ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

ひとりごと2

 2020年5月6日までとされていたコロナ拡大防止のための緊急時代宣言も一カ月ほど伸びるとのこと。地方の状況かなり収まっているようですが、東京はようやく感染者の減少傾向が始まったところで、まだまだ収束までには時間がかかりそうですし、いったん収束しても「3密」と言われているステージ活動が自由にできるようになるのか、難しいところはあるでしょう。そのために、先日書いたリモート収録など色々な動きがでてきて、さて・・と言ったところです。どんなエンタメ活動がどのような工夫で可能になるのか、きちんと医学的な面も検証しつつも、柔軟に取り組んでいただければなあと思いますし、そうしたことへの理解が広まって欲しいなあと思う次第で、自分のできることはできるだけやりたいなあと思う今日この頃です。

 そんな中、まだまだのんびりしている時期かなあと思うので、も一回、彼ら7人と彼らのプロジェクトについてつらつらと思うところを書いてみます。今日は、グループと個人みたいなことを。まあ、いつも書いていることと同じかもしれませんが。初シングルを出す前くらいから(12月のイベントくらいからかも)、ようやく彼らは自分たちのグループ名を積極的に発信するようになった気がします。それこそ5月22日の再結成前から彼ら7人の枠組みとか一緒に活動する仲間という位置づけはしっかりとあったように感じています。そして、再結成以後見せてくれる7人の仲の良さ。一緒にご飯を食べたり、一緒にお風呂に行ったり、お互いに対する信頼感もしっかりと伝えてくれるようにもなりました。そして、舞台でもバラエティでも7人が、適材適所で仕事をダイナミックに組み上げていき、またキャラクターの違いや組み合わせの妙で、大きな魅力を更に増やしてもいる。もう絶対この7人一体のグループでしかありえない、当たり前のように「グループ」としての実態があるよなあって思うのです。

 でも、上に書いたように、そんな彼らが「グループ」と明言することに時間をかけた(かかった?)のにはちゃんと理由があると妄想するおばさんだったりします。もちろん、色んな権利関係の整理みたいなものとか、いわゆる退社後の時間的な縛りの慣例みたいなものもあったとは思うんです。ただ、それらよりも、彼ら自身が自分たちがやっていきたい個人での活動と、グループで活動することのちょうどいい距離感とか、グループをどんな風に持っていくかをを色々と試しながら測っていたんでしょうね。個人的には、前事務所時代よりも、7人各々の凄さや輝きを「並列的に」打ち出していると思うんです。歌のうまさ、ダンスのうまさ、楽曲作りあげること、趣味の持ち方、バラエティでがつんと人の心をつかむこと、演技のうまさや外部仕事での輝きぶり、ファンとの交流の仕方心の配り方、前事務所時代のつながりの活かし方、7人それぞれにとても得意なところがある。そんな一人一人の特徴を、お仕事に通じて、お仕事に応じて、惜しみなく出してくれている。この7人それぞれの存在の強調、そこが今のグループの特徴的なスタンスかなあと感じています。

 そうなると、いやそれではまとまりがない、もっとアピールをするためにグループの特徴を先鋭化するべきだという意見も当然あると思います。グループアイドルにとって、それはセオリーと言えばセオリー通り。グループの勢いを作るにはいいことであるし、一般認知も得られやすいのかもしれません(私にはピンときませんが)。でも、上に書いた個人の輝きをある程度制約することになることもある。前事務所時代、彼らはグループとして本当に素晴らしかったけれど、それで各個人が出せなくなったものってたくさんあったと思うんですよね。それこそ、自分自身もそうでしたけど、グループ結成より前を知らないファンには気づかない側面、抑えてしまうにはもったいなさすぎる彼らの特徴や才能もあったのも事実ではないでしょうか。これも前から自分の見方として書いていることですが、2016年度の後半の流れはそういう個人の輝きを活かそうといする流れだったけれど、そこを抑えてグループ中心に流れを変えていったのが2017年なんだろうなと。もちろんそれは大成功の一面ももたらしてくれたと思うのですが。

 そして、2018年を経て彼らが行きつき、2019年の1年をかけて作りあげたのが、今の在り方なんでしょうね。一個の芸能人としての成長と、グループの成長のバランスをしっかりとりながら進んで行く今の在り方、グループと個人どちらかに集中するよりはゆっくりにはなるかもしれないけれど、個人的にはとてもいい方法だなあと思っています。そして、それこそがグループと言うものの命を大切に長く育んでいく方法ではないかと思うんですよね。才能豊かな芸能人ならば、自分のやりたいこと、エンターテーメントが必ずある。そして、そのために踏んでいかなければいけない成長の過程ってやっぱりある。グループばかりを優先させてしまうと、多くの場合、個人の仲での歪みやフラストレーションってどうしても溜まっていってしまう。だから、これまで色んなグループが素晴らしい輝きを残しながらも、解散して次のステージに向かうことがままあった(もちろん個人活動を経て再結成するグループもありますが!)。そのことは、自分の経験してきた範囲ですがアイドルでも、バンドでも、まるで自然の摂理のように同じ道を歩んでいくし、トータルで見た場合、決して悪いことではないと思っています。

 でも、もっと違うグループと個人の関係性の未来も見てみたい。今だって、数は少ないかもしれないけれど、長く続いていくグループもある。何をどうすれば、その二つがうまく両立する姿を、長く続く人生の中、どちらも成長していけるような新しい景色が見ることができるのか。新しい個人とグループの在り方を、きっと自分の応援している7人はそんな景色を見せてくれるんじゃないかと、とても期待しちゃっているんですね。でも、ともかく焦りは禁物だし、何より一番大切にしたいのは、彼らひとりひとりの思い。自分の願いは、頭の片隅にゆるゆると置いて、2年目の彼らを応援していこうと思うのでした。