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ディスグーニー舞台「Little Fandango」5~8回目(ネタバレあるよ~)

 萩ちゃんこと萩谷慧悟くんとながつこと長妻怜央くんがW主演させていただいているディスグーニーの舞台「Little Fandango」ですが、6月19日に無事東京千穐楽を迎えました。いやあ・・・、推しのW主演、色々とあったけれど、無事に大きなけがや事故なく全キャスト&スタッフ揃っての一旦のご帰港となりました~。本当におめでとうございます!とにかく安堵の気持ちが凄くて、東京千穐楽が終わってもなかなか「考える」という気持ちになれないでおります~。7月に大阪公演もあるのですが、それには今回は行けないので、色々と頭が考えることを拒否してるのかもですね・・。まずは最終日の萩ちゃんやながつをはじめドク・スカ―ロックを演じた大海さんや様々なキャストさんがたくさんのお写真を上げてくださっています。

 
 
 
 
 
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 特にピート&マクスウェル役のながつは始終出番やセリフがあって、アクションもエアリーな運動量の多いものだったし、感情が激しい役柄だったので、かなり体力を消耗したのかなと思います。すぐにラスサマ&漆黒天映画の公開になるしお忙しいでしょうが、しっかりと体を癒していただけると嬉しいですよね。

 一方で、無口で、目の光の多彩さで演技するマカーティ演じる萩ちゃん。カーテンコールでもどっしりと落ち着いていたと思うのですが、東京千穐楽のスタオベとなったトリプルカーテンコール後の最後に捌ける時、2階に上ってはぎれおですれ違う時に、反復横跳びして抜けられないという少年ヘンリーとマクスウェルがやってたのをやってくれたんですよね。ようやく萩ちゃんちょいとふざけられる気持ちになったのかなあと、しみじみとしました。そして、萩ちゃんの終演のご挨拶が、毎回毎回高らかに全くの疲れなく響いていたのが心から嬉しかったなあ。ゆっくり休んで大阪も頑張ってくださいね~!

 さて、そんな感じであっという間に東京千穐楽まで来てしまったのですが、まずは観劇日記風に書いておきたいと思います。前回から4回ステージを見て、今回のリトファンは8公演の観劇となりました~。

1.6月16日ソワレ(前段下手)

  • この回は収録日&撮影会&アフタートーク公演。ちょうど終盤に向けての折り返しで、若手もベテランも熱の入ったグッとくる公演でした~。そして、撮影会、本当に楽しかった~!

  • 何より、この日のベテラン勢の人生を背負って争いながら生き様をスパークさせる様が素晴らしかったですよー。東京楽まで見たけれど、ぶつかり合いの迫力はこの日が一番だったかも。タンストールとローゼンバーグの会話での対決のシーン。二人で向き合って話し出すまでの時間がそれまでより長くって、話し出した時のなんとも言えない二人の押し出し、ぐっと間を引き付ける心のやりとりが見えるお芝居”あとローゼンバーグの蛇のような舌づかいも派手で、怪しさと欲望が渦を巻いていましたね。
  • 一等好きなシーンであるのですが、泣き叫ぶマカーティをホアニータが抱きしめる場面。2階にすっとタンストールがいて、それを優しく大きな愛で見守ってるのが、本当に泣けるんですよ・・ほんと立ってるだけで優しすぎて泣けるよタンストールさん!
  • モートンの背中に一家を背負っている重みとかやるせなさとか、マカーティとの対決の興奮と切なさとか。そして、客席からとんでもない勢いで走ってきてマカーティを襲うブレディの年期からはみ出しちゃうくらいの怖さとか。ほんと16日ソワレのベテランズが凄かったなあ~。経験を積み、年を経て、得ていくものは成熟だけじゃなくって、心の中に閉じ込めているからこその暴力性があるのを気づかせてくれたような気がする。自分も同じような年だからこそ、こういうお芝居も見たくなるのよ・・。若い人もベテランもぶつかり合ってるのを見るのは本当に眼福。

  • マカーティの終焉の場面。泣くところは、本当に泣いてるのかもしれないけれど、個人的には泣き声の表現、お顔の表情で会ったりするのかなあと感じてるところです。声のクリアさと表現力が増してるのは声優のお仕事も頑張ってるからかな。そして、本当にミニマムだけれど表情が豊かに、詩情あふれるものになってるなあと。毎回感動するラストのマカーティと少年ヘンリーの邂逅場面でも、この日マカーティはとてもやさしい笑顔で少しだけにっこり微笑んでヘンリーに近づいていくのがよかったなあ。銃の構えを直されて、お互いの方向に歩んでいく時に、少年ヘンリーがすっごく泣いてるように見えたくらいだったと。
  • マカーティとパットは以前会ったことがあるみたいな匂わせがすっごいので(史実的に昔の知り合いだったのですね!)、その辺はっきりと、校條パットの口から話して欲しい・・聞きたいと思うのですよね。やっぱり二人は似てる存在で。無常の世に生きているという認識があって、でも今とは違う世界があることも知っていてそれを望んでいてもいて、とても用心深くてとても強いというところとか・・・。またゆっくり考察したいと思います。
  • この日のアフタートークの終わりに、萩ちゃんが一人で最後に残って、両手を挙げて客席に手を振って、深々と頭を下げて、捌けて行ったのが本当に本当に嬉しかったなあ。そういう光景を見せてくれてながつはじめ皆さん本当に本当に本当にありがとうございます。

2.6月18日マチネ&ソワレ(共に中段センター)

  • 初のマチソワ(さすがにソワレでは足がパンパンに)。前日の17日に萩ちゃんが仲良くしてもらってる鈴木勝吾さん主演(百名ヒロキくんも出演してる)ひりひりとひとりを見てきて、これが本当によかったんですよね。昨年、萩ちゃんが舞台IDで出演したよみうり大手町ホールでの公演。厳しくもハートフルなお話だけれとんでもないエネルギーに溢れていて、個人的にとても近しい状況であったりしたので、その現実と創作の距離感に何度も泣きそうに。荒々しくエネルギッシュな台詞、切り裂くような演技、心を開放する音楽のせめぎ合いを堪能しました。そして、色々と詰まっていた頭がクリアになって、この日のリトファンを更に楽しく見れたことにびっくりでした。同時期に違う舞台を行くのもいいものですね(でも、今回のリトファンは最重要課題の一つなので致し方ない~)。
  • さて、クリアになった頭でのリトファン。マカーティの精神的成長が凄いスピードで進んでいって切なくなる。種を蒔いた麦が成長して半年で収穫されて枯れていくのと一緒のようで。孤独で無頼で人殺しのマカーティに備わってきたもの、そしてタンストール一家やホアニータとの出会いで一気に開かれたもの。その成長をしっかりと感じることができる自分の年齢で出会えたのが本当によかったなあ。
  • 今日の子への祝福の願いを語るマカーティは神の様にも見えて。どこまでも純粋で慈愛に満ちていて、命を引き継いで空に昇って行ったのかなと想像してしまうような澄んだ暖かい表情だった。なぜ殺してくれと言ったのか、なぜ生きることを諦めたのか・・という感想もあるけれど、私はマカーティは一粒の麦のようにその人生を生きったのだと、彼の人生は成就したのだと感じているかな。このまっすぐな思いがあったから、きっと残された人達が残された子を育てることができたんだろうなと思ったりもして。
  • 最後の邂逅場面、少年ヘンリーの銃口の向きを直すんだけれど、今日は少年ヘンリーの銃口の先をぉーおぉ、あっちの方に行っちゃうとでも言いたいかのように遠くを見て、そして直してあげるのが相手に銃口を狂いなく向けるマカーティの銃を伝えているようで泣けましたね。
  • このソワレで7回目の乗船だったのですが、ようやく自分なりに全体を見ることができるようになってきたかななので相当遅くて申し訳ない限り。この頃のお気に入りはフランク・コーのシューティング(ナイフのも)の正確さです。ほんときちんとヒットしてる様に見える。演じる横井さんのそういうところめっちゃ好き~。あと、リチャードが自分の銃をタンストールさんの形見だとマカーティに渡す時、ドクがえっ?という表情をしてるのをようやくキャッチできたとか。パットはずっとキッドのことを見続けていてホアニータに事あることに話していたのだろうとか。
  • この日のマチネのローゼンバーグさんの言い間違いは、ジーニー愛が溢れすぎてのものだったなあと。そして、ブレディ保安官がジーニーをいじめすぎて、壊れちゃったローゼンバーグさんの愛され体質があらわになって、あれはグッときましたね。

  • そして何より!ディスグーニーはいつでもアンサンブルさんやダンサーさんが凄いんですが、今回の リトファン は更に凄さが増してて。お芝居に関わる部分が多くなり、ダンスでその感情をしっかりと更に沸き立たせる強い力を発揮されてるなと。男女混合チームの魅力溢れてるし吉川さんとみり愛ちゃんのセンター力も、凄いなと!
  • やっぱりジョージ・コーの「法で裁かれるべきだ」という言葉は重いよね。時代はそういう方向で進んでいくし、元々リチャードとドクも単にならず者というだけでなく、命も必要な時には賭けるけれど、一方で命を大切にしていきたいという気持ちも持っていたし。皮肉だけれど、タンストール一家の若者たちは、秩序ある世界も望んでいたのでないかとね。少しずつ違うけれどパットとマカーティの願いもそういう点で共通しているのかもね。二人ともほんとこじれているから、「私は嘘つきだ」と宣言してる嘘つきという体のある意味正直者であるところが本当に似ている・・。
  • そんな、パットの「食わせていかなければならないからな」という台詞は本当に大嫌いで大好きなひとこと。でも、モートンが望む「ならず者」の世界も本当に愛おしくて、ならず者と秩序と欲望がどれも全部叶ったらいいのにと思うのだった・・。

3.6月19日マチネ(東京楽・2階前段下手)

  • とうとう前説の影ナレで、マカーティとピートの「ディズグーニー、出航だー!」が聴けたよ~。本当に、本当に嬉しかったなあ~。ある意味、この日をずっと待っていた気がするんですよね。その願いが叶った瞬間でしたね。萩ちゃん、本当におめでとう~。
  • 今回のディスグーニーで思ったんですが、萩ちゃんは演劇が大好きで、演じることを心から楽しんでいて、そのための努力と研鑽を重ねて、この舞台にも信念と覚悟を持って出演させてもらってる。だからそのファン(と思われる一部の人)がその思いを台無しにする行為をしてしまうのは哀しい。彼や彼らの未来を守って行けるファンでありたいなあと心から願うのでした。本当にこんなもに萩ちゃんのことを「守りたい」って思ったことは初めてかもしれないですね。それは、萩ちゃんの思いをきっちり具体的な像として見せてくれたことにあるのかも。
  • さて、東京千穐楽はとうとう2階席が振られたんですが、本当に舞台を全体に見下ろせて、大道具やセットの構造とか、群衆劇の時の賑わいの様子の布置も見ることできてよかったですね~。ただ、マクスウェルの窓がバックライトでマジ逆光でなんもみえなくて、実質見切れじゃないかな・・みたいなw。今回の経験だとJからOのセンターだと舞台全体が見えて目の良い方だとばっちりなのかなと(私はやや遠くて双眼鏡常時必要)。更に、今回は、ひし形にセットが配置されていて、左右に広がらない構成だったので余計にそうだったもですね。B列の時には、俳優さんの演技の余波が伝わってきたし、表情までしっかり見える近さもやっぱりいい。EXならではだと、シート間広いのも好き。
  • 今回、正面が2階バルコだったんですが、EXのバルコのでお芝居見てる時に、自分の時空が2016年とか2017年に飛んだりしてちょっとだけしみじみしました。初めて彼ら7人(というか萩ちゃんをですね)を生で見たジャニーズJrの公演がここだったので、やっぱり感慨深いですね。もちろんそれは少しの感傷なんですけど、何よりここで外部の舞台の主演をさせてもらってると、座長挨拶もしてると、2018年の自分に伝えてあげたいです・・。
  • この日はトリプルアンコールかな?最後はスタオベとなりました。ちょっとほっとしたりw
  • 今回のリトファンはピート中心で見るSideAとマカーティ中心のSideBで見える世界が相当違ってるのかもね。二人が交流し合う場面が少ない(一緒にはいるけれど)から、余計に両者が混じり合わないのかもしれないなあというのが、今のところのひとつの結論で。私はマカーティサイドなので、なかなか、ピートやマクスウェルのことまで考えが及ばないなと反省してはいます。

  • 更に初日に感じた二人に求められていることが違うのことも更に強く感じて。ながつは日々セッションを重ねて違うことをやってて、そこがパラレルワールド的と言うくらいであったし、萩ちゃんはあの最後のご挨拶が常に高らかに響いていたように、どっしりと一つもしくは徐々に進化していくテーマとリズムを鳴らし続けていたようで本当にアプローチが違っていたなあと。でも、それは、7ORDERのバンドと同じなのかもしれないなと。きっとまだ聞けていない両者をつなぐメロディがあるのかもしれないですね・・。それが少年ヘンリーの話なのだろうけれど・・・

  • さて、この日は家族と一緒に観劇。終わった後彼に感想を聞いたら、こんな風に展開するなんて意外で凄い感動したといってくれて本望でした。誰が善で誰が悪なのかわからない・・と唸っていましたね。そして、一番の悪は保安官なのに悪を重ねるブレディと意外な即答をしてくれて、男子の見方は違うんだなあと思ったり、その後は、ローゼンバーグとプーチンを引き合いに出しながら、正義と防衛とは・・みたいなことを語り合ったりしたので、やっぱりお芝居ファンとは違う見方で新鮮でしたね~。
  • 今回のリトファン、西部劇なんだけど、忠臣蔵であったり、清水の次郎長であったり、東映ヤクザ映画だったり、レミゼだったりするなあと。本当に誰が見ても楽しく、色んな事を思うことができる、しっかりとしたお話なので、お芝居初心者の人も、そうでない人もたくさんの人に見てもらえるようになるといいなあと思うのでした~。

4.そして、マナー問題というか・・

  • さて、今回もまたというか、7ORDERのファンと思しき人の観劇マナーが悪いというツイッターの投稿がいくつかあって、それでちょっとした騒動になりましたね。
  • 個人的なスタンスとして、主演や座長ってその座組のホスト役で、他のキャストさんに対しておもてなしをする立場だと思うので(推しもそんな感じですよね)、そのファンもフロア係でいるくらいの気持ちでいたいなあと思っていたりはしています。これも、個人的な偏見だけれど、チケット余らせていて安く譲るから来てと呼ばれてきた「お友達に見える人」に凄くマナーの悪い人たちがいるな感じることが多いのは感じていて。ぴあアリの頃凄く多かったんですよね。今回もそういう感じの人も多いのかなあと思ったりしています。でも、一概に切って捨てることができない・・簡単なものではないと思うのです。

  • 盗撮、盗録音は勿論ダメだし、公演中のおしゃべりもレッドカードだと思います。ただ、話題になってるような像を自分は見かけていないのと、だんだん話が広がっていって、公演前のおしゃべりや声が大きいとか、寝てるとか、そのあたりになってくると、いや、それは別によくない?と思ったりもして。自分がここのところ行かせてもらった中で、一番うーんと思ったのは非常に一般人気が高い舞台だったので、普通に評判を聞いてきましたみたいな一般の人や連れられて来た人が多いところではそうなりやすいのかなと。もちろん、観劇にきた所属グループのメンバーのことばっかり話題になるのは、見ていても聞いていていてもいい気持ちにはならないですが(私も正直うへーとなりましたが)。
  • ただ、苦言は間違ってはいないけれど、それをやってる本人達にはほぼ届かない虚しさはありますよね(それこそ面と向かって言っても通じない人もいある)。そして、何よりツイッターで発信されたことは一部の人の悪行であっても、その界隈全てがそうであるみたいな形で拡散されていく。自分は、そのようなツイートを読むと、「これは酷い、積極的に批判していきましょう」と思うよりも、「この批判の中に自分も入ってるのかなあ。招かれざる客であったりするのかな」と、そういう方向で辛くなったりもしましたね。ツイの限界や思わぬ波及を考えて気を付けて発言していただけたらとちょっと感じたりもします。
  • うちの界隈は、同じグループのファンであっても、他のファンを見下すような発言をする方もたまにいらっしゃる。「だから元Jはダメなんだ」とか色々と。でも、最近、ご挨拶させていただいた新規の方も、あまり前事務所界隈でない方であったし、自分がツイッターで拝見してるファンにもそういう前事務所に関わりない方も増えてきている。勿論、前事務所界隈からの方も「多くの人」はマナーはそれほど悪くはない。だから、「新規はダメ」とか「〇〇のファンは民度が低い」とか切って捨てるのではなく(ツイだとそんな感じになりがちですよね)、必要なことを伝えつつも、ゆるっと、新しく入ってきてくださった人達でも、だんだんとその雰囲気になじんでいけるように、一緒に成長できるように心掛けたいな~と思うのでした。まだまだファンは多くはないんですから~。

5.そしてこれから書きたいこと

  • パットが求めた「秩序」は時代の若者たちの共通の願いではなかったか。
  • ピートがアポリナリアの求めに応じた訳。
  • 一粒の麦としてのヘンリー・マカーティ
  • ネット動画のまとめ
  • 萩ちゃんのお芝居の特徴・・・・と言ったところです~。