ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

7OEDER初のオリジナル楽曲リリースおめでとうござます!

 2020年3月6日金曜日、待ちに待った7ORDER初めてのオリジナル楽曲『Sabãoflower』がリリースされました!本当におめでとうございます!!

  メインは音源配信でDL販売もありますが、サブスクへも参入しているのが新しく(そして自分はついて行けてないとw)、そして、とうとうフルサイズ動画がYoutubeにもアップされました!いやー、本当に目出度い。Youtubeで気に入られた方がいらっしゃたら、ぜひ音源を買ったり、お手元のサブスクでも聞いてやってくださいませ!

youtu.be

 Love-tune時代から含めて初めてのオリジナル楽曲のリリース。こうやって一つの完成されたものをこの目で見ると、ようやくここまで来たんだなという感慨が湧いてきます。そして、更に、このMVで見せてくれる、彼らひとりひとりの伸びやかでカッコいいお姿、個性に溢れたでもちゃん歌えているお声、そして何より仲間と共に生きていくことの喜びや幸せに満ちた楽曲とパフォーマンスを、「彼ら自身のもの」として受け取ることができた素晴らしさを心から噛みしめています。どんなアーティストでも当たり前のようにやっている「リリース」ということが、こんなに素晴らしさに満ちていたなんて、長年生きてきていますが改めて思い知ったような気がします。 

 そして、今回、受注販売でのCD(1980円)での発売もありました。CDではカップリングにLIFEのダンスリミックス。そして、上のMVの最後にメンバーからの一言メッセージの寄せ書きが見られる動画、更にこの動画のメイキング映像と特典お写真を見ることができる特別コードが同封されておりました。内容の充実ぶりについてはこれからおいおいと書いていこうと思いますが、何より凄かったのがそのパッケージでした。この夜のイケダンMAXでその様子が放映されていたのですが、7ORDERメンバーがCDを一つ一つ、オリジナルスタンプを自分たちで押した袋に封入し、それをシーリングワックスとスタンプで封するという作業を行っていたのでした。7ORDER公式ツイッターさんもその様子を少し伝えてくれています。

 初めての慣れない作業を、一つ一つ心を籠めて、受注されたCDすべてにわたって、彼ら自身が行っていたんです。いやもう、音楽とファンに対する熱くて深い愛情なんでしょう。こんなにメンバーから愛してもらっている私たちファンはなんて幸せ者なんでしょう・・・。このことについて、萩ちゃんがブログに思いをしたためております。

ameblo.jp

  • CDの需要が少なくなりつつ「形あるモノ」が無形になりつつある世の中、そこでCDという「形あるモノ」を残し、応援してくださる方に届ける。
  • デジタルな世の中でアナログな作業でひとつひとつ想いを込める。

 思いが形になることの尊さ、その形になったものが別の人に届けられる尊さ。人間が物質からできているが故に生まれる様々な制約は、逆にモノであるから故に愛情という暖かさを持って別の人に伝えられる。人間という生き物が生まれてから、ずっと行ってきた営みを思い返されるような力強い思いを、萩ちゃんや7ORDERの7人はこのCDという存在に、そしてそれを受け取るファンへ一枚一枚手を掛けて込めてくれていたのでした。いや、凄いな、ほんと・・・。
 「MAKE HAPPY ORDER」がモットーの7ORDERのデビュー曲として、この幸せ溢れるSabãoflowerをこのMVとCDという形でもって世に放ったことには、これだけの思いと彼らの理想とこれから進むべき道が示されていると、改めて強く思った次第です。彼らも、スタッフさんも、そして彼らの傍で応援している方々も、新たな幸せのかたちを作るために本気なんだと思います。その思いを少しでも支えられるファンになりたいなあ・・って思うのでした。

2020年3月冒頭のあれこれ

 さて、3月2日の月曜日、コロナウイルスによる様々な感染拡大予防の一環として、阿部顕嵐くんが主演するFINAL FANTASY BRAVE EXVIUS THE MUSICALの東京公演・神戸公演の全30公演が中止のお知らせがやってきました。その代わりに、無観客での上演の生配信とグッズの通信販売はやってくれるとのことです。関係者の方々の悔しい、悲しい気持ちを思うと、本当にやるせなくなります。3月1日までの27-7ORDER-が大千穐楽を迎えられたのに対しての、この全公演中止。その背景には色々な要因があると思いますし、FFというビッグタイトル、スクエニさんという大きなバックを持っているからこその決断かと思います。本当にここまでの準備のことや、キャストの方に入ってくるお給金のこと、そしてFFのミュージカル化という初の試みの中で大活躍するあらんちゃん・・考えるほど悲しくなりますね。どうか、この舞台に関わった皆様にこれからどんどん幸せが舞い込むよう祈るばかりです。ファンって本当に無力だあ・・。

 ただ、すぱっと全公演中止の判断になったことは、損失をできる限り少なくするなどの面からは悪くないことばかりでもないのかなあって思うので、ファンとして自分は生配信やグッズにがっつりお金をつぎ込んで、あらんちゃんを待ち望んでいる声の大きさにささやかではありますが参加したいなあって思います。もしかするとたった1回の上演になるのかもしれませんが、あらんちゃんの勝負強さを存分に見せていただきたいなあって心から思います。災い転じて福となすになりますように!

 そして、今日は3月4日。2016年のこの日は、その後5月にクリエ公演をすると発表されていた安井くん、さなぴー、美勇人くん、萩ちゃんの4人組にLove-tuneっていう名前が付いた日です。その後、名付け親はその後ジャニーさんと判明しました。彼らのファンになりたての自分が感動のうちに書いたブログがこれ(笑。

tanusun.hatenablog.com

 すでに2015年のドリボやその後のザ少年倶楽部やらで4人をコアとした活動は始まっていたのですが、この日のブログに書いているように、彼らのグループ活動が正式に始まった日でありました。そして、その活動は、事務所を退所しても今でも続いていて、この時には思ってもみなかったような波乱万丈とエネルギーに満ちた歩みを続けているなあって4年たった今でも、今だからこそ感じたりしますね。

 本当に大好きなLove-tuneというグループとそのパフォーマンス。でも、この1年弱、7ORDER projectの活動を見てきた中で、その時よりも、今の、これからの彼ら7人の未来が一層楽しみになってきているのもまた自分の中には確固としてあるなあって思ったりはしています。その理由の一つには、やっぱりLove-tuneの超絶かっこよかったあのパフォーマンスはジャニーズ事務所だからこそできたのかなあって受け入れられるようになったことがあります。曲も、振り付けも、衣装も、基本ジャニーズからもらったもの。もちろんそれをパフォーマンスする彼らの実力や魅力があったのは確かですが、あの時にできたものはあの場の様々なものを含んでの完成物と考えた方がいいんだろうなって感じていて。そして、ジャニーズを出た彼らは、ジャニーズで学んだことを表に現れるのではなく彼らの内部にしっかりと落とし込んだモノとして、本当に彼らのモノであるパフォーマンスをしてくれるのかなあって気がするのですね。

 二つ目の理由として、この1年色々と見てきて、彼らにとってもLove-tuneはオールオッケーではなかったのかなあってこともあります。7人それぞれにやりたいことあったでしょうし、あのデビュー戦線の情熱的ではあるけれど、人気グループではあったけれど、一つの方向に突き進む日々では満たされなかった思いもあったんじゃないかと。それが2019年の7ORDERの活動を見てきて、様々なポイントで感じられてジワジワと積み重なって、自分の中にひとつの塊となってただよっているんですよね。個人的には、萩ちゃんが、前事務所時代よりも、今の方がずっと生き生きと、笑顔で楽しそうで、仲間を愛していて、音楽に演劇にまっすぐ向かっていると自分は感じてしまう、そこに帰結するのかな。ほとんど妄想的な個人の思いですけど。その果たされなかった7人それぞれの夢や思いを、7人でやるために彼らは今集っているんんだろうなあって感じます。

 それはともあれ、長いようで短かった約2年ちょっとのLove-tuneの活動。でも、そこで得てきたものの大きさは計り知れないもので、先日出版された日本映画ナビで安井くんが「(すき焼きを7人で食べに行って)みんなで食べた肉はそれだけで美味しい」って語っているんですよね。7人が同じ夢を目指す仲間として、心から信頼し合っている。だからこそ、彼らは一歩一歩着実に前に向かって進んでいける。そんな生きていてもなかなか得ることができない「仲間」を生んだゆりかごになったLove-tune。色々と変わってきてるのかもしれないけれど、Love-tuneとして最初に歌ったHeavenly Psychoの歌詞のように「でも、こうして繋いだ手ひとりじゃないね」「涙にさえ戸惑うとなく願いを唄う」んですね、7ORDERの彼らは。変わらぬ思い、達成されたこと、そして本当に目指すべきもの。その始まりの3月4日と地続きながらも、変わっていく彼らを応援しようとやっぱり思うのでした。

4年に1度の日のひとりごと

 今日は2020年2月29日。4年に一度の貴重な日です。年を取れば取るほど、時間の大切さが身に沁みるような気がします。そんな大事な大事な1日。このところ舞台にのめり込んでいた訳ですが、今日まで配信予定の7ORDER FC内で配信されている「7 no ieeeeeee!」ラジオを聞いたり、萩ちゃんがめためた可愛いイケダンMAXでも見てのんびり過ごそうかな~って、もう午後4時ですが考えていたりします。

 4年に1度の2月29日。4年前はこのブログを始めたばかりの頃でこんな記事を書いていました。安井くん、さなぴー、みゅーさん、萩ちゃんの4人のLove-tuneの結成が発表(2016年3月4日)される直前でした。

tanusun.hatenablog.com

 そんなんで4年ぶりに再び迎えた2月29日ですが、萩ちゃん達は、まだまだ駆け出しであるけれど、しっかりと一人前のプロの芸能人として、7人のLove-tuneの仲間と一緒に7ORDERというグループも個人仕事もがっつんがっつんとやりながら活動しています。本当に本当に凄いことで、嬉しいことだなあって思います。

 しかし、そんな芸能人としての活動も世の中の平和があればこそというのを改めて思い知ることとなった2020年の2月末です。新型コロナウイルスの流行により、政府は感染予防対策として、小中学校への休校要請、大規模イベント(コンサートや演劇など)や娯楽施設(テーマパークや遊園地など)への中止要請を行い、その多くが要請を受けました。7ORDERがライブゲスト出演するはずだった、3月1日の京セラドームでの関西コレクションも中止の運びとなりました。よくステージや舞台が続けられるのは、平和な世の中があったればこそと言われますが、それこそジャニーさんが帝劇のジャニアイで、数多くのジャニーズJrとそのファンに繰り返し繰り返し言ってきたことですが、それが現実のこととして実感できる・・そんな日がやってきてしまったのが大変残念です。こうなったからにはどうか早く日本中に多くのエンターテーメントが再び隆盛跋扈できるよう、公衆衛生の面でも、経済的な面でも自分にできることはしっかりやっていこうと心ひそかに思う次第です・・。

 日本中も大変なのですが、7ORDERファンにもこのことはかなりのショックがありました。関コレは大規模な若い女子向けのファッションイベントで数万人規模の集客があるので、3月6日に初めてのシングル「Sabãoflower」を発表する7ORDERには格好のお披露目の舞台とファンは大いに期待をしていました。また、久々の7人の一緒のステージでもあり、ドームと言う晴れ舞台で、7人でのパフォーマンスをずーっと心待ちにしているファンには「渇望」していたステージと言ってもいいくらいでした。加えて、このところの個人舞台の集客が舞台7ORDERの時よりもかなり少なく、大きな舞台でもっと多くのファンを獲得してもらいたい・・というファンの思いもありました。でも、それは叶わなかった・・。          
 でも、天変地異や世情の大きな問題で公演ができなくなること、それが重要なものであれ、そこまでのものでなくても、そのこと自体は、これから長く芸能活動を行っていく中では何度もあることだと思うんですよね。神戸淡路大震災も、東日本大震災も、そしてこの2019年10月の豪雨被害も、思ったよりもたくさんの大きな災害を自分自身でも経験してきました。他にもたくさん色んなことがあります。そのたびにエンタメは中止を強いられます。だから、生意気にも言っちゃいますが、これは強がりなのかもしれませんが、こういう完全なアクシデントに対して強いというか、しなやかな気持ちで受け止めて、次のチャンスに向かってしっかりと準備し続けられるグループに、芸能人になっていただきたいなあって心から思うのです。でも、すでに色んな大変な思いをしている彼らは、そしてそれを乗り越えてきた彼ら7ORDERはきっとやりぬくことができうと思うのです。招待されたステージではなく、自分たちの力で立つドーム公演をぜひ見たいなあと心から思うのです。それは、今、それぞれの舞台が内容も充実して、自分の力を発揮し、更に伸ばしていて、外部の俳優さんとつながりを作っていることを思えば、十分に期待できると思っています。
 現在、色んな思いと考えで、それぞれの公演を中止したり、続けたりと、エンタメにかかわる方が心も体もお金もすり減らして、自分たちの選択をしています。みんな次のステージのための選択なのだと思うので、エンタメに関わる人たちのファンとしてどの立場も支持したいと思います。そして、なんとか舞台を続けている方々には心からの拍手と、そしてできるだけの範囲にはなりますが自分にできる少しでもお金を生むアクションをしていきたいなあと思います。誰の心の中にも「Show must go on!」という言葉が燃え盛っていると思います。どうか、まずはご自愛第一に。そして、少しでも早くみなさんのステージが心置きなく見ることができますように。

安井くんの個人仕事!

  ちょっとタイミングが遅くなってしまいましたが、安井謙太郎くんの個人のお仕事が色々と決まってきています。安井くんがジャニーズ事務所を辞めたのが2019年3月31日。2020年4月になれば退所後1年となるので、そろそろ何かあるのではと思っていたのですが、やっぱりありましたね~。安井くんのファンの方々、本当におめでとうございます。これで7ORDER7人の個人仕事がスタートして、いよいよ本格始動となっていくのかもしれませんね。

 まずは、2月13日に、すでに発表になっていた安井くん出演の東映ムビ×ステ「しにつか」の日程がでました。

  鈴木拡樹さん主演の映画版の方は5月29日!いや、思っていたよりもずっと早かったですね~。映画自身もとても楽しみですが、公開日の前後には舞台挨拶もたくさんある気がしますので、きっとファンの皆様で華やかな舞台挨拶になりそうですね~。

 そして、「しにつか」HPにも詳細が色々と載ってきています。鈴木さん、崎山さんに加え、安井くんのビジュアルもとても素敵なので、こちらもぜひご覧くださいませ。

shinitsuka.com

  そして、舞台版の追加キャストも発表~。

www.tvlife.jp

  もともとヒプステにも出演されていた松浦さん、27に出演中の北川さんが発表となっていたのですが、更にモマの火星探検記出演の田邉さん、ダークアリスに出演の山崎さん、そして、サイズとデカダンの谷口さんとすでに舞台での活躍を見ている方が多く出演されていてそこもとっても嬉しいです。あと、個人的にですが、陳内くんは私が昔大好きだった作品で2回ほど見ていてとても存在感のある方だったので、本当に楽しみ。きっと舞台の作・演出の毛利さんとつながりのある方が多いのかなと思いますが、どんな舞台になるのか、2度、3度行きたくなってきています!

  さて、そんな風に春の足音が近くなってきたなと思っていたら、(だいたいそうなのですがw)突如、安井くんの主演舞台が決まりました!いつもお世話になっている、ネルケさんの舞台です。そして、会場は「日本青年館」。凄いです!。いつも、本当にありがとうございます!

  公演日程は4月24日~5月10日(東京公演のみ)となっております。

www.nelke.co.jp

  そして、何よりびっくりしたのが、舞台「ガチャリコフェスティバル」の企画プロデュースはあの野島伸司さんということ。そして更にびっくりなのが、この作品は、Love-tuneファンだったらみんな大好きと言っても過言ない、あの2015年に日テレで放映された「お兄ちゃん、ガチャ」の舞台版であるということ・・・・。詳しくは、こちらのサンスポ記事をご覧くださいませ!

www.sanspo.com

  サムネイルのお写真は共演筆頭の木津さんですねー。この記事、新聞本誌の方にもバーント3段抜きくらいな大きさで載っており、野島さんの知名度はさすがですね・・。私も大好きな作品なのでとても楽しみですし、そこに安井くんが主演抜擢されたのは、この元ドラマが放映されていたのジャニーズ深夜ドラマ枠の常連でもあったのもあって、本当に感慨深いです・・。

 ただ、元ドラマとどのくらい被るのか。サンスポ記事には「舞台版では安井演じる主人公が10人を超える弟たちをガチャで生み出し、当たり外れの悲喜こもごもをハートフルなタッチで描く。」とあるので、お話の内容は相当違うのかなと思うんですけれどね~。でも、元々の兄ガチャは「アイドルを次から次へと消費していくファンや芸能界への風刺」みたいなものを秘めていた気がしますが、今回の舞台版も、昨今、舞台俳優さんの世界まで広がっているように思う「消費」と、それを欲してやまない人間というものへの描写があるのかなあ・・なんてついつい想像しちゃいます。とはいえ、楽しくてトンチキで、でも哀しい。それでも、最後には笑顔になれるようなお芝居だといいなあって思います。もともと野島さんプロデュースのやまぴー主演のTVドラマ「アルジャーノンに花束を」がきっかけで現7ORDERの7人を応援しだした自分なので(その経緯はブログの一番最初の方に書いてるよ)、本当に感慨深く、気になるところです。本当に道はあの頃からずーっとつながっているのかも・・なんて、まあ妄想ですけど(笑。それはともかく、共演の俳優さんたちが若手中心なのですが、7ORDER projectに関係の深い方ばっかりで嬉しい限り。そのあたりはまたゆっくり書こうかなと思います。

 それにしても、とうとう野島さんまで登場した7ORDER projectのお仕事たち。ファンが待ち望んでいる7人でのライブの情報がまだなのが気になるところですが、舞台7ORDERシリーズも、その他の個人お仕事舞台もなかなかに質の高い、見ていただければ満足度の高いお仕事が続いていると思います。このアベレージ、本当に凄いなあって思うんですよね。そういうよいお仕事を積み重ねていける7ORDER projectには、自分はやっぱり大きな信頼を置いちゃうよなあ・・って心から思うのです。2020年はどんな年になるのか、またまた楽しみです~。

「27-7ORDER-」のざくっと感想

 さて、ざっと27のあらすじを振り返りましたが、2時間弱の舞台の中に色んな要素が詰め込まれていたんだなあって改めて感じました。もうちょっと長ければもう少し描写が欲しかったところもきちんと描かれたのかなあとちょっと思ったり。特にショーとカズマの関係性とか、ジャニスとの関係性もそうだけれど、カズマにとっての二人の存在の意味、私はそれは性とか生の重要性みたいなものだと思うのですが、そこにもっと踏み込めた気もするんですよ。でも、それをしないで、音楽と役者の力を思いっきり発揮させるところに注力した、爆発力がガンガンと伝わってくる舞台になっていたように思います。

 本当に今回、音楽の力って偉大だなぁってつくづく思いましたよ。初回に見た時には、ラストの「27」のイントロがかかった途端、どうどうと涙が流れてしまったんですよね。何の理由もなく。もちろん、あの場面の過去と現在の、愛と音楽と自由を求める心が交錯して爆発するというストーリーと演出は演劇ならではのもので素晴らしい曲を更に凄くしていてなんか表現って凄いなあと思ったのも確かです。それでも、なぜイントロだけで涙がでるのか不思議でしょうがなくって。そして、観劇を重ねるたびにどの曲も素晴らしいことを通過して。楽曲は、M1メメント・モリ、M2Love showe(スコアクラブ)、M3再生(ジャニス&メメント・モリ)、M4腐った星(メメント・モリ)、M5僕が生まれた日(スコアクラブ)、M627 かな?(題は適当です)。

 個人的にバンドブーム世代のおばさんなので、メメント・モリのパンク+V系みたいな楽曲も大好き。M4の腐った星から飛び出せ~っていう曲がめっちゃバンドブーム時代の曲まんまでドストライクでだったなあ。もしかしてもうすでにある曲?っていうくらい再現性高いいい曲でしたよ。また、冒頭のメメント・モリの描かれ方とかカズマの荒れ具合を見ていると80年代とか90年代のバンドシーンを思い出してすっごく懐かしくなるというか、あの頃の「荒れ」が本質的に持ってるもの、はっきりしない何かを求めて暴力であったり荒ぶる感情だったり、むき出しの性だったり、[「刹那」でしか生きられなかったり・・。そしてそれを経てようやく気付く「何か」。かなりはしょってはあるけれどちゃんと伝わってくるなあって感じました。その自滅してしまうような荒ぶる魂のカズマを、まるでその人であるかのように演じる真田くんが凄いなあって毎回思って見ていました。私はカズマ、なんだかやっぱり好きなんですよね・・。だから、そんなカズマに優しい心が芽生えて、ジャニスと一緒に歌うM3「再生」が殊の外よくって。それを、カズマもジャニスもショーも本当に丁寧に歌うんですよね。この優しくて愛情に満ちた曲を聞いた途端にぽろぽろ泣きましたえ。歌の理屈じゃなく一発で心をとらえちゃう力は音楽という表現だからなんだろうなって少し思いましたね。演劇やダンスとは違うスピード、例えて言えば血管注射のような速度で頭に爆発するモードを持つのが音楽なんだろうなあって感じました。

 一方で、もうそのままデビューして欲しいくらいルックスの完成度が高いスコアクラブのアイドルパフォーマンス的なダンスも本当によかったんですよね。自分は元々、その人らしさがきっちり感じられるグループアイドルパフォーマンスが大好きなんですが、スコアクラブfeat.ユウマのダンスパフォがまさにそうで、全員がそれぞれに踊り方とかこう踊りたいってのがビシビシ伝わってくるのがほんとに好きでした。カート梅津さんのダンスはこころ映えの正しさがまっすぐ伝わってきてすべてのアイドルが見習うべきだと思ったし、シド高橋くんとブライアン北川くんの自分の個性でガツガツと圧してくるダンスが凄く好きだし、ジミヘン松田くんのダンスはとにかく楽しい・・。そしてユウマのダンスはとびきりのオープンハートのファンの心にまっすぐファンサしているようなダンスで、やっぱりアイドルとしても天才だなあさなぴーは、と改めて感じた次第です。まだ上手く言えないんだけど、ラジパのウォークライの生きることがダンスみたいなのとはまた違うダンスの世界があるように感じました。

 そして、今回出演していただいている俳優さんたちが本当に熱くて燃えたぎるような芝居をしてくださっている。財木さんは難しい役を本当にアツく説得力満点で演じてくださって、梅津さんの舞台のすみずみにまで目箸を聞かせてどんなセリフでも聞かせてしまう素晴らしいセリフ回し。声のギヤが100速くらいありそうなきめの細かさ。さなぴーも含めて、27歳同い年トリオの力、本当に凄かった。そして、25歳定本くんが本当にひょうひょうとしていて冷静で。でも優しくて頼りになる人で凄かったんですよね。シドの高橋くんとゲンキの中島くんの思いがストレートに伝わってくるお芝居やダンスがとてもフレッシュでよかったなあと。今回、ゲンキはファンの立場を代表するような人物像になっているんですが、私たちの気持ちを全部言ってくれている気がしてて、とても尊い存在だったなあって感じます。

 そして、この舞台の主人公を演じるさなぴーの存在に何か新しいものを感じて。この舞台のさなぴーは役者さんでもあるんだけれどもっと別の新しい何かと言いたくなるような存在だなあって感じたんですよね。さなぴーって、演技も音楽も凄い、アイドル力もある。全部がほんと凄くて「表現者」っていう言葉が一番しっくりくるのかもとちょっと思いましたね。星野源さんのようあ新しいジャンルの人になるのかもと思いましたよ(後になってご本人が星野さんやリリーフランキーさんのようになりたいと言ってるのを見て我が意を得たりと・・)。

 また、今回のさなぴーのお芝居って昔とちょっと違っている気もしました。昔はもっと要素を重ねて演じる人物像を作り上げていてその細かさからくるナチュラルな人物像っていう、とても演劇的なお芝居をしていたように思うんですが、今回はどんどん脱ぎ捨てていくことで、それでもユウマになり、カズマになる、そんな感じさえしました。魂が憑依している演技ってこういうことを言うのかなとも思うくらいで。それが俳優として油がのりつつありまだ勢いのあう財木さんや梅津さんの演技とぶつかりながらもスイングしているそんな舞台になっているような気がします。

 そんな御託はともかく、このカンパニーが全身全霊でこの作品を作り上げているのが本当にストレートに伝わってくる舞台になっているのは確かです。その熱は、観客にもちゃんと伝わっていて、ダブルアンコールの時にスタオベになったんですが、その拍手凄かったんですよ。湧き上がるようでホントに鳴り止まなくて。そして、そんな客席を、フラッとしながらもタモさん拍手で場を収めたさなぴーと、すぐに反応できた熱いファンの方々は本当に凄かったです!

 こんな熱い舞台、そして楽しい舞台、なかなかあるものじゃないと正直思います。まだあと1週間続くこの舞台。ぜひ、神戸アイア劇場まで足を運んでくださったら幸いです。きっと今だけある、今だけしかない奇跡みたいなもの・・が見られるはずです。

「27-7ORDER-」ストーリーのこと

 さなぴーこと真田佑馬くん主演の「27-7ORDER-」の銀河劇場公演に行ってきました。今回は、2月11日昼、14日夜、15日夜、16日夜東京千穐楽の4回。もともと2回(11日と16日)の予定だったんですが、1回目見て、ラストの27の演奏場面に大感激そして楽曲のよさを感じて急きょ14日を増やし、14日見たら舞台全体やキャストのみなさまにまるっとに愛着がわいてきて、衝動的に15日夜をリピーターズチケットで増やしてしまいました。初回から熱いけれど、するめ的な長い味わいもあるそんな舞台。

 この舞台の魅力はざくっと言って、真田くんを始めに、財木くん、梅津くん、定本くんと言った若手から中堅に差し掛かった俳優さんたちのアブラがのった味わいがありつつもキレのある演技のぶつかり合いと、真田くん作詞作曲のLove Showerや27を始めとする6つの楽曲とその演出の良さの2点だと思います。しかしながら舞台7ORDERシリーズのスピンオフとしてのストーリーや、ユウマの描かれ方も大事、それは今後更に大事になってくると思うので、まずはざくっとまとめておきたいと思います。

1.ストーリー

 時は、舞台7ORDERで言えば、7ORDERが結成され、何をしていいのか右往左往していた半年間のこと。この作品は、ユウマの過去をめぐる物語となっていて、メメント・モリというロックバンドをやっていたギタリストで27歳で亡くなったユウマの父カズマの荒れた青春と死を、27歳になったユウマが追っていく形になっています。ユウマの父カズマは、恵まれない生まれ育ちで心に傷を持ち、バンドをやっているが正直荒れた生活。しかし、メメントモリのボーカル・ショーやひょんなことから出会ったジャニスとの愛と性の交流の中で心を育て、ユウマという子を得て、後に伝説となるCD「メメント・モリ」を作ります。しかし、ジャニスを親に奪われ、死んだと伝えられ、ドラッグに溺れながらも赤ん坊のユウマを育てることになり、更には治安のための音楽活動の排斥という世情に翻弄され、27年の短い一生を不幸のうちに終わってしまいます。カズマの日記には、ジャニスの死はユウマのせいだと書かれ、ユウマを恨む気持ちが記されておりました。    

 そんなカズマの恨みが募った日記だけを親の記憶として育ったユウマは自分の出自を嫌い、7ORDERの仲間にも自分の出自や音楽に興味があることも隠して通しておりました。一方で、ユウマには中学時代に一緒に音楽を楽しんでいたヤマトという友人がおりました。その後施行されたAZ法により、ユウマはZ、ヤマトはGにランク分けされ、別々の人生を歩むことになります。その後、ユウマはZランクの高校でゲンキに出逢い友人になります。そして、10年後、3人は27歳になり、ユウマとゲンキはフリーターのような生活を送り、ヤマトは音楽活動を取り締まる検閲庁の官僚となって働いており、GとZの暮らしはほとんど交わることがありませんでした。

 そんな中、久々に突然現れたヤマトがユウマに1枚のCDを探して欲しいとやってきます。それが、父カズマが1枚だけ残したメメント・モリのCDであり、聞いただけで体制への反抗心が増すという危険思想のCDとして検閲庁上げて探しているというのです。昔の親友の頼みが嬉しかったユウマは、父への興味もあり、探すことを簡単に請け負います。ゲンキと一緒にZ地区では禁止されている音楽に関わる品物、レコード、CD、楽譜を扱っているという闇ショップ「Love Music」を探しあて、そこで店主をしていたメメントモリの元ボーカルのショーと、Z地区での音楽を守る活動をしているスコアクラブの4人(カート、ブライアン、シド、ジミヘン)に出逢います。彼らは音楽への愛に溢れ、ユウマと一緒に踊ったり音楽を楽しみ(ここで5人がダンスで披露するLove Showerが絶品!)、意気投合します。しかし、メメントモリのCDはそこにはなく、某大手レコード会社(名前忘れたゴメン!)が隠し持っているのではという情報を得ます。

 なんとかそのレコード会社と繋がる手はないかと考えたユウマたちはそのレコード会社が行っている新人オーディションに応募(Zは音楽活動を禁じられているが、レコード会社は有能な新人発掘のため出自を隠してもと思っている)。ユウマのギターとスコアクラブのダンスの一体型パフォーマンスを披露し見事合格となりますが、実はその大手レコード会社の会長がユウマの母ジャニスであり、裏で糸を引いていたのでした(笑。ジャニスは妊娠後、親にカズマとの仲を引き裂かれ、ユウマを奪われたのですが、会長就任後はユウマを探すため、オーディションを開催して彼が出てくるのを待っていたのでした。とうとう生みの母に会ったユウマ。ジャニスはカズマの最後をユウマに伝えます。27歳最後の日のメメントモリの最後の音楽禁止法に反対するライブの際に、威嚇発砲した銃弾に当たって不幸にもなくなったこと。そして、カズマの最後の言葉は「ユウマ」だったことを。初めて両親の思いに触れたユウマ。ジャニスはカズマの思い出にとあれこれ画策して手に入れたメメント・モリのCDをユウマに聞かせようとしますが、ジャケットケースの中から当のCDは消えていました・・。

 その頃、メメントモリのCDはヤマトの手に渡っていました。ヤマトはユウマの行動を監視し、先回りしてCDを確保。そして、ユウマに協力したLove MusicのレコードやCD、スコアクラブが集めた楽譜や音楽にまつわる品々をすべて押収し、ひとり悦にいっていました。昔、音楽が大好きだった彼は、今、音楽を取り締まるという立場になり、その心の葛藤から、音楽を憎むしかないと思い詰めているのでした。そこに現れたユウマ。二人は音楽への愛と憎しみを巡って体と心をぶつけ合うような争いになります(ここが本当に迫力があって痛ましい)。ユウマは中学時代、二人で音楽に夢中になり、音楽を楽しんでいたことを、全身全霊をかけてヤマトに伝えるのでした。そして、ヤマトも自分の心の苦しみをユウマに伝え、二人は想いを分かち合あったでした。そして、ユウマの父カズマが作った伝説のCDはユウマの手にようやく渡ったのです。
 オーディションに合格したユウマとスコアクラブがテレビの生放送番組で、カズマが作った「27」を演奏することになりました。そして、本番、スコアクラブの面々が自分たちは実はZランクで、音楽活動を禁止と闘っていることを、誰でも自由に音楽を楽しみたいと訴えます。騒然とするスタジオの中で、ユウマとスコアクラブはギターとダンスのパフォーマンスを全力で伝えます。その後ろには、伝説のメメント・モリのバンド演奏も重なります。悲しく閉じてしまった昔、苦しくも未来を見つめようとする今。パンクなバンドの熱い演奏と、素朴だけれど力強いダンスパフォーマンス。二つの時代の諸々が重なり溶け合う圧巻のステージでした。ジャニスも昔哀しい嘘の伝言を伝えた秘書のタケウチもヤマトもゲンキも(おそらく都合で姿はないけれどおじさんのショーさんも)その様子を見ています。「きっと僕らはさびしがり屋なんだ、暗闇は怖いけれど・・・。だから行くよ、愛が鳴る方へ」と歌ったカズマの思いは、27年後にようやくその達成をみたのでした。

 残念ながらそのテレビで生放送されたスコアクラブのパフォーマンスは巷の評判を得ることはなかったのですが、ユウマは「俺はマジだから」と音楽活動を本格的にやっていくこと。自分自身の音をならし唄を歌うことを心に誓い、7ORDERと一緒にバンド活動をすることを決めるのでした。スコアクラブの面々、ショーさんのLove Music、ジャニスの大手レコード会社、そしてきっと温かい目でみているだろうカズマと、変わらぬ愛で傍で支えてくれるゲンキ、たくさんの愛がそんなユウマを見守っています。だから、きっと、あの舞台7ORDERの、ギリギリのライブの場面でユウマは叫ぶことができた・・そんなことを思い出させるラストシーンでした。

2.舞台7ORDER世界の補完点

 この27で新たに明らかになったことがいくつかあったのでまとめておきます。 上に書いてあることとダブってはいますが・・・

  1. 27の時間軸は7ORDERが結成されて初ライブするまでの半年間の間。なお、美勇人くん主演のラジカルパーティーは1部が7ORDER結成前のお話。2部は舞台7ORDER 後設定のステージ。
  2. 舞台27の時点で、すでにレジスタンス的なグループとして7ORDERはそこそこ名の知れた存在となっている。
  3. AZ法は移民増加による治安維持のために舞台7ORDERの10年前に施行。その時ユウマは17歳で、おそらくその後、Zランクだけの高校に集められ、そこでゲンキに出会う。
  4. ユウマ中学時にはまだAZ法施行前でランク分けはなく、後にGランクと評価されるヤマトと一緒の中学に通っていた。
  5. 27年前には治安維持に影響があるとして音楽ライブなどを取りしまるNML(No Music Law)が27年前に施行されているが、ユウマとヤマトの中学時代には自由に音楽が楽しめていた。が、AZ法施行後は少なくともZランクは音楽を聴くこともライブ活動などすることも禁じられている。その取り締まりのために「検閲庁」なる役所がある。
  6. Zランクは音楽活動が禁じられているが、新人発掘や音楽の隆盛のため、どうも身分を偽って音楽活動することは、秘密裏に行われているようで、大手レコード会社も容認している。もしかすると舞台7ORDERのショウキがより高いランクの劇場で活動ができていたのはそういう背景があるのかもしれない。
  7. ラジパの政治家になったゴッド兄さんもそうだったけれど、27でも検閲庁のヤマトや大手レコード会社会長のジャニスといった非Zの支援者が広がりつつある。
  8. ラジパのウォークライそうだったけれど、今回もスコアクラブの面々はみんな容姿端麗&才能高くて、めちゃくちゃカッコいい。ますますAZ法の根幹はいい加減な気がする・・。

 とりあえずまずはこのへんで。スピンオフは個々の登場人物の掘り下げも面白いのですが、実は舞台の7ORDERにはそれぞれに支援者や仲間がいて、でも、彼らは彼ら自身の力で立ちあがっていきたい・・というそんな構図が見えてきたようで、そのあたりもとても面白いなあって感じます。それでは、ようやく次にざくっとした感想を!

「えんとつ町のプペル~THE STAGE~」の歌

  もう少しだけ続くえんとつ町の感想(笑。今回の舞台化の特徴の一つがミュージカル仕立てになっていたことでしょうか。もともと絵本やこれから発表される映画のイメージソングと言ってもよい「えんとつ町のプペル」という曲はたくさんのアーティストさんがYoutubeで発表されており、音楽とも縁の深い原作であったのですが、舞台では前面に歌と音楽を押し出して、とても楽しい舞台になっていたと感じました。それこそ、老若男女、舞台ファンの人も、舞台が初めての人も楽しめる構成だったなあと。

 だからこそ、この舞台が伝えたかったこと、特に、現代人が抱える問題とか、世界についての西野さんの見方みたいなところが楽しい曲に乗せて伝えられたのはよかったなあって外野ながら感じましたし、萩ちゃんこと萩谷慧悟くんをはじめとするキャストやキャラクターの魅力が歌の力で更にパワーアップしていた気がします。この舞台の特徴のひとつが色んな立場のファンやお客さん(絵本ファン、西野さんのファンや仲間の方々、キャストのファン、そして子供たち・・)が集まっていることだと思うのですが、それぞれの思いをうまく一つにまとめ上げることができたのは何より素敵な曲と歌があったからかなあって思います。   

 町田マリーさんのブログによると全19曲だったのだそうですが、自分で確認できたのは18曲。区分けや題などは勝手につけたものです。登場順にリストと簡単な感想を書いておきます。緑の太字がプペルの歌があるものです。

 ①ブルーノの歌「酒場で出会ったおしゃべりモグラが~」:ブルーノ

  • 最初の曲。生ギターに合わせ朴訥に歌うブルーノ。えんとつの上で踊り演技をするルビッチの小さな体が凄く大きく見える曲。この朴訥な歌がクライマックスでは感動のアリアに変わるのが

 ②ハロウィンの歌:えんとつ町オールスターズ&プペル「踊れっ!」

  • ハロウィン仮装をしたえんとつ町の面々の中に現れるプペル。生まれたばかりの頼りなげなで、でも好奇心いっぱいの表情。一緒に踊っているうちにその楽しさでどんどん元気に声を上げていくプペルが可愛い。主旋律に合いの手を入れるように掛け声を入れていく技術はドラムやってる萩ちゃんならでは!。

 ③異端審問所の歌「ベーラーアール!ベーラーアール!」:ベラール&隊の皆さん

  • ベラール尾関さんも歌が上手いんだよね~。朗々と歌い上げる姿が単なる敵役以上のキャラクターなんだなあって伝えてくれる。

 えんとつ町のプペル:オールスターズ&プペルソロ「名前をもらった喜び」

  • メインテーマのえんとつ町のプペルがここで。オールスターズで歌うのですが、2番にはプペルのソロがあって初めて聞いた時に本当に感動しました。マイナビニュース動画(36秒くらい)、エンタステージ動画(12秒くらい)、2.5news(28秒くらい)を繋ぐとプペルソロのいい部分が再生できるのでぜひきいていただきたく。お芝居部分の表情の豊かさも素敵だし、2.5newsで見られる朗々と心に染みる歌詞を歌い上げるところとか一つ一つの音を大事に歌っているところ、本当に感動しちゃいますね。

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 ⑤スコップRAP①:3つの秘密

  • 初日から話題になった「えんとつ町ディビジョン」と言われたRAP曲。スコップのRAPが後ろのスクリーンに映し出されるのでなおさらでした。歌のキレもよく、始終踊って、ギャグも入れながらで、北乃くんらしい個性が発揮された1曲。

 ⑥腐るお金の歌:ベラール&異端審問所の皆さん

  • 後のスコップ曲でも出てくるえんとつ町と異端審問所に関わる重要曲。でも、本格的この歌詞が活きてくるのは映画版なんでしょうか。

 ⑦カタコト:オールスターズ&プペルソロ&ダンス「仕事をもらった喜び」

  • マイナビニュース(40秒)、エンタステージ(40秒)2.5news(41秒)に登場。ダンさんからいただいたミシンを使った繕い物の仕事に大きな喜びを見いだすプペルの弾んだ歌とダンスが本当に可愛くて。スティックを取り出し、両脇に差し出してもらった洗面器をドラムよろしく叩いたり、最後には梯子に上って堂々と歌い上げたり、まさしくアメリカンミュージカルな、ディズニーキャラなプペル萩ちゃんの真骨頂。こういうの見ると演出の児玉さんって萩ちゃんと手が合う様な気が凄くするなあ。

 ⑧えんとつ掃除屋さんの歌:ダン&チムニーのみなさん「安全第一、安全第一」

  • 部下思いのダンさんの歌。寝不足、体調不良は直ちに帰れ・・ってどんなにホワイト職場やねん・・。ささやくようなえんとつ掃除屋部隊の歌が面白かったです。

 ⑨ブルーノの歌:ブルーノソロからプペルとのデュエット「信じ抜くんだ」

  • えんとつの上でのルビッチがブルーノを回想するシーン。ブルーノの歌う様子を見ているプペルの変貌。そして、ラストでの二人の声が重なるデュエット。エンタステージの1分28秒あたりで、がつんと声を重ねるプペル萩ちゃんの様子が聞けます。物語の中盤のとても重要な1曲。

 ⑩ゴシゴシ洗濯の歌:オールスターズ&プペルソロ「私の可愛い友達が~」

  • よく言われるおもちゃ箱をひっくり返したようなオールスターズにプペルをフィーチャーした1曲。エンタステージ45秒、2.5news1分16秒で見れます。2.5の方はソロの朗々と歌い上げるところとかその後の腕を回してのダンスが入っていて凄く嬉しい~。これもまた古き良きディズニーアニメの雰囲気。音楽と動きの融合なんだよね・・。

 ⑪バラード:プペルソロ「目を閉じて仰ぐことを知らない町で」

  • ルビッチが星を探していることをアントニオたちに言ってしまい、アントニオたちからはもちろんルビッチのくぐもった心を目の当たりにしてしまったプペル。そしてアントニオとの諍いで自身も大きく傷ついた後にひとり唄うバラード。この映像がないのが本当に残念なくらい素晴らしい萩ちゃんプペルの歌。メロディの加減もあってなんだか70年代の歌謡曲のようで、甘くて切なくて体の芯が痺れるような歌声だったなあと。切ない曲を切ない声で歌える萩ちゃんの痛さを表現する力は凄いなあ。もっともっと聞きたかったなあ。

 ⑫スコップRAP②:「ドキドキしたいんだ」

  • スコップがなぜヤミの鉱山師として地中で働くかを語るRAP。地上には自由がない、地下ではあるけれど自分の力と無煙火薬で自由に切り開くことができる地下には「ドキドキできる」という歌詞がほんと好き。自分の気持ちにとても重なる部分で、そう思う大人はきっと多いことだと思う。

 ⑬スコップRAP③:えんとつ町の創世神話

  • これも映画版に続く重要なお話。腐るお金を作った人々がそれを弾圧しようとする人たちから逃げて、周りから遮断された町を作り、その姿をえんとつの煙で見えなくしたという。それにしても腐るお金がなぜ弾圧されたのか、そこがとても気になる・・。

 ⑭スコップRAP④:2対6対2!

  • 有名な働きアリの話のRAPだけれど、アントニオとデニスとスコップのダンスがほんとかっこよくって好きな曲。めっちゃダンス上手いよね・・。にたい、ろくたい、に!

 ⑮ルビッチRAP:しゃっくりを止める歌
 ⑯スコップRAP⑤:「彼らは上に行くんだ!」

  • このあたりを別曲とするのかちょっとわからないけれど、ルビッチさんのラッパー風振付の入ったいい感じこなれぶりがさすがだったし、結局ベラールたちにしゃべってしまうんだけれど「彼らは上に行くんだ、空に行くんだ」っていうスコップのしてやったりな感じがたまらなく好き・・。

 ⑰ブルーノの歌:オールスターズから壮大なプペルソロへ

  • そして空に上がっていったルビッチとプペルがもたらした星の奇跡を見つめる地上の人々。ここでようやくマリーさんの歌が存分に聞けるのが嬉しいなあ。もっと聞きたかったなあ。敵も味方も続々と集まって星を見つめる。そして全員で「さあみんなで迎えよう、この町の最後の夜を」と大合唱したところに、すーっと現れるルビッチとプペルが乗った船が現れる・・。
  • そして、逞しい大人の表情をした、逞しい声のプペルが歌い上げる。「晴れた空に広がった輝く千の光を、この胸のときめきを独り占めにしてなるものか。愛する人に伝えよう、この胸のときめきを」と。ブルーノの記憶が完全に蘇り、声も仕草も歌い方もブルーノの思いが溢れるかのように力強い。スケールがでかい。色んな歌が歌えそうで萩ちゃんの力にぞくぞくする場面だった。そして、ルビッチへの思いを伝えて空に消えていくプペルとブルーノ・・。泣く・・・。

 ⑱えんとつ町のプペル:オールスターズ&プペルソロ「帰ってきたプペル」

  • えんとつ町の人たちがもう一度ステージにひとりひとり集まってきて、星を知った喜びを伝える。なんだかこの辺りは宗教劇っぽい感じのある演出だったなあ。そして、みんなで歌う主題歌「えんとつ町のプペル」。でも、そこにはプペルはいない。一抹の哀しさを抱えながらもフィナーレに身をゆだねていると・・・。ステージの後ろからニコニコ顔の、あの生まれたばかりの無垢なプペルが現れて、「ハロウィンの夜にやってきた・・」って可愛く朗々とあの萩谷プペルの声で歌いだすわけですよ・・。いやあ・・これは泣きましたね。そして、全員でダンスの時のプペルのアクションの大きいこと、グサグサとアクセントをつけてくること。その様子はマイナビニュース1分30秒過ぎで見られます、いいダンスだった~。

 いやあ・・久々(この部分を書いているのが3月2日です)にゲネ動画を見て、記憶をたどっているのですが、まだ色々と思い出せて嬉しい限りでした。この後見た27-7ORDER-もそうでしたが、音楽の力、曲の力って凄いなあって思います。ずっと覚えていたいなあ・・・。

 さて、今回、萩ちゃんのソロだけで7曲もありました。萩ちゃんがブログで「最終的にたくさん歌うことになった」って書いてましたがほんと凄かった!萩ちゃんの歌って、地声とか音程のよさもあるけれど、最後にくいっと爪痕残す感じが萩ちゃんらしいなあって感じました!。もっともっと聞きたいし、次にはきっと萩ちゃんのお歌が記録として残るよう楽しみに待っています!