ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

2017年10月6日少クラのLove-tune MOONその1

 すみません~。先々週のT.W.Lの感想も書かないまま、MOONに突入しちゃって。TWLは、夏のEXからめっちゃ好きだったり、バンド部隊の飛び道具もろちゃんのサックス&歌の素晴らしさが全国に届けられたりと素晴らしかったんですが、そのあたりは今度丁寧に書くとして、まずはMOON(KAT-TUN)の衝撃の感想をまずはメモしておきたいと・・。本当に色んな意味でLove-tuneらしかったです・・。
1)4元素を詰め込む

 結成当初かららぶの4つの要素は、音楽、ダンス、演技、そしてアイドルなのですが、今回のMOONにはそれが全部ぶちこまれていました。和太鼓とドラムのセッションから始まり、ギターとベースの痺れるフレーズがかき鳴らされる。あるものは楽器を弾きつつ舞い、あるものはアクロバットと殺陣を行いつつ舞い、そして、あでやかに怪しく現れる般若面の麗人が舞う。それぞれに胸に秘めた思いを表現しながら、ひとつのストーリーを作り上げていくパフォーマンス。和装を中心とした意匠が本当に妖しくて美しくて。そして、響き渡る7人の歌声。一見バラバラの要素を詰め込んで、NHKホールのステージに展開していく。本当に欲張りなステージでした。

2)どこかトンチキ
 
要素が多すぎるせいもあって、ひとつひとつの要素の完成度はまだ高くはない訳です。和装も全然本格的じゃない(と自分は思う)。殺陣もバンド演奏もまだまだ隙もある。確かに完成度はあまり高くはないのかも。でも、様々な要素が一つ釜にぶち込まれてくることで沸いて出てくる妖しげな世界。なんちゃって和と言いたくなるけれど、だからこそ世界から日本にやってきた人の多くが好きになっちゃうワールドワイドな和の世界。未完成だからこその猥雑さとエネルギーとアイドルらしい愛嬌と美しさがあるところ、ジャニーズ特有でもありらぶが目指す世界のひとつだったように感じました。
3)若さのきらめき

 全員主役と言っていいほどの見せ場がそれぞれにあった訳ですが、中でも殺陣を披露したあらんちゃんとれおれおの輝きは素晴らしく。美しい少年の風情なのにその表情はニヒルで感情を殺したようなお顔のあらんちゃん。そして、大きな体をいっぱいに使ったアクロバットと切なげだったり、はたまたぐっと目を見開き力強く愛をささげるような表情のれおれお。素敵でした~。れおれおは、その切なげな表情からぐっと目を見開いたその後で、ぐわんとその目が、眼が輝いたんですよね。一瞬のカメラのうちに目が湛える表情が変わったのは本当に凄かったです。俳優さんだなあってちょっと感じました。もちろんあとの5人も素晴らしかったのですがそれはまた後編で。
4)バラバラなものをまとめるリズムの力
 
今回不思議だなと思ったのが、もろちゃんの大太鼓とはぎちゃんのドラムにたくさんのマイクが立てられていて、生音に近い仕様になっていたこと。もしかするとはぎちゃんドラムのセットは今年一番だったかもしれません。魅せるパフォーマンスなので、できればもっと綺麗でカッコよいはぎちゃんのお顔もたくさん見せて欲しかったのですが、演奏に没頭するはぎちゃんのお姿とサビの美しく力強い歌声が印象付けられるパフォだったように思います。
 でもそのぶん、二人の「音」はハンパなくかっこよくって、ヘタをするとバラバラに拡散してしまいそうな(特に、NHKホールはクリエよりも断然広いので)7人をひとつにまとめて、一つの波に乗せる大事な役割を果たしてくれていたように感じました。シャープに刻むシンバルの音、7人の熱い心を掻き立てる太鼓とドラムのコラボの音。そこに乗っていれば様々な要素が融合された世界にたどり着くのもたやすくなる・・・そんな力が溢れた演奏でした。はぎちゃんファンとして本当に嬉しかったです!

 次回はもうちょっと各人を細かくみて感想を書きます~。