ラボを捨て、ビーチに出よう

どこにいたって君がアイドルだ

招き入れる人(「蜂蜜と遠雷」リーディング×オーケストラコンサート 1/6昼公演)

 ハピアイ公演真っ盛りな今日この頃ですが、私の2018年の最初のライブは、橋本良亮くんがメインキャストを務める「『蜂蜜と遠雷』リーディング×オーケストラコンサート」となりました。オーチャードホールは初めて、そして久々のコンサートホール。帝劇や日生とも違う、ちょっと懐かしいクラッシックのゆったりとした雰囲気が流れる空間でした・・。

 この不思議な作品は、同名の田陸さんの、ピアノコンクールの舞台とする小説を、小説のコンクールの場面を再現するような形で、コンサート化した舞台です。主要な4人の人物と、語り手2人の朗読や歌、そして2人のピアニスト、そして、その基地となるオーケストラ。様々なジャンルの音楽に携わる人々、クラッシックの人も、ミュージカルの人も、ポップスシンガーも、アイドルも、全員がその持てる才能をそのまま生かそうとした興奮する舞台でした。

 様々な野望や欲望。希望と失望が渦巻く、ピアノコンクールの世界。その中に、突如現れた、自然に音楽を愛する気持ちのまま、伝説の天才に育てられた天才ピアニスト。橋本くんはそのピアニストになり、語り、歌い(サティの有名な曲に歌詞を乗せて歌います)、物語の世界へ聴衆を招き入れてくれました。出演者の中でもひとり華やかな真っ赤な燕尾服をまとい、野生児といってもよいピアニストとして朗読を行う橋本くん。野生児だけれど繊細で優しい心を持つ、その人らしい演じぶりでした。大舞台を前にした緊張感、自然に溢れだす気持ち、思わず体まで動いてしまう気持ちのこもった朗読ぶり。とっても自分のままの演じ方だったように感じました。

 個人的に舞台のメインと感じたのが、2幕のコンクールシーン。川田健太郎さんと西本夏生さんという気鋭のピアニストと東フィルが次々と繰り広げ4つのピアノコンチェルト。ショパンの第1番第2楽章、プロコフィエフの第3番第1楽章、同じく第2番第4楽章、バルトーク第3番第1楽章。ホントにワクワク興奮するんですけど、そのシーンに、語り手として、座長として、聴衆を招き入れる役割を橋本くんが担っているように感じました。

 特にそれを感じたのが、カーテンコールの場面。いつも中央に陣取って、両手を開いて、舞台の上の様々な才能をエスコートし、観客の気持ちをぴっかぴかの笑顔でひっぱっていくのがホントにアイドルだからできる役割だなーって思ったんですよね。特に、少しお年を召したように感じる千住明さんをあんなに可愛らしくスマートにエスコートできる若い男子ははっしーしかいない・・ホントに可愛かったです。はっしーがアイドルで本当によかった・・。

  またね、橋本くん、家入レオちゃん、木村優一さん、ビッケブランカさん、湖月わたるさん、朴璐美さん。今日の演者や歌い手がそれぞれがそれぞれの歌声で、自分はここにいるぞーっていう存在感を存分に表現しててくれていたように感じました。そこが、すっごくじーんとしたんですよね~。みんな違ってみんな楽しいそういう舞台でした。

 アイドルで、歌を、お芝居を続けてきている橋本くんだからこそのお仕事。新しい舞台だからこそ、必要な才能。アイドルの素敵さを凄く感じた舞台でした。新年からとっても面白い舞台でした!