ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

2018年4月13日のザ少年倶楽部のLove-tune(Crystal Sky)

 さーて、一週間擦り続けたLove-tuneのCrystal Skyの感想です。2月3月のJr祭り合同公演や単独公演で見ていた素晴らしいパフォーマンスがこうやって映像に残るっていうのは本当に嬉しいもんです。何度だって繰り返し見ることができるし、特に昨今色々とあるらぶ界隈なので、こうやって極上のパフォを見ることができるのがどれだけ心の支えになっているか。本当にありがたいです・・。

【選曲】

 Crystal Skyは、Kis-My-Ft22016年のシングル、Gravity通常版のカップリング曲です。同じカップリングがオハコと言ってもいいくらいのムチュ恋が入っていますが、Crystal Skyは通常版にしか入っていない曲なのです。私にとってGravityはジャニーズJrにはまって最初に買ったシングルだし、同時期のアルバムのI screamと並んでとても思い出深いのですが、それでも買っていたのは初回特典盤だけでしたもん。不勉強ながら全然知らなくって。でも。あまたある曲の中から、ファンでないとなかなか見つけられないような名曲を持ってくる、本当にLove-tuneらしい選曲だなあと唸りました。
 また歌詞がいい。「新しい世界に、新しい価値観の世界に、恐れず飛び込んでいこう」いうのは、キンプリデビュー発表後の、ネット進出やJrの在り方に始まって大きく変わっていくジャニーズとLove-tuneの今の状況を端的に表しているようで聞いている方の心にも刺さるように響いてきます。らぶは、割と、こういう、タレント本人たちの状況と近いというか、すっと入りやすい曲を選んでいるんだろうなあと思うことがよくあります。曲に情念を乗せるのがらぶはうまいと勝手におもっているのですが、エモさの根源はそこもあるのかもしれません。それをあまり知られてない曲から探してくる能力は本当に凄いなあといつも思います。

 あと、らぶはキスマイの荒ぶる魂とか、漂うストリート感とか、心の中のトゲを残した感じを凄く大切にしているなってパフォーマンスを見るたびに思います。オリジナルの味を大切にするというか、「キスマイ、ほんとに好きですからっ!」っていうのがどの曲でもある気がしてきていいなあと思いますね。きっと関ジャニ曲もそうなんだろうなあと。

【衣装】
 
2018年Jr祭りからの新衣装。黒を基調としたストリート系のデザインですが、キラキラと光る白や銀の地やクリスタルっぽい素材をふんだんに使っていて、重々しくないとってもクールな衣装です。大阪城ホールや横アリでは白銀地のように見えたくらい、光の当て方では明るい方に輝く衣装かなあと。野心に溢れたギラギラさとどこまで言ってもワイルド一辺倒にはならないLove-tuneの上品なカッコよさをよく表してくれている衣装かなあと感じました。6着目のオリジナル衣装になるのかな?(白黒系:ドリボ衣装、ふみきゅん衣装、クリスタル衣装 赤黒系:2017祭り衣装、 コーラル青系:湾岸衣装 ピンク系:CALL衣装 )。

 デザインはいつもどおり7人7様のデザインですが、顕嵐ちゃんキャップ、美勇人くんハット、諸星くんバッチ付きニットキャップと3人が被り物しているのは初めてかも。美勇人くん以外はボリューム感のあるジャケットなのでそれぞれに魅力的(萩ちゃんのブカブカなパーカー風が本当にかわいい!)なのですが、美勇人くんだけベロアっぽい短めジャケットとぴったりパンツで、Hip Hopっぽいのかな、スタイルの良さが際立つものになっています。でもって、ブレイク部分のあの振付、あのダンスを映えさせてるのかなあと思うと衣装って凄いなーって感じましたね~。

【歌】

 今回もバンドなしでダンス一本でそれも凄いけど、歌が本当によくって。7人7様の声がすっごく響く歌になってるんですよね。顕嵐ちゃんのまっすぐな青年らしいお声、萩ちゃんのしっかりと響くキャンディボイス、安井くんの存在感と優しさを漂わせるお声、美勇人くんの苦みの聞いたRAP、諸星くんのテクニカルに軽くもなれる唄、真田くんの力強く広がる耳にぴったたりと張り付くようなお声。そして、怜央のオーガンジーのように無垢で少し哀愁も感じさせる美少年なお声。れおれおの歌がそっちに振ったかーって感じで、とっても好きでした。

 今回、本当に歌割が絶妙で7人が均等なくらい分量があって、かつ同じように上手くて、かつ聞き分けができて。歌にも期待できるグループになってきたなあと思いましたねえ。大サビの前の7人前後1列で順番に歌ってくところが本当にカッコかった・・。

【ダンス】

  最初、円形のフォーメーションで上からカメラが映しているのがカッコよくって。何かにひっぱられるような、そこから逃れていこうとするような動き。Graivtyのカップリングという頭があるからか、重力から逃れようとする動きなのかなあって感じました。その後は、絶え間ないフォーメーションの変化。全員が後ろから前に、前から後ろに、右から左へ、左から右へ。次々と位置を変え、そのダンスの激流から一人一人が飛び出してスポットが当たっていくのが本当にカッコよくって。たぶんらぶ史上一番複雑で動きの激しいフォーメーション変化とダンスだけれど、ひとりひとりの存在感がいっそうはっきりしているように感じるのは歌声の違いがしっかり聞こえるからかなあとも思いましたねぇ。
 そして、ブレイク部分での美勇人くんがセンターで両手を挙げて7人を従えてダンスするところが本当にカッコよくって。もうね、その瞬間、時間と空間が一瞬とまったり、動き出したり、すべての物質を統べるかのよな訳ですよ。7人のV字フォーメーションはこれまでも何度かみたけれど、こんなに「7人は強い」って感じたことはなかったかなぁ。一方で、大サビ前にあの一列で順番にカメラにアピールするパート入れたのが凄かった。もうさなぴをはじめ全員カッコよいのに、最後、あの時空王みゅーとさんが、帽子をぽいっととって満面の笑顔なんですよ!。いかにもお顔が素晴らしい、表情一つの力で持っていくらぶらしくて、これぞLove-tuneのアイドルパフォーマンスって言いたくなりましたね。上手さだけでない、ケレンなカッコよさを忘れないLove-tuneらしいダンスでした。

 萩ちゃんは、ひとつひとつのアクションが力感があってよかったなあ。大きめのパーカーで少年ぽさもありながら、ぐっと力がみなぎる手足の動きがよかった。大サビ前の萩ちゃんのアップが好き過ぎて死亡。指の使い方まで美人でしたね。そして、何気にシンメだったはぎあらにびっくり。二人ならんだときの、容赦のなさが好き。あの血も涙もない感じが好きなんですよねぇ。カッコよかったー。

【最後に】

 このところバンドやっていないのに不安を感じている方も多いんじゃないかと思うんですが、らぶにはたくさん強化しなければならないところがあって、2018年はそれが「歌とダンス」なんだと感じています。ひとつひとつ弱いところを克服していって、魅力にまで高めていこうとするのが、Love-tuneらしいなあと感じています。きっと見えないところではいっぱいバンド練習もしていることでしょう(笑。そして、また私たちの目の前にそれが現れた時にはびっくりする程のものになっている、そんな予感がした4月のパフォーマンスでした。ほんと信頼のLove-tuneだわー!