ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

彼らの歩き方

 ただいま7ORDER projectは個人舞台の集中期間。本日2020年1月24日はながつこと長妻怜央くん出演するディズグーニー第7作目舞台「DECADANCE」~太陽の子~ の初日であります。彼の演じる王子マリウスはながつのキャラクターイメージである明るくて自由奔放で誰からも愛される末っ子像とは真反対のようで、この素晴らしい海賊船への乗船がどんな新しい風景をもたらしてくれるのか今から本当に楽しみだったりします。ともあれ、萩ちゃんが出演したPSY・Sで知ったディスグーニーですが本当に大好きな劇団(って言うのかな?)になり、そこにながつが出演することが嬉しくてしょうがないのですよね~。そんな楽しみ方は自分にとって初めのことで、なんだか心がほっこりする今日この頃です。早く、「また会おうね~ディズグーニー」やりたいな!(って気が早すぎww)。

 さて、そんなながつですが、今週、また大きなお仕事の発表がありました!とうとう主演舞台の発表です!そして、なんと新しい劇場のこけら落とし公演!!なんて光栄なんでしょう。本当におめでとうございます!!!!!!!

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 バスケットボールが得意なながつがバスケ漫画原作の舞台に初主演。それも、収容300人の距離感近すぎのシアターでの1か月間公演。もう若い女の子たちがバッタバッタと倒れていく様子がありありと目に浮かぶようです・・・。いやー、殺傷力高すぎなんだろうなあ。チケット枚数が300人×2公演(1日あたり)×26日(週休1日)=15,600枚しかないのですから、どんな売り方がされるかわかりませんが(個人的にはヒプステのような完全記名式+本人確認きちんとあり+公式リセールありの形式がいいと思いますが)、少しでも多くのみなさんにこの舞台を見ていただきたいなあ・・そして長妻怜央という大きな才能を見つけていただきたいなあと思う次第です(笑。

 やっぱりこのお仕事で印象的なのは、このところずっとお世話になっているネルケプランニングも参加している、出版社、ゲーム会社、レコード会社、テレビ局などがコラボする新しい取り組みということですね。今、池袋に集まってくるような中高生をメインターゲットとしてメディアミックスで、なおかつ手に届く距離感を基盤にしたコンテンツを作り、発信してしていく。そういうところに、トップアイコンとして登場するながつ・・うわー、うわーってついつい唸り声がでちゃいます。新しいプロジェクトだから成功するかどうかはわからない。小さな劇場から大きな世界に広がれるのかもまだわからない。でも、「初めての世界」を任されることの意義と誇らしさ。2.5次元の新しい潮流を作れるのか、どんな世界が待っているのか、今からドキドキですね。

 さて、それで思うのですが、7ORDERメンバーへのお仕事の振り方って結構特徴がある気がします。一つは、前も書いたように新しいチャレンジングなお仕事を積極的にやっていること、もう一つはメンバーの成長と力量とこれからのターゲット層に合わせた仕事選びをしていることがあるような気がします。7ORDER メンバーの舞台は、ネルケ主催舞台が多いので2.5というイメージがあるのですが、実はオリジナル舞台が多い。美勇人くんと真田くんの舞台7ORDERシリーズは、彼らのダンスや音楽やバンドと言った特性を生かしたオリジナル舞台だし、「モマの火星探検記」(モロちゃん)、「PSY・S」(萩ちゃん)、「DECADANCE」(ながつ)といった劇団のオリジナル作品もそうだし、安井くんの「死神使いの事件帳」も完全オリジナルなんですよね。今、萩ちゃんが主演している「えんとつ町のプペル~THE STAGE~」は絵本原作だしターゲットのファン層は原作の西野さんあたりにあるみたいです。さなぴーのサイコパスは王道2.5次元と思いきや、その後のお話からはその狙いとは少し違ったところにあったようです。

 そして、一方で、顕嵐くんと長妻くんにはがっつり王道2.5のヒプステ、FFBE、ここはグリーンウッドにDEAR BOYを配置すると。その違いは、前者のメンバーがオリジナル作品でしっかり演技できることが評価されることでどちらかというと業界内での評価や俳優さんとの絆を作っていくこと主眼としているのに対し、顕嵐くんや長妻くんのアイドル性の高さ(もちろん演技力もしっかりあるよ!)が2次元から2.5次元にきた新しいお客さん(2.5次元の凄さはやっぱりお芝居を全然見ていない層をお芝居に行く層に変えたことだなあと最近本当に思います)をしっかりつかんで彼ら自身のファンを増やしてもらいたいという意図があるのではないかと感じたりしています。

 もう一つ、前回のラジパでとても感じたのですが、メンバー個々人のファンへの特性を把握した、もっと言えばファンの気持ちをケアしたお仕事になっているなあと、ラジパでは、トラジャ時代からのファンにはダンスだけじゃなくお芝居のストーリーの面でもとても感じるところがあったようです。現トラジャメンバーや大我くんの見学も、ジャニーズ時代のことに色々と思いをもつファンにとってはとても嬉しいものだったようです。スノストがデビューした時のさなぴーの「おめでとう」ツイはなんと6万の「いいね」をもらっていて、ジャニーズと彼らの関係性をファンがどう感じているかをファ自身が再構築していくかという7ORDERならではの課題へのケアもしっかり認識していることが感じられます。

 そんな風に、7ORDERは、2.5の世界に対しても、ジャニーズの世界に対しても、アイドル界隈に対しても、それらの世界で直接的に競争して、自分たちの地位を上げようという意図がほとんど見えないのが面白いところだなあと私は思います。彼らのプロジェクトのポリシーは「何かを犠牲にしない」ということでないかと思うことがよくあります。。メンバーそれぞれのやりたいことを犠牲にしない。メンバーが一緒になってやりたいという思いを犠牲にしない。前の事務所の人たちの活動を妨げたり犠牲を払わすようなことをしない。これから一緒に仕事をしていく人たちのお仕事を妨げたり犠牲を払わすようなことをしない。そして、ファンの思いをできるだけ汲んでできるところからできる範囲でやり、ファンに対して直接的に何かを要求して何かを犠牲にすることをしない。それぞれの思いが相反するとこもあるだろうし、「今すぐに」できないことも今はたくさんある。

 でも、ひとつひとつのお仕事の中で一個一個解決していく。ラジパでは3曲もオリジナル曲が聞けて、ダンス強者のみなさんとは言え、素敵なダンスもたくさん見せてもらえた。きっと27でもオリジナル曲を聞かせてもらえるだろうし、萩ちゃんだって舞台のど真ん中で歌って踊ってお芝居している。それらの行き着くところに、やっぱり「7ORDERのライブ」があるのではないかなあと現時点では思っています。こういう彼らのやり方をまだるっこしいと思う人もいるでしょうし、何より外に向けてわかりやすく数や有名コンテンツで戦おうとしないところに物足りなさを感じるファンもいることでしょう。でも、きっとそう遠くないうちに彼らの歩き方はひとまずの目標にたどり着くのではないかと思います。そして、更に大きな夢に向かっていくのではないかと・・そう思う今日この頃でした・・・。