたいなと思うのでした。そして、主人公役の須賀くん、よかったなあ。須賀くんすきすきが増してしまいましたよ。後半、須賀くんの底がどんどん開かれて暴かれていくお芝居を存分に見ることができて本当によかったです!またぜひ見たいなあ、須賀君。萩ちゃんとも共演してほしいです・・・。

6)2023年4月20日ラビット・ホール

stage.parco.jp

 パルコ劇場でラビットホール見てきました。色んなことを感じさせる繊細ででも人間の人生そのままのような舞台でした。ジェイソン役の顕嵐くんの新たな魅力もとても感じて。色んなお芝居を見ることができる嬉しさがありました!

 顕嵐くん演じるジェイソン、20歳くらいの男子のオタクっぽさというか、不器用さだけれど、自分の世界を持ってるところであったり、2幕での自分がやったことを彼なりの表現で認めて、主人公に伝えるところの造形がすよかったなー。どこか自然に体から出てくるように感じられて。主人公夫婦を襲った喪失を、そしておそらくこの不思議な加害者ジェイソンにもあった喪失をいやすものが、「事実を本人が認めること、それを伝えること」であったということはとても大事なことで、でも、それがとても自然に、紙に書いたモノじゃなく出てきてる感じが、脚本も、お芝居も両方の良さがあったなあと。

 出てくる登場人物が皆そうなんだけれど、大きな喪失に翻弄されながらも(一幕のヒリヒリした感じよ・・)、ぶつかりながらも距離を少しずつ縮めていったり、いい感じで距離をとったり、孤独だけれど突き放しながらも寄り添ってる感じが好きだったな~。アメリカっぽいというか、RENTもそんな感じだったなあ・・。初めてのパルコ劇場は今回の客層も含めて、ちょっとスノッブな感じはあったかな~。劇場も立派で、カフェにはシャンパン置いてあるし・・。何気にセットもとてもお金がかけられていそうというか豪華だったし。そういう点も含めて、凄くサリンジャーの「フラニーとゾーイ」の世界観に近いものがあったように思いましたよ・・。色んな意味でアメリカを感じたな。

7)2023年4月27日:舞台「仁義なき幕末-令和激闘編」

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 思えば、ムビステ皆勤です・・いや、今回、時間がどうしても取れずムビ行けずすみませんでした。でもありがたいことに初日に行けて。そんな訳で思った以上にすっごいハードコアな舞台でしたね。そして尽きせぬ様々な殺陣。見応えありました!油の乗り切った世代の役者さんの、こんなに体と体がぶつかり合うそして切れに切れたケンカ殺陣や日本刀の殺陣を息もつけぬくらいの密度で見せてもらって、まあ眼福だったなあと。これが沖田総司の三段突きか!とのど元で止まる切っ先が見えた!と思ったのは本田礼生さんが初めてだった気がする。
 松田凌さんの竜馬、めちゃ魅力的で。凌さんってマザランの嬴政もマイキーも、ほんと有名人になりきるの上手くて。凌さんなんだけどほんとその人で、ホルホルしてしまうのよ。魅力的だった~。そして、赤澤ともるんの癒し力よ。辛い舞台だから本当に楽しくて素敵だった。この方もなんでもできるなあと。今回もくるいのエネルギーと爆発を劇場の床に天井に響かせていた勝吾さん。日本刀の殺陣も素晴らしかったなあ。

 その中央にいる一平の和田琢磨さんの一平。たぶんこの人だけが普通の人間の感情と機微を持ってるリアリティのある人間なんだけれど、だからこその悲劇を包容力たっぷりに演じられていたなと。ムビステはいつも本当に主人公らしい主人公が、心技体がそろった充実期の役者さんが演じてこられてて、そこは本当に魅力的なところだなあと。これからもずっとそんな風にやっていってくださったらなあ・・。
 あと、蘭月童子って、そのうちに、しにつかに出ますよね・・。きっとでますよね・・と勝手にリストインしたのであった。しにつかファンにもぜひ劇場でご確認いただきたい・・。後になって気が付いたんだけど、ナレーションは矢崎さんだったんだ。。それでどっかで聞いたことあるお声だなあとずっと思っていたんだけれど・・。ぜひまた来年もムビステを見たいなあと思うのでした~!