ラボを捨て、ビーチに出よう

どこにいたって君がアイドルだ

三婆2回目~(11/22昼)

 ラスト三婆行ってきました~。最初からご飯のお話になっちゃいますが、この日はのんびりと自分の座席で三婆特製弁当をいただきました。座席だと落ち着かないかな?と思ったけれど、のんびりお席に座ったままというのもいいですね。お食事の内容も、上の食堂のお弁当比較してお刺身とお吸い物がないくらいだったんですよね~。時間にも余裕があるし、思わずその後、抹茶アイスまで買っていただいてしまいましたよ~。

 さて、ちょうど2週間ぶりの三婆、今回はありがたいことに前の方の、しかも花道がよく見えるお席でした。お芝居は、前回と比較して、3部が超強力になってましたね。しのぶさんりえさん緑子さんのお三方と段田さんの「年より芝居」が激しくなって、図らずもお芝居バトルの様相をになってました。みんなプラス5歳くらいな感じかな。

 松子さんはより逞しくでも視線が優しげに、駒子さんはよりファンキーに色っぽく、そして、やっぱりおタキさんが凄くてね。まず見かけが2部までと大きく違って、ほんと小っちゃくなっちゃって見た目でわかるくらいで。ホントにおばあさんってこうだよな~って感心しました。何より、背丈違って見える、ちゃんと身長縮んで見えるんです、ほんと俳優さんって不思議なぁと思いました。

 その3部のおタキさんがもうめちゃ震えてるんです。前もそうだったと思うけれど、ずーっとブルブルブルッツと震えっぱなしw。いろんな人に止めてもらうんですけど、なんと安井くんのところにもふるふる近づいて行って、触ってもらいそーにしてて。安井くんがちゃんとほっぺを両手でぽんとはさんであげて止めてあげてました。この時の二人の様子可愛かったな~。

 そんな風に2週間たって、よりコメディの色が強くなってたと思います。2部かな?おタキさんに花ちゃんがふっとばされるところも、花ちゃんもうびよーんってくらい思いっきり飛んで廊下を滑ってたしw。一幕ラストの松子さんが大切に取っていた花嫁衣裳を嬉しそうに見た後で号泣するシーンでも、号泣した後で体を起こして、私、何やってんだろう、バカみたい・・な表情で暗転するんですね。悲劇のヒロインとか、そういう依存する女をシビアに見る風ではなくなってた。

 3部のラストで市役所の福祉の係の人が来て、彼らの名前も呼ばずおじいちゃんおばあちゃん呼びで、役にも立たない援助を偉そうにする場面も、そういうものへの批判的なトーンが少し落ちてたような気もしました。何より、ボケかけた年よりもそのお世話をする年よりもみんな楽しそうで、自分の生き方と生きがいを貫いている。気が合う合わないではなく、自分のままで生きられる人と一緒にいられる幸せというか。

 考え出せば、色々と大変なんだろうけど、今の世の中、家族にお世話してもらって生きていても幸せと言い切れないし、自分だけの自立だけ目指していても幸せとも言い切れない。こういうのもひとつのパラダイスでしょ?という今回の作り手の思い(それは女優陣の思いが強いと思う)が伝わってきたような気がしたんですよね。また、それを見ている年より前後な観客たちも、大きな笑い声で、「そうだよね~。なんか元気出たわ」と応えていたような、そんな思いのする舞台でした。

 まあ、自分が年寄りになりかかっていますからね。今回のお席はおそらく局チケ組でお若い方ばっかりだったんですが、もう私一人でケラケラ笑ってましたからね。前回は年上が多かったから、こういうところで笑うんだ~って思いましたが、今回は絶対周りにそう思われただろうなww。なんたって、3部のしのぶさんの「くるくるぱ~」のジェスチャーが懐かしくって好きで好きでしょうがないとは・・と反省しています。

 

 さて、安井くんのこと。今回下手側だったので、前よりも安井くんのお芝居がしっかり見られてよかったですねぇ。まず、どきっとしたのが、1部のキスシーンのところ。花ちゃんにキスをねだられるてすくっと立つ時に、「よーっし」というオトコのオーラ(というか欲望かw)が立ち上ったんですよ。普段はちっちゃく見える背中が急に大きくなって、ずかずかと花ちゃんに近づいていくんです。いやー、痺れましたね~って、そういう時だけ男らしいのか、辰夫・・と思いましたけどw。

 そんな辰夫の逞しさが存分に見られたのが3部。花道で客席に向かって花ちゃんと話すダブルの背広の辰夫の表情がきりっとしてて、どこか余裕があって。2部までの時の時と視線の落ち着きというか、視線の太さが違って大人のゆとりを感じて、思わず惚れ惚れしちゃいましたね。

 いったん目黒を離れて厚木(とやっぱり聞こえた)で店を持たせてもらって、そしてバブル前(ラストは85年くらいだよね)の目黒に戻って青果店を開くまでにしたんだから、結構な出世ですよね。頑張ったんですよねー。しっかりものの花ちゃんのおかげもあるんだろうけど、そりゃ自信も生まれるよねと。

 娘の正子ちゃんの手を辰夫がずっと握っているんですけど、手の平同士を組むのじゃなくて、正子ちゃんの手全体を包み込むように握ってあげているんですよ。その父親らしい包容力というか愛情に胸がきゅーんとしました。ほんと素敵な握り方だったなぁと思います。

 キスの前にオトコの表情に変わるとことか、出世後の姿とか、ちゃんと辰夫の変化がちゃんとすがたかたちに表れてたのが凄いな~って、2週間前のお芝居と違うな~って感じました。やっぱり現場って成長が見えていいなぁって上から目線ですけど感じましたねぇ。カーテンコールでは緑子さんと何度も見つめ合って笑い合ってました。とっても仲良く見えました、よかったな~。

 今週末で舞台は終わってしまうけれど、やっすーが経験して得てきたもの、これからどこでどんな風に見ることができるのか、Love-tuneの中でも見ることができるといいな。本当に楽しみだなぁ。