ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

新曲「Who I Am」先行配信の感想

 あっという間に2月8日。3rdアルバム「DUAL」のリード曲であるさなぴー(真田佑馬)作詞作曲の「Who I Am」が各種サブスクなどで先行配信されましたよ~。そして、同日21時には7ORDER初となるリリックビデオもYoutubeで公開されました。いや、昨晩は本当に忙しかった~。でも、やっぱり新曲が聴けることの喜びはどんなアーティストを応援していても同じで素晴らしいなあと思う午後です。まずはそのリリックビデオを~

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 ビデオなしでこの曲を聞いた時に、ベースの地を這うような音とシンセの音から立ち上がってくるエレクリカなループはどこか不安というか、心の奥底に分け入っていくような、心に投げ入れた小石が波紋を広げていくようなそんな深くてヒリヒリしていてでも優しい音楽だなあって感じましたね。

 その「優しい」と感じる部分。これが自分にとっては上手く言語化できなくて。ストレートに感想を言えば、結構ダークな曲に感じるんです。それは、主にリズムボックスのようなループを基礎にしたバックトラック(2月8日のリスニングパーティでメンバーが美勇人くんのベースが聴きどころと言ったので人力の部分も大きいようですが)のエレクトリカな雰囲気やそれこそリリックビデオの冒頭の荒涼とした映像の影響も大きいのかもです。歌詞も「Who I Am」を繰り返し強調するんだけれど、それを求める心の中に抱えている者の重さをやっぱり感じさせるのですよね。少なくとも自分的には聴いてスキっとする曲ではない。リリックビデオで歌詞を見ながら曲を聞き、更に重ねられた映像を感じ聞いていると、どんどん心の深い所にささってく感じがあるなあと思うんですよ。

 その「優しい」感じ。上手く言えないけれど陰影の濃い心の襞を、エレクトニカな音楽に音楽に乗せ、明日も悩みつつ生きていくまっすぐ失踪していく勇気をくれる曲であることは確かで。その根源を思うと、7人それぞれの個性、しかもちゃんと上手くなってのでも溢れる個性があるからなのかなあと。美勇人くんのエモさ溢れるサビのボーカルとさなぴーの黒々としたRAPがこの曲の芯。ひたひたと感情が伝わ手ってくる。また、曲の「地の文章」としてモロちゃんや安井くんの軽々とした飛翔感。ながつとあらんちゃんの熱量と伸縮性もキメて、萩ちゃんは歌いだしのこれから心の湖に堕ちていく静謐でテクニカルだけれど愁が滲んでるところたまらんですよ。バックトラックのデジタルっていうか手作り感のある宅録な音作りと対照的な7人の歌のそれぞれの個性あふれつつも統制された感じ、そこが凄く好きです。リリックビデオのような未来感ありながら、人のいのちが息づいているというのか・・。萩ちゃんの唄いだしなんて、まるでこころを持ち始めたアンドロイドみたいじゃないの・・。

 そんな不思議な2面性がある新曲だなあというのがまずもっての感想です。さなぴーらしいエッジの効いた、さなぴーの作家性みたいなものを感じるし、それでいて7ORDERの新たに幅を広げる、そして更にそれぞれの心に迫る曲になっていたのが、3枚目のアルバムぽくって好きだなあと思いました。なんていうかまだまだ7ORDERとしての先を見据えている。まだまだ続く。だからこその「幅」なんだろうと。さっそくにインスタでさなぴーがこの曲への暑い思いを語っておりますね。

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 コンペで選ばれて150トラックもつくったという愛と情熱溢れるさなぴー渾身の作。他のところでさなぴーが話しているけれど、80年代ってのはエレクトリカルだったりリズムBOX的な感じがあるってことなのかな。しかしながら、そこに乗っていくボーカル群がなんか今どきの明暗取り交ぜたエモさがあってやっぱり2020年代に立ってる人の曲なんだなあと。エフェクトと素の感じのミックスがたまらないな。1990年代生まれの若い人が80年代をこう聞いてるのか、こう切り取るのかと思うとまた新鮮なものがありますね。でもって、LINEミュージックの動画で、これをバンド&ダンスでやるって、一体全体どうやるのよ・・みたいな。楽しみだわ~。

 さて、曲の感想はここまでとして、今回色々とキャンペーンがあって、その動画がなかなかによかったのでリンクを貼っておきますね~。

 毎度萩ちゃんばっかりで申し訳ないですが、ちょっとした声の出し方であったり、ちょこちょことした動きや合いの手がめちゃよかったので~。MDライトくんもそうだけど、発声変わってきたなあ・・。それが新曲にも活かされていると思いました(欲目で申し訳ない!:笑)