ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

2017年Love-tuneクリエ周辺のはぎちゃんを少し

 はじめて生で見たLove-tuneクリエ、色んな楽しさがあったけれど、何よりらぶが7人で「ひとつのライブ」を作り上げてくれたのことが何より印象に残っていて。この7人で何ができるのかということに真正面から取り組んでくれたのが本当に嬉しかった。ひとりひとり自分のパフォーマンスを披露しながら、二人でコラボしながら、最後に7人一体の上から下までまるっとLove-tuneを見せてくれたMoonなんてその最たるものだろう。My Loveのようにみゅーさんのソロダンスややっすーとの絡みが強調されつつも残りのメンバーのバックパフォーマンスもきちんと引き立って見えるものもあった。

 そんな中で唯一あったソロがはぎちゃんの「恋を知らない君へ」。いやソロというより、ながつのキーボードとのデュエットというべきか。いやいや、そうじゃなくって、ながつが伴奏に取り組む10公演のドキュメンタリーだったのかもしれない。はぎちゃんだって、先生と言われるくらいにながつのピアノを教えてあげて、本番に臨ませて、見守りつつ引っ張りつつ、二人のステージをちゃんと作り上げた。頑張ったながつをちゃんとねぎらって、ふたりで一緒に笑って。グループのメンバーを支えて押し上げて一緒に新しいものを作り出すことができた。これもまた一つの成長物語で「凄いなあ。一年で人間ってこんなに成長するんだなあ」って改めて感動したのだった。
 一方で、ファンの欲目なんだろうけれど、「恋を知らない君へ」の歌唱も大したものだったと思う。憂いをたたえた甘い声。青春のはかなさと強さ。感情の揺れを息に変え、心の高まりを響きに変えていく。息が短かったところも、音が安定しなかったところもあったかもしれないけれど、その歌声は表情豊かで、恋しい人への溢れる愛がいっぱいに詰まっているように感じた。

 Moonでも大サビを任されて、冴えわたる満月の光のようにぴーんと声をクリエの会場に響かせたところとか、Make it!の「キラキラ輝くよ、幾千もの・・」のところとかもがつーんと声が出てて、その強いお声にも感動した。いや何、はぎちゃんってこんなに腹の座った声だせたっけ?って失礼にも思ってしまう程だった。ちょっと前までは歌は上手だけれど、典型的なわたあめ系とか宅録系のお声かなって思っていたけれど、きちんと芯のある唄える声になっていた。本当に歌も練習したんだろうなぁ。まあ、自分のソロで自分の歌も、ながつの伴奏もどっちも伸ばしてしまうという効率いいところがはぎちゃんらしいのかなっても思うけれどww。

 みゅーさんに五弦ベースを勧めた話、もろちゃんのサックスや和太鼓のフレーズ作った話、音楽機材に詳しくなってエンジニアさんがいない時に代わりに機械を操作することもあるというお話、さなぴとはぎちゃんが中心になってスタジオ借りてバンドの自主練もやってNWOの完成度を上げたというお話・・などなど。この春先から音楽面でのエピソードが本当に多くて、嬉しかったし、えっ?そんなにいっぱい?とびっくりしたりもした。

 もちろん音楽に向かう意識の高まりははぎちゃんだけじゃない、さなぴも高くて良いアコギを買ったり、セッションバーに武者修行に行ったり、もろちゃんとソウルバーにいったり、ながつの空男の話も、もろちゃんサックスのお話も、しれっと五弦ベースも習得したみゅーさんも、Make it!で真正面からギターを弾いていたやっすー&あらんちゃんも・・・まだまだ書き忘れているエピソードあるだろう。。。。らぶ全員でバンドに取り組んでいた話が多くて、バンド好きの自分には本当に涙が出るくらいだった。
 そんな中で、たまらなく好きだったのがクリエの和コーナーのもろはぎ太鼓&ドラムセッション。ふたつの楽器が対等に掛け合いをするあのセッションの様子を見て、リズムに体を躍らせていると、二人のグルーヴの、ノリの融合が目に見えるようで、すっごくいいなぁってまたまた涙出そうだった。ドラムがタイムやリズムのキープだけじゃなく、個人の技能を見せるだけじゃない、楽器と楽器が正面からぶつかって丁々発止やりあう光景。自分の技を見せるだけじゃない、グループでいるからこそ見せられる光景。本当のバンドの素晴らしさ。そこの入り口にはぎちゃんが立っているように思えて、すっごく嬉しくなったのだ。
 1年前は自分自身のスキルと成長を見せるクリエだったように思うけれど、1年たって仲間の成長を支えたり、その中で仲間と一緒に音を楽しむ様子を見せるクリエを披露したはぎちゃん。来年はどんな姿を見せてくれるんだろう。本当に楽しみだな。