ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

「えんとつ町のプペル~THE STAGE~」の歌

  もう少しだけ続くえんとつ町の感想(笑。今回の舞台化の特徴の一つがミュージカル仕立てになっていたことでしょうか。もともと絵本やこれから発表される映画のイメージソングと言ってもよい「えんとつ町のプペル」という曲はたくさんのアーティストさんがYoutubeで発表されており、音楽とも縁の深い原作であったのですが、舞台では前面に歌と音楽を押し出して、とても楽しい舞台になっていたと感じました。それこそ、老若男女、舞台ファンの人も、舞台が初めての人も楽しめる構成だったなあと。

 だからこそ、この舞台が伝えたかったこと、特に、現代人が抱える問題とか、世界についての西野さんの見方みたいなところが楽しい曲に乗せて伝えられたのはよかったなあって外野ながら感じましたし、萩ちゃんこと萩谷慧悟くんをはじめとするキャストやキャラクターの魅力が歌の力で更にパワーアップしていた気がします。この舞台の特徴のひとつが色んな立場のファンやお客さん(絵本ファン、西野さんのファンや仲間の方々、キャストのファン、そして子供たち・・)が集まっていることだと思うのですが、それぞれの思いをうまく一つにまとめ上げることができたのは何より素敵な曲と歌があったからかなあって思います。   

 町田マリーさんのブログによると全19曲だったのだそうですが、自分で確認できたのは18曲。区分けや題などは勝手につけたものです。登場順にリストと簡単な感想を書いておきます。緑の太字がプペルの歌があるものです。

 ①ブルーノの歌「酒場で出会ったおしゃべりモグラが~」:ブルーノ

  • 最初の曲。生ギターに合わせ朴訥に歌うブルーノ。えんとつの上で踊り演技をするルビッチの小さな体が凄く大きく見える曲。この朴訥な歌がクライマックスでは感動のアリアに変わるのが

 ②ハロウィンの歌:えんとつ町オールスターズ&プペル「踊れっ!」

  • ハロウィン仮装をしたえんとつ町の面々の中に現れるプペル。生まれたばかりの頼りなげなで、でも好奇心いっぱいの表情。一緒に踊っているうちにその楽しさでどんどん元気に声を上げていくプペルが可愛い。主旋律に合いの手を入れるように掛け声を入れていく技術はドラムやってる萩ちゃんならでは!。

 ③異端審問所の歌「ベーラーアール!ベーラーアール!」:ベラール&隊の皆さん

  • ベラール尾関さんも歌が上手いんだよね~。朗々と歌い上げる姿が単なる敵役以上のキャラクターなんだなあって伝えてくれる。

 えんとつ町のプペル:オールスターズ&プペルソロ「名前をもらった喜び」

  • メインテーマのえんとつ町のプペルがここで。オールスターズで歌うのですが、2番にはプペルのソロがあって初めて聞いた時に本当に感動しました。マイナビニュース動画(36秒くらい)、エンタステージ動画(12秒くらい)、2.5news(28秒くらい)を繋ぐとプペルソロのいい部分が再生できるのでぜひきいていただきたく。お芝居部分の表情の豊かさも素敵だし、2.5newsで見られる朗々と心に染みる歌詞を歌い上げるところとか一つ一つの音を大事に歌っているところ、本当に感動しちゃいますね。

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 ⑤スコップRAP①:3つの秘密

  • 初日から話題になった「えんとつ町ディビジョン」と言われたRAP曲。スコップのRAPが後ろのスクリーンに映し出されるのでなおさらでした。歌のキレもよく、始終踊って、ギャグも入れながらで、北乃くんらしい個性が発揮された1曲。

 ⑥腐るお金の歌:ベラール&異端審問所の皆さん

  • 後のスコップ曲でも出てくるえんとつ町と異端審問所に関わる重要曲。でも、本格的この歌詞が活きてくるのは映画版なんでしょうか。

 ⑦カタコト:オールスターズ&プペルソロ&ダンス「仕事をもらった喜び」

  • マイナビニュース(40秒)、エンタステージ(40秒)2.5news(41秒)に登場。ダンさんからいただいたミシンを使った繕い物の仕事に大きな喜びを見いだすプペルの弾んだ歌とダンスが本当に可愛くて。スティックを取り出し、両脇に差し出してもらった洗面器をドラムよろしく叩いたり、最後には梯子に上って堂々と歌い上げたり、まさしくアメリカンミュージカルな、ディズニーキャラなプペル萩ちゃんの真骨頂。こういうの見ると演出の児玉さんって萩ちゃんと手が合う様な気が凄くするなあ。

 ⑧えんとつ掃除屋さんの歌:ダン&チムニーのみなさん「安全第一、安全第一」

  • 部下思いのダンさんの歌。寝不足、体調不良は直ちに帰れ・・ってどんなにホワイト職場やねん・・。ささやくようなえんとつ掃除屋部隊の歌が面白かったです。

 ⑨ブルーノの歌:ブルーノソロからプペルとのデュエット「信じ抜くんだ」

  • えんとつの上でのルビッチがブルーノを回想するシーン。ブルーノの歌う様子を見ているプペルの変貌。そして、ラストでの二人の声が重なるデュエット。エンタステージの1分28秒あたりで、がつんと声を重ねるプペル萩ちゃんの様子が聞けます。物語の中盤のとても重要な1曲。

 ⑩ゴシゴシ洗濯の歌:オールスターズ&プペルソロ「私の可愛い友達が~」

  • よく言われるおもちゃ箱をひっくり返したようなオールスターズにプペルをフィーチャーした1曲。エンタステージ45秒、2.5news1分16秒で見れます。2.5の方はソロの朗々と歌い上げるところとかその後の腕を回してのダンスが入っていて凄く嬉しい~。これもまた古き良きディズニーアニメの雰囲気。音楽と動きの融合なんだよね・・。

 ⑪バラード:プペルソロ「目を閉じて仰ぐことを知らない町で」

  • ルビッチが星を探していることをアントニオたちに言ってしまい、アントニオたちからはもちろんルビッチのくぐもった心を目の当たりにしてしまったプペル。そしてアントニオとの諍いで自身も大きく傷ついた後にひとり唄うバラード。この映像がないのが本当に残念なくらい素晴らしい萩ちゃんプペルの歌。メロディの加減もあってなんだか70年代の歌謡曲のようで、甘くて切なくて体の芯が痺れるような歌声だったなあと。切ない曲を切ない声で歌える萩ちゃんの痛さを表現する力は凄いなあ。もっともっと聞きたかったなあ。

 ⑫スコップRAP②:「ドキドキしたいんだ」

  • スコップがなぜヤミの鉱山師として地中で働くかを語るRAP。地上には自由がない、地下ではあるけれど自分の力と無煙火薬で自由に切り開くことができる地下には「ドキドキできる」という歌詞がほんと好き。自分の気持ちにとても重なる部分で、そう思う大人はきっと多いことだと思う。

 ⑬スコップRAP③:えんとつ町の創世神話

  • これも映画版に続く重要なお話。腐るお金を作った人々がそれを弾圧しようとする人たちから逃げて、周りから遮断された町を作り、その姿をえんとつの煙で見えなくしたという。それにしても腐るお金がなぜ弾圧されたのか、そこがとても気になる・・。

 ⑭スコップRAP④:2対6対2!

  • 有名な働きアリの話のRAPだけれど、アントニオとデニスとスコップのダンスがほんとかっこよくって好きな曲。めっちゃダンス上手いよね・・。にたい、ろくたい、に!

 ⑮ルビッチRAP:しゃっくりを止める歌
 ⑯スコップRAP⑤:「彼らは上に行くんだ!」

  • このあたりを別曲とするのかちょっとわからないけれど、ルビッチさんのラッパー風振付の入ったいい感じこなれぶりがさすがだったし、結局ベラールたちにしゃべってしまうんだけれど「彼らは上に行くんだ、空に行くんだ」っていうスコップのしてやったりな感じがたまらなく好き・・。

 ⑰ブルーノの歌:オールスターズから壮大なプペルソロへ

  • そして空に上がっていったルビッチとプペルがもたらした星の奇跡を見つめる地上の人々。ここでようやくマリーさんの歌が存分に聞けるのが嬉しいなあ。もっと聞きたかったなあ。敵も味方も続々と集まって星を見つめる。そして全員で「さあみんなで迎えよう、この町の最後の夜を」と大合唱したところに、すーっと現れるルビッチとプペルが乗った船が現れる・・。
  • そして、逞しい大人の表情をした、逞しい声のプペルが歌い上げる。「晴れた空に広がった輝く千の光を、この胸のときめきを独り占めにしてなるものか。愛する人に伝えよう、この胸のときめきを」と。ブルーノの記憶が完全に蘇り、声も仕草も歌い方もブルーノの思いが溢れるかのように力強い。スケールがでかい。色んな歌が歌えそうで萩ちゃんの力にぞくぞくする場面だった。そして、ルビッチへの思いを伝えて空に消えていくプペルとブルーノ・・。泣く・・・。

 ⑱えんとつ町のプペル:オールスターズ&プペルソロ「帰ってきたプペル」

  • えんとつ町の人たちがもう一度ステージにひとりひとり集まってきて、星を知った喜びを伝える。なんだかこの辺りは宗教劇っぽい感じのある演出だったなあ。そして、みんなで歌う主題歌「えんとつ町のプペル」。でも、そこにはプペルはいない。一抹の哀しさを抱えながらもフィナーレに身をゆだねていると・・・。ステージの後ろからニコニコ顔の、あの生まれたばかりの無垢なプペルが現れて、「ハロウィンの夜にやってきた・・」って可愛く朗々とあの萩谷プペルの声で歌いだすわけですよ・・。いやあ・・これは泣きましたね。そして、全員でダンスの時のプペルのアクションの大きいこと、グサグサとアクセントをつけてくること。その様子はマイナビニュース1分30秒過ぎで見られます、いいダンスだった~。

 いやあ・・久々(この部分を書いているのが3月2日です)にゲネ動画を見て、記憶をたどっているのですが、まだ色々と思い出せて嬉しい限りでした。この後見た27-7ORDER-もそうでしたが、音楽の力、曲の力って凄いなあって思います。ずっと覚えていたいなあ・・・。

 さて、今回、萩ちゃんのソロだけで7曲もありました。萩ちゃんがブログで「最終的にたくさん歌うことになった」って書いてましたがほんと凄かった!萩ちゃんの歌って、地声とか音程のよさもあるけれど、最後にくいっと爪痕残す感じが萩ちゃんらしいなあって感じました!。もっともっと聞きたいし、次にはきっと萩ちゃんのお歌が記録として残るよう楽しみに待っています!