ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

誠実なる対応

 さて新型コロナウイルスの感染拡大のため、本日2021年1月8日より東京都、神奈川県、埼玉県に緊急事態宣言が発出されました。ただ、前回の時とは異なり、その対応についていくつか変更がありました。なかなかイベントに特化したのがないのですが、ざっとはこんな風・・

www.jiji.com

 そして、東京都からの要請の概要です・・pdfですけれど、武道館公演に直結するものですし、割とまとまっているのでぜひ見ていただきたいかと。

https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/01/07/documents/35_01.pdf

 都民には特に20時以降の外出自粛を求めています。イベント関係については、上限5000人、終了率50%以下。そして、20時以降の営業短縮の協力依頼とあります。ただ、チケットの販売については、これは国からの発表ですが、内閣官房から1月7日付で、イベントに関する留意事項と言う形で

  • 1月7日時点でチケット販売開始後の催物(優先販売など、名
    前の如何に関わらず、何らかの形で販売が開始されているもの)
    1月7日時点で販売済のチケット及び周知期間中に販売され
    るチケットは上記①及び②は適用せず、キャンセル不要と扱うこ
    と。ただし、周知期間終了後(新しい目安が適用された日)から、
    新たな目安を超過するチケットの新規販売を停止すること。

と。国から出ています。これもPDFですがぜひ見てみてください。

https://corona.go.jp/news/pdf/ikoukikan_taiou_20210107_3.pdf

 つまり、すでに販売が終了しているものについては、そのまま運用してよいとのことで、これらの国や自治体からの要請が発表される前に、わが7ORDERさんたちも対応の検討をしていることが1月6日の段階で公式ツイッターさんと萩ちゃんが伝えてくれています。

  ますは、イベントに関する報道通り、FCイベントや武道館公演を行う方向が示されました。しかしこの段階では、武道館は収容率50%でチケットを売っているのでキャパ7000だったのではないか?や、20時以降の自粛に対応するのかどうか。そして、宣言に伴うチケットの払い戻しはどうなるのか、そもそも都や国がいいと言ったからといってライブ自体を自粛(中止)するべきでは・・などなど、そんなところでファンも右往左往しておりました。萩ちゃんの「何をどう選んだらよいか」という発言は、色んな選択肢を取れる方向にはなった今回の緊急事態宣言だけれど、一見矛盾するような各条件をどう選択したらいいのか・・本当に難しいところだったと思います。

 そして、彼らの出した結論は以下のようでした。

7orderproject.com

7orderproject.com

   一番まとまっているのは、後者の記事中でも後半のPDFのところになるのですが、ポイントとしては、①すべての公演を予定通りに開催する、②公演時間を短縮(FCイベント1時間、武道館1時間半)し、夜公演を20時までに終了する。③参加できない場合は返金対応を行う、という内容でした。また、PDFの中にある規制入場のところをみるとおそらく最大人数4400人であることがわかりました。

 なんていうか・・・。国や都のイベント実施に関するガイドラインに完璧に従って、かつ様々な事情で来れない人に対しては金銭的な負担をかけない・・彼らもビジネスとして公演を打っている以上、全中止と選択肢は基本ない(今回は公演キャンセルに伴う国からの支援は今のところないようです)中で、そして彼ら自身がこの日のために作り上げてきたライブを披露したいという思いも含めて、ほとんど全部を満たすような回答を出してきたように思えました。元々、7ORDERはとても慎重なところがある7人で、一足飛びに自分たちのやりたいことをストレートにやるとか、世の常識から外れたことはしない人たちなので、国や都の要請に従うのだろうなとは思っていたのですが、ここまでしっかりとクリアしてきたことに本当に感心しました。

 そして、その代償は公演時間の短縮のために、直前での大きな公演内容の変更となりました。おそらくどちらも30分を越えるプログラムを減らすことに。これは大きな大きな決断だったし、普通は不可能な選択肢だったと思うのです。普通だったら、夜公演なくすとか、開演時間を前倒しするとかだったでしょう。でも、そうすると確実に見たいのに見ることができない人がでてくる・・・。すべての7ORDERの公演を見たいと思って、チケットを買った人に見てもらえるためのウルトラCの回答だったように思います。そして、それが可能だったのも、彼らのパフォーマンスの基礎能力の高さに加えて、前事務所時代の舞台公演の頃からの「急な変更」に対応する能力や心構えがあったから可能だったかなあと思ったりもしました。Show must go on!の心をとても感じた次第です。そして、何気に満席で4400っていうのも素晴らしい判断だったように思います。おそらくここで7000売っていたら、ライブ自体を中止することになっていたのではないかと。よい時でも悪い状況も予想していたんだろうなと思い、危機管理の強さも感じました。
 そんな風に、萩ちゃんが言うように「今できることを頑張ります!」っている7ORDERさんですが、やっぱり感染拡大のために参加を断念するファンも多く、元々コロナ禍で色んな事情があって参加できないファンもいて、大事なメジャーデビューライブを断念するファンの声も少なからずあがっておりました。たぶん、その声は彼らにも届いていることでしょう。そして、作り上げてきたライブを短縮せざるを得なかったことにも満足はしていないでしょう。よく、「デビューが本当のスタートだ」と言われますが、彼らのデビューライブも色んな課題を残してのライブになるかもしれません。でも、彼らがこれからもその課題を一つ一つ克服していくことが、本当の彼らの成長であり、ファンとの欠けることのないハッピーに向かうための「今できる誠実な一歩」であると思うのです。

 そんな彼らが、どうか武道館とオリックス劇場の舞台に立てることを心から祈っております。今のところ、武道館は全ステの予定です。本当に楽しみです!