ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

応援屋ディスクがやってきた!

 滝沢歌舞伎、らぶクリエ、屋良くん音楽劇、魔女宅と絶賛連敗中で追い込まれつつある今日この頃ですー。そんな自分を元気づけてくれる1枚がやってきました。昨年10月の「ABC座2016 株式会社応援屋!!~OH&YEAH!!」のディスクです・・。あのデジタルボーイズが、あのワンゼロさんがうちにやってきたのです。これはめでたい!!ディスクの感想を書く前に、昨年の舞台をみた時の感想はここですー。あらすじなどはこちらを見ていただけると嬉しいですー。

tanusun.hatenablog.com

tanusun.hatenablog.com

 久々の「応援屋」だったのですが、あれから5か月経ったとは思えないほど、その時の印象のままというか、舞台の様相を上手くまとめてくれていると思いました。当然、舞台全体が見えるリアルタイムの観劇とカメラを通して撮影したお芝居の再編集とは印象が違って当然なのですが、そいういう違和感はほとんどなく、でも、カメラアップでの表情の様子などもよく掴めるし、お得感満載でした。

 例えば、最初の方のデジタルコープスの場面。消えてしまったイシケンくんがある社長の下にいるってことを聞いた瞬間、それまでどこを見るともなく機嫌が悪かったワンゼロさんが、その話の方向を突き刺すような目で見るんですよ。息も荒く、動揺もある。最初にみた時に感じたワンゼロさんが抱えてしまった「愛情」の所在はここだったのかという。みゅーさんが丹念に丹念に作り上げたワンゼロさんの端々を見せてもらえるのは本当にありがたいこだなぁって思いました。

 丹念と言えば、このディスク、すっごく音がいいんです。劇中歌の歌詞も本当によく聞き取れるし、役者陣の声もひとりひとり魅力的に録れている。五関さんの美声も堪能できるし、8人もいて、なおかつそんなに長くないデジタルボーイズのひとりひとりのニュアンスもよく再現されている。彼らの人物像の違いが声とセリフ回しの違いからきちんと伝わってくるんですよ。めっちゃ楽しいです。

 あと、今回の応援屋のストーリーがやっぱり好きだなぁと。社長と由美子さんの関係性はおばさんには萌えるしw、えびさん5人とも愛おしすぎる人間像だし、デジボの設定(イシケンくんの暇つぶしのために集められた集団)とか素敵過ぎる。後から入ってきて、ちゃんと人間らしい理性や判断力のあるミリオン(だから彼は天才と言われる)と、知性を持たないデジタルボーイズ、そしてイシケンくんがいなくなって始めて感情が生まれるワンゼロさんという設定がほんとよくって。

 じっくりと落ち着いてみているせいか、MADE、They 武道の両先輩グループと一緒のということもあったせいか、とらのダンスの個性みたいなのも見えたような気がしてそれも楽しかったですね~。デジタルボーイズのダンスは、タメがあるというかスローモーションでくっきり各部の動きが見える感があるんですよね。もちろん実際には凄く早いんだけれど。そこにひとり違う素早い動きのミリオン山本くんのダンスがある、いやね、キャラの書き分けがダンス踊り方の違いに落ちているという見事さ・・みればみるほど、いろんな仕込があるように思えました。

 その仕込といえば。。。バーのアルバイト店員の佐久間くんこと仲田くん。ほんとに今の状況とは関係なくこういう割り振りになったんでしょうかね・・。でも、直接的にそうではなくても、きっと仲田くんは一本立ちできる役者さんになろうとしていたのが今回の細かい演技っぷりから伝わってきますよね。しめちゃんの発声もセリフ回しも舞台俳優らしい底の利いた悠々としたもので、しっかりと先を見据えて、次のステップにつながるようなお芝居をしていたんだなぁ、ほんとに凄いな~って感じましたねぇ。

 そんな風に、この「応援屋」というお芝居。舞台の配役、構成、劇中歌の作り、演出、そして最後のパッケージに至るまで、色んな面でこだわりと愛情を感じたのでした。ある意味、過保護なくらい優しい。ジャーニーズ舞台の自分の頭で考えろ!、自分で動け!な感じも凄く好きだけれど、たまにはこういう優しさがいっぱい詰まったお芝居をみるのもいいもんだなぁってしみじみ思いました。そんな優しさの思いが詰まった主題歌の歌詞。

  • 君をサポートしたい どんなに辛い夜も 涙が枯れ果てたとしても 独りじゃない忘れないでね あの日約束した未来まで 今はまだ遠いけどいつか 届く 。

 そんな歌詞の歌が形として半永久的に残る。その記録は、過去を振り返るだけのためにじゃなく、未来に繋がり、未来のはじまりの印としての記録なんだなぁと改めて思ったディスク発売なのでした。ぜひぜひ、お手に取ってくださいませ・・