ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

TXT vol.2「ID」 初日のことと自分的1回目の感想

 萩ちゃんこと萩谷慧悟くん出演の『高橋悠也×東映シアタープロジェクト TXT vol.2「ID」』(以下、舞台ID)の初日の幕が予定通り6月17日に上がりました。コロナ禍のこの状況、いつでも公演中止となる可能性があるところなのですが、ひとまず無事初日の幕があがって本当によかったです。私も1日遅くなりましたが、18日夜に1回目、自分的初日をしてきました。あ~、よかった~、今回チケットたくさん買ってよかった~と心から思いました。久々に萩ちゃんのお芝居をかなり良いお席で見ることができて、もう頭はほわほわとして、いつものようにざっくりとした思い出せないのですが、少しだけ記録しておこうと思います。  

 その前に、出演の方々からの事前の情報が少なく、本当にお稽古やってるのかな?もしかして脚本がアバンギャルドすぎて、ちゃんと舞台になるのかな・・なんてあらぬ疑いを持つくらい秘密主義な舞台IDでしたが、ようやく16日(実はゲネプロだったという)になって、それまで「稽古が佳境です」の一言しかなかった萩ちゃんがツイッターで発信をしました・・・。嬉しかったなあ~。

  「実験」!とは、そして、「自分とは何か」もうそれだけでワクワクの気持ちが増し、「絶賛萩谷も探しています」の言葉にそこはかとない不安感も覚えつつ、2回目のレミゼを楽しみ、翌朝すっきりと目覚めて、初日当日を迎えました。
 そしたら、嬉しいことに午前から萩ちゃんの「晴れてる!」のツイートが・・

   そうでした。初日17日はマチネ。生配信もあるのです・・。急に動き始めてきたなあと思っていたら、ゲネプロ後の囲み取材の記事が!今回、なんとゲネプロは16日だったそうで・・

sumabo.jp

 な、な、なんと、ネットニュースではありますが、萩ちゃんピンの記事が立ってるという~。これにはびっくりしましたし、  急に緊張感が高まり、なぜか自分も含めてTLの萩ちゃんファンの多くがが浮足立ったのが妙に面白かったです・・・。それにしても、スマートボーイズ記事の作・演出の高橋さんの萩ちゃんを非常に頭の回転が速くて、お芝居でも目が二つだけじゃなくて、自分の右と左と前と後ろと……目が8個は付いてるんじゃないかっていうくらい、自分のことを客観視して、どう見えるかっていうのを計算してお芝居をしているんじゃないかな。虫に例えるなら、蝶と蛾のような。ヒラヒラとどこから見ても美しい蝶のように舞うんですけれども、今回の配役を含めて、どこかクレイジーで、一見蝶かと思ったら蛾だったというような二面性を併せ持った芝居をしていて。今回、彼からもやったことがない役柄だと聞いていますので、そこを楽しみにしてもらいたいと思います」とおっしゃってくださっていて、褒めていただけているのも非常に嬉しいのですが、「蝶と蛾」のたとえがあまりに私の萩ちゃん像に近くて、ああ、ちゃんとわかってくださっている、これは安心していい舞台だ・・と強烈に思ったんですよね・・。そして、萩ちゃんの「この作品はアイデンティティとか、自分が生きてきた道だったり、自分とはなんなのかっていうことを作中で問いかけることが多くて。」という言葉に、萩ちゃんがおそらくきちんと考え続けてきたことだろうから、これも大丈夫・・という想いになりました・・・。
 そして、6月17日の初日の配信をチラチラと見つつも、ながつ出演のタンブリングのために途中で離脱し、その舞台を満喫したその帰りの道すがら、萩ちゃん、いや、図書委員の人の強烈ツイートが流れてきたのでした!

 いやあ・・こんな人なのね・・。このヤバさがどうなるのか、またドキドキするわ・・・。萩ちゃんはこのまま図書委員のまま千秋楽までいくのかしら・・と思いつつ、迎えた自分的初日の1回目の18日の夜公演でした。

 読売新聞本社ビル内にある今回の劇場よみうり大手町ホールは、クラッシックの中規模のホールとしても使われる重厚な感じの劇場。舞台の奥には大きなプロジェクターがあって、後は2~3段くらいの段組み。そして左右に、配信でも見た図書委員と広報委員の台がしつらえてあるだけのシンプルな舞台装置。そして、当たり前だけれど、生で舞台を見ると本当に近くて、あらゆるものがくっきりとしていて、配信を見ているはずなのに、やっぱりドキドキしてしまうのでした。さて、こっからが18日夜の簡単な感想・・まだ感想のテイをなしていませんww

  • もしかしてめちゃ難解?という色めがねがあったせいか、よくは理解できていないけれど、思っていたよりも100倍熱くて、しっかりと東映のSFドラマっていうかSF舞台だったなあと。SFらしい切り口もたくさん入れつつも、まっすぐに生命とは何か、人間とは何か、人格とは何か、感情と知性とは何かを語り続け、俳優さんたちがぶつかり続ける2時間。めちゃ堪能しました。崎山さんの堂々とした存在感や迫力、松田さんの鉈でガシガシと削って、血が噴き出すような熱さ、まずはこのお二人のぶつかり合いにやられっぱなしだったなあと。
  • お話はまだまだこれから理解!って感じで、いつものようにノリで見てしまったのだけれど、個人的には久々にきちんとSF見たなあという。終わり方が好きだなあ。とても重いテーマを扱っているし、色んなものを抱え込んでしまったりもするんだけれど、決してネガティブだけでないみたいな・・。ラストの俯瞰的なスタンスが、星新一ショートショートみたいな感じでもあるなあとも思い、またその人間に対する実験性とブラックでもホワイトでもある感じが、筒井康隆(心理学テーマだしね)を読んだ時の手触りみたいだなと思った昭和のBBAなのでした・・。
  • 感情が記憶を揺すぶる・・その時にデジャブが生まれ、時間上にバグというか特異点が生まれていく・・それは見てる側にもあるなあと思ったり思わなかったり。
  • そんな中で、萩ちゃんはおそらく物凄く考えて、役を作って、でも、それは何より「演じることへの喜び」が満ち溢れていて、でも、どれだけ頑張ったんだろうなあという完成度で。本当に図書委員のマッドネスと萩ちゃんのマッドネスの素晴らしい融合であったなと・・。
  • そんなパッションも溢れながらも、ほとんど不安定なところがなく、自然と座組の中に存在していて、ひとりの役者として、普通に舞台俳優としてステージの上にたっている、そのことに何より心を揺すぶられたかなあ。そして、ありえないような綺麗な形、不自然なほどに完璧な道化の声、それをずーっと繰り広げていく持続力。アドリブでも他の役者さんと絡みながら笑いをとっていく。ファンがびっくりするのさえ躊躇させるような自然さで。これからもごく普通に萩ちゃんをステージの上で見続けられる・・そんな不思議な確信が時折襲ってきてなんだあたまんなかったなあ。
  • そして、とうとう萩ちゃんに日替わりコント?課題が!しっかり聞き取れていませんが、自分の見る回だけでも記録していこうと思います~。

  さてー、まだまだたくさん見られる本当に楽しみ・・。と思って帰宅の途についたら、なんと高橋さんと萩ちゃんの対談が・・・。まだちゃんと読めていないので、しっかり読んでからまた感想を書きます~。

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