ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

思えば遠くにきたのかも

 自分にとってきっと大事であり続ける日とそうでない日のトーンの違いがだんだんはっきりしてきた退所後3年目の春。たぶん、前事務所時代のことであっても、入所日とか、お名前記念日とか、結成日とかは、今の活動とも絡めつつ色々と懐かしく思い出したりするのかなと思ったりする。一方で、横アリ公演前後のことであったり、退所完了としての3月31日のこととかはきっとだんだん自分の思いが薄れていくのかなとも。自分の中での2019年3月31日は「つながるつながるつながるの日」であり、斬月舞台の大千穐楽のライブビューイングの日の思い出が日々濃くなりつつある。
 初めてのツアーである武道館&オリックス劇場公演を越えて、前事務所での最終公演となった横アリを思い出すことがめっきり少なくなった。言われなければ思いださなかったくらい。確かにあそこには「夢を想い、夢を追い続ける」今の7ORDERの出発点があったと思う。でも、その夢の内容であったり、その夢の実現の仕方であったり、基盤となるグループやそのスキルのあり方は本当に変わったなあと、もちろん素晴らしく向上し逞しくなったなあと思う。決して、あの頃とは地続きとはいえない、さらに飛翔するために絶え間ない努力をして、しっかりと進化し変化し続けているよなあと思う。だって、あの3年前のあの日、舞台俳優として活躍する彼を想像していた人なんてきっといなかっただろう(もちろん自分もだ)。全員生歌バリバリのライブを敢行し、バリバリと自分で曲をつくり、セルフプロデュースするグループになるなんて想像していたファンはいたんだろうか?だから、手放したもの再度手に入れていないものもまだあるのかもしれないけれど、あの横アリは本当にひとつの通過点だったな、そうなって本当によかったなという気になってる今日この頃だったりする。
 きっと、大事なのは彼らがあの前事務所のフォーマットの下で何を考え、何を想い、何を「し始めていた」を感じ取ることであったり、あの7人一緒の必死ともいえる表現がその後花開いた今現在の姿とセットで思い返すことなのかなと思ったりしている。でも、思い返さなくても、その時そこにいない人であったとしても、大概のことはきちんと今もっと素敵な姿で見ることができている。そういう彼らの強さが、そして作り上げてく未来の景色が大好きだなあと改めて感じるのだった。彼らはいつだって「未来」に進んでいく存在だ。だから、更に遠くに進んでいって、一緒にその「未来」を見に行こうと改めて思うのだ。