ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

「Perfect」Dance Practice

 いよいよ土曜の正午に1月の武道館ライブ「WE ARE ONE Plus」の配信が始まるって言うのに、その前の金曜日には恒例のいつも楽しいYoutube動画が配信される~って思っていた木曜日の夕方、突如として待望の7ORDERさんのダンス動画が配信されたんですよ~。

youtu.be

 題して、7ORDER「Perfect」Dance Practice。みんな大好きPerfectのダンプラ動画!。サムネイルから白黒のスタイリッシュな感じが伝わってきましたが、いや、再生開始すると、本当にカッコいいの塊じゃないですか~。キャッチ―なダンスミュージックにキャッチ―な足さばきと腕のフリを乗せた軽快で体力勝負なダンスナンバーだったPerfectに、更に複雑なフォーメーションダンスを加え、武道館ライブでも披露したアクロバティックな技もアクセント的に添え(さなはぎれおってのがまた痺れました)、そして最後の締めのV字隊形での一歩の演劇性も加えて、更に進化した、新しいPerfectを見せてくれました。いや、ほんとツアーの大千穐楽が終わって2週間あまりで出してきたものとは思えないくらい充実の内容でした~。

 またねえ、7人がツアーを経て本当にダンスが上手くなってるのがよく伝わってくるんですよね。みゅーさんとモロちゃんの抜群の基礎力や筋力からくる柔らかくエアリーでニュアンスまで溢れたダンスの素晴らしさ。あらんちゃんの特徴的なアイソレーションを活かした魅力いっぱいの体の動き。シュアーで一発の存在感がたまらない安井くんのダンス。上半身がしっかりして体の動きにブレがなく体のキレが増してきたさなはぎれお。もろみゅというダンスマスターの力を矯めることなく、でも、他のメンバーも彼らに並び立つよう存在感の強さを出していく、決して緩めることがない気迫のこもったパフォーマンスだったように思います。そんな7人の「それぞれ」の強さを1つにまとめあげるのが、音の取りかたというか、リズムの共有なんですよね~。振りを揃えるのではなく、グルーヴを揃える、共有する、それが顕著に出ているなあって感じました。そして、その方法論はきっとバンドでのリズムや音楽の共有と相通じているのだろうなとも。

 そして、もう一つ特徴的だったのが、全体的なスタイリッシュな手の掛けぶり。真っ白のスタジオに黒い幕を張り、メンバーの衣裳も白と黒を基調としたカジュアルなものだけれど、それぞれの個性を引き立て、そして全員が異なるテイストの服を着用している。安井くんだけ着ているグレーの効き方といい、あらんちゃんのまるで入れ墨(さまときさんか?)のようなパーカーの背中の模様とか、各人の衣裳での「白」の入れ方を中心に7人それぞれがきちんと機能する衣裳を着ているの凄いなと思いましたね。そして、萩ちゃん&ながつの黒髪サラストやさなぴーの本気時のベレー帽とか、髪型にも抜かりはない(それにしても萩ちゃんの褒めどころが髪型だけってのは寂しいので、そのパフォの成長を見て欲しい~)。そして、カメラが取る視点のバラエティなどなど。ダンス以外の要素も詰め込みに詰め込んだ仕上がりでした。ほんと、いい意味でダンプラ動画の域を超えてる内容で、7ORDERがやりたいことが少し見えた気がします。
 この動画、ダンプラ動画と銘打っていることもあって、定点動画じゃないことでこううのと見たかったのは違うかもというご意見も少し見たのですが、きっと彼らが見せたいものは根本的には「ダンスだけ」じゃないんだろうなと思うのです。上にあげたような一個の作品を作り上げる要素が合わさって、一つのエンタメになっていく、そのプロセスとしてのプラクティスをみせてくれたのかなあという気がしました。これはやや後ろ向きで消極的な自分の想像ですが、定点の練習動画というかなりフォーマット化された中で作り上げたもの同士で容易に生まれしまいがちなある種の「競争みたいなもの」、「比較みたいなもの」(逆にその魅力が定点動画の人気の一つでもあるように感じます)を排除したいのもあるのかもと感じました。それこそ「もともと特別なオンリーワン」の精神が息づいているのかも、作りたいものにまっすぐ向かうこころを大切にしてるのかなあと改めて思った7ORDERなりのダンプラ動画の公開でした。