ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

Black & WhiteのLove-tune(2017年8月11日のザ少年倶楽部)

 あっという間に、2017年の夏も過ぎ去っていこうとしていますね。それにしても、Love-tuneの周囲で起こっていくことが本当に濃密で、簡単には消化できないような大きなことが次から次へと起こっていきますね。夏のEX公演のさすが単独ライブの素晴らしさ、みゅーさんの去就のこと、さなぴも出演したやっすーの6時間FM全国生放送のこと、待ちに待っていた単独ライブなのに局チケでの爆裂落選祭りもありました。あとバックのお仕事でのあれこれとか、はぎちゃん坦的には夏の恒例のお写真のこともあったり。そしてもうあと10日もすれば次の帝劇舞台が始まるのに・・・。いや、本当にこのスピード感、色々とヤバいです。

  そんな激流の中でいつまでも心を捉えて話さないのが、8月11日の少クラで披露された「Black & White」(Kis-my-ft2)。7人で初めて集った2016年のクリエ公演で発表されたこの演目が1年経って、練りに練られて再登場したのがまずはグッときます。そして、その演目が、7人がLove-tuneという名前の元で、小さなクリエから日本全国(いや海外も)に発信されるものとして成長している。単なる再演ではなく、意義を持った再演というのがらぶには多いのが凄いなっていつも思います。

 衣装は、河合くんが去年のSLTコン用に作ってくれた白黒を基調としたオリジナル衣装。個人ごとに異なるデザイン、カジュアルさもあるので、更に各メンバーの個性やキャラクター性が活きたものになってますよね。思えば、去年の「Masterpieace」もこの衣装だったけれど、ドラマ性やストーリー性のあるパフォーマンスにはこの衣装がぴったりなのかもしれないですね。ちょっと脱線しちゃいますけれど、らぶのオリジナル衣装は今4種類あって、この個別デザインの他にユニット感がある衣装が3つあるのですが、正装感もある白のみゅーさんデザインの白衣装、らぶの可愛らしさやエレガントさを押し出したCALLのオリジナルピンク衣装、そして戦闘力重視のファイターさが溢れる赤の新衣装と、それぞれに使い分けできそうなのがいいなあって思っています・・

 さて、本題。今回のブラホワはLove-tuneらしいストーリー感満載の短編映画っぽさが爆発していて、めちゃめちゃ痺れました。スモークの中から現れる7人。先頭のみゅーさんがにやっと笑みを浮かべて切り開くラップ。ご本家の動きを取り入れたカクカクした動きのフォーメーションから、7人が大きな塊のようになって、ギリギリまでカメラに飛び掛るように攻めて引いて・・。迸るギラギラ感。何かを攻め落とそうとする気合。ケレン味たっぷりのオープニングに「これこれこれー」って引き込まれる。
 7人が7様に起こす風。前髪の隙間から暗く目を光らせ相手の胸元に迫るさなぴ。ピエロのような怪しげな笑みを浮かべて飛び上がるもろちゃん。大きな動きで身をくねらせ大刀を叩き込むようなながつ。無表情なのに迸る怒りで全部切り捨てていくようなはぎちゃん。飄々とした表情でその長い手足を妖刀のように縦横無尽にあやつっていくみゅーさん。世界に挑むように大きな目を見開き叫ぶやっすー。そして、全員がギラギラと炎を立ち上らせている中で、ひとり優しくも力を秘めた風をまとい微笑むあらんちゃん。マスピの時にはあぁワンピースだなあって思ったんですが、今回は本当にからくりサーカス(by藤田和日郎先生)。すみませんオールドファンなものでw。
 そのドラマチックさを完璧に演出してくれているのがカメラの構図が抜群に素晴らしく。オープニング後のみゅーさんのソロの全身から表情のアップに写っていく、みゅーさんのサイズ感を完璧に伝える写し方。秘められた最強の能力者あらんちゃんとそれを迎える6人の使徒たちの怪しいダンスをあえて俯瞰でとらえるところが、視聴者の参加感(のぞき感?)をさらに煽る。はぎちゃんの叫びがアップになったとたんばっさりとやっすーの叫びのアップに切り替わる、そのさりげなくも熱いはぎやすの具現化。そして、7人の戦いが終わりジエンド・・かと思いきや、急にさなぴがカメラの前に飛び出してきてぐさっと観客の胸元にナイフを突き刺すかのような動き。その暗くひたひたと光る目の色が本当にドラマチックで、終わると思ったら「To be continue」と突然字幕がでてきた映画のような、そんな終わり方でした。あれはさなぴと彼をよく知るカメラさんだったからこそのドラマ性の高さではなかったでしょうか。
 各メンバーともダンスや歌のセンターやソロをとり、全員の魅力があふれた作品。ダンスと芝居とカメラが渾然一体化して生まれた一つの映像作品。かなり大げさかもしれないですが、らぶの少クラの演目にはそういうものを作り出すことができる可能性の匂いが本当に色濃いなあと改めて感じたブラホワでした。

 そして、はぎちゃんのことを少し。中間部分のRAPの部分があんなに長いとは~。ずっとはぎちゃんにはビート感のあるものを、RAPをずっとやって欲しかったと思っていたので本当に嬉しかったです。ぜひぜひ、これからもたまの機会に聞かせていただきたいなあと思います・・。