ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

人生航路の仲間たち

 2020年も下半期に突入~。うちのみなさんは7月17日のデジタルショーに向けて、準備、また準備の日々のようです~。とても忙しくなると萩ブロの更新がほぼストップするのもいつも通りで、どんなことやっているんだろうと早く知りたくなる毎日です。

 今日はそんなメインのお仕事に向けてのことではなく、ここ最近のうちのみなさんのことで、ちょっと気になってることをメモしておこうと思います。かなり妄想めいているている、まあ独り言なのですが、色んな事に通じることでもありそうな気がしている今日この頃です。

 それは何かというと、このところ、メンバー、特に下3人がご家族のことをよく話題にするようになったことです。公式Yotube動画で末っ子ちゃんのご自宅に行ったと思えば、めちゃカッコいいお父様のお写真を公開。萩ちゃんが「父ちゃん!ごめん!」と父の日を忘れてしまったお話をブログにアップ。そして、あらんちゃんが雑誌のインタビュでお父様からの教えとそこから自分が学んだことを語っている。そのインタビューの中では、なんとあらんちゃんが萩ちゃんのお母様とオンラインゲームで盛り上がったことを話していたり~。公式Youtubeではあらんちゃんのお母様のお話も出てきたり、ながつのお母様のお話も何度も出たり・・・。安井くんのご実家のお金持ちそうな様子も話題に上るようになりましたしね~。個人的に、「あ、これは変わった!」って思ったのは、萩ちゃんがお父様の話をするようになったこと。萩ちゃんと言えば「理想の息子」、「全国民の孫」で、お母様大好きの微笑ましいエピソードが有名でしたが、不思議とお父様のお話はでてこなかったんですよね。それが、ここに来ての突然の「父ちゃん!」話。もっと聞きたかった前萩谷ファンだったと思う次第です。

 このことは、ファンの目線からすると、ファンが彼らのプライベートをより深く見せてもらえるようになったということですし、彼らの人となりをより深いレベルで教えてもらってるということだと思うんですね。ある意味、アイドルをアイドルの面だけで受け止めるのではなく、よりトータルな人間として知る機会が増えてきたということ。それは、単にプラべ売りではないような気がするのです・・。

 下の図は、人間関係を分類するときによく使われる「人生航路のコンボイモデル」というものです。このモデルでは、生まれてから成長していく過程で出会う人との関係を自分自身から近い順に3層に分けています。

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 Pが本人になりますが、一番近い層は「配偶者や親しい親族や親友など、その人の社会的役割に関係なく、長期にわたる安定した人間関係を築き上げてきた極めて親しい人たち」です。そして、第2層が、「友人、親戚、親しく付き合っている近所の人々など、ある程度の社会的な役割関係に基づいた、時とともに変化しうる人間関係」。最後の第3層が「同僚や上司、クラブの仲間など、完全に社会生活における役割にもとづいた関係であり、その人間関係は、社会的な役割が変化することによって変化し、通常、あまり長続きするものではない関係」となっています。

 つまり、このモデルでは、内側の近い関係の人々は家族は社会的な役割ではない結びつきであり、長期にわたり安定した関係を保ち、外側に行くほど役割を挟んだ人間関係であり、変化しやすい、長く続かない関係であるという前提がある訳です。このモデルからすると、ファンがグループのメンバー間に「家族」という、第1層の関係性を求めるのは、ある意味、その中での「成長」や「永続性」を求めているからだと言えるのかもしれません。一方で、ファンとアイドルという第3層のアイドルへの思いが移りやすいのは、ファンはアイドルに「役割」を求めているからということになるという訳です。確かにそういう面は強そうです。ファンが自分にとっての「理想のアイドル」にどうしてもこだわってしまったり、そこが薄れると容易に関係性も崩れるのは、そういう役割を求める機能がアイドル=ファンという関係性に埋め込まれているのかもしれません。
 もし、そういう第3層の関係性がアイドル=ファンならば、なぜ今うちの子たちがご自分の親という第1層のお話をし始めたのか、と考えるとあることが頭に浮かんできます。それは、ファンを第2層、いや第1層へいざなうものなのかなあということです。すでに萩ちゃんファンは長年のご家族や日常生活の情報からそうなりかけていると思うのですが、それがグループ全体に広がっているのかなあと。おそらくメンバー同士も、メンバーという役割を超えての関係性ができあがってきている今日この頃かと思うのですが、そこにファンも巻き込んできているそういう可能性もあるかもしれないなあって感じるのでした。
 でも、その巻き込みが、最終的に何を狙っているのかと思うと、メンバーひとりひとりが長い期間をかけて成長していくその「人生航路」をトータルに支えられる、コンボイ(護送船団)できる仲間を増やしたいのかなと思うのですね。人間って色んな人に支えられて生きていく訳ですが、どういう支え合いならずっとお互いにそういう関係でいられるのか。日に日に成長し変わっていく彼らの思いをどうしたらみんなハッピーに支え合っていけるのか・・そんなことをぼんやり考えさせられる最近のうちの子たちの言葉たちでした。