ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

クロスハートLive ver.のもろちゃん(11/12夜)

 クロスハートライブバージョン見てきました。バンドの生演奏をバックに、出演者が主だった場面を演じ、歌い、踊る趣向。後のミュージカルバージョンのダイジェストでもあり、オペラのガラ公演のような趣でした。何より、バンド生演奏が素晴らしい。バンドだけどキーボードは2台あってオケみたいな音でした。屋良くんによるとライブバージョンだけの内容もあったそうです。ミュージカルでは現代と15世紀のフランスの両方の場面があるそうですが、このライブバージョンでは事前知識があった方がよさそうな15世紀のフランスの場面が中心でした。

 かいつまんで背景をまとめると、15世紀にイギリスとフランスが王位を100年以上も争っていた百年戦争。フランスの中にも力が優勢であったイギリスを支持する派があって、それがブルゴーニュ派。このお話の中では、一つの村の中で、このブルゴーニュ派を支持する(つまりはイギリスの支配を良しとする)優馬チーム(ワイン色の衣装)と、やっぱり自主独立だよ自由だよというリベルテ派の屋良チーム(青色の衣装)に分かれて対立し合ってるということみたいです。冷戦時代の日本の親米タカ派と反米リベラルの対立みたいな感じなんだな~っていうのがわかってよかったw。

 この日のお話ではどきっとする終わり方だったりするのですが、きっとこっからの仕掛けとか、HPのストーリー紹介にも繋がってくることがあるよーな気がするので、きっとライブとミュージカル両方見たら二度おいしいかなと思いました。その時の感想が今から自分でも楽しみです。

 さてさて激突しあう2つのチーム。この二つが対称的に描かれていて。現実的でタカ派な優馬チームはクールでカッコよく、理想を夢見がちなリベラル派屋良チームはどっか可愛くて楽しげなんですねぇ。WOWOWドラマの関係ですっごく痩せた優馬くんの風貌や寺西くんのすらっとスマートな雰囲気が本当にブルゴーニュ派のクールさ厳しさをよく似合ってました。一方で、弾けるような屋良くんの表情や歌、そして大きなニコルさん演じる大山さんコメディアンぶり、そしてマスコットのように可愛く明るいもろちゃんの雰囲気はリベルテ派の人間らしさをよく表現している。きちんと二つのチームがこのお芝居のテーマになりそうな世界観が表現できていているなぁと感じましたねぇ。

 クロスハートの面白いところは、その二つのチームの世界観の表現や対立が歌とダンスでちゃんと表現されているところ。現実的だからこそシビアにならなければならない優馬くんですが、その歌にはそのせいで生まれてしまう哀切や葛藤が、胸をきゅーっと掴まれるくらい切々と表現されているように感じました。はっしーや優馬くんの歌はホントに好きだわ~。歌うために生まれてきた人なんだなぁと思いましたね。

 ダンスでも、各チームのダンスが素敵で。ブル優馬チームははクールなカッコよさを追求。剣舞をまじえたスリリングなダンス。その中でキレだけでないふわんと弾力のある動きの寺西くんのダンスの存在感が絶妙でした。きっと天才のクロッキー画ってこんな風な存在感なんだろうなと思うさりげなさと上質で確かな感じ。一方のリベルテ屋良チームは、ワルツでヨーロピアンなフォークダンスみたいなのを踊るんですよ!もうそれが可愛い!屋良くんも大山さんももろちゃんもホント可愛い~。

 長い腕を存分に使い(今回の舞台で手も大きいことがわかった!)、そして綺麗なターンを存分に入れた、楽しいのにエレガントなダンス。すっと立った時の足のポジションがいつもきりっとしてるんですよ。本当にもろちゃん、素敵でした。また、ビジュアルがよくって。髪を切って、きりっと額を出してると、その眉の形の綺麗さや横顔の綺麗さに惚れ惚れしちゃうくらいで、ホント、らぶって美人な子しかいない!って思いましたね。そんな中でガッツリと剣と武闘の殺陣もあるし、アクロもあったし。お芝居と歌が本編でどのくらいあるのかめっちゃ楽しみです。

 そして、ツイッターのレポにもたくさんあったてらもろシンメ。今回のダンスはリベルテ派とブルゴーニュ派で3×3もしくは4×4で対抗し合い、絡み合う動きのダンスが多いので、左右に分かれて広がって行ったり、それがまた交錯したり、そして動きの中で背中合わせになったりという動きのシンメをやってくれていてとてもスリリングでした~。でも、さっき書いたように寺西くんらしいクールな感じ、もろちゃんらしい明るく楽しいという味の違いもあって、贅沢な時間だったなぁと思います。また、今回の席がEXのB1という、ホールの最後列だったのですがw、ステージ全体がちょうど目の幅に入って、全部一度に見ることができるのがよかったなーって思いました。

 いやいや楽しかったな~。らぶ兄組の10月からのお仕事。みゅーさんのワンゼロさんの怒り、さなぴの主演としての歌の表現、やっすーの大舞台でののびのびとした爽やかさ。そしてもろちゃんの更に一回り個性と表現が洗練されたダンス。みんな、何よりチャレンジしてて、しっかり新しいものを掴んできている感があって、凄いなぁと思いましたね。それぞれの場所でそれぞれの成長を遂げて、それがまたLove-tuneに戻ってくる。弟組はがっつりJAIの準備してたかな?あ~ほんと嬉しいなぁと思うのでした。

 それで、不思議とみんなデコ出しでたね。ワンゼロみゅーさんといい、幸男さなぴといい、辰夫やっすーといい、マクシムもろちゃんちゃんといい。やっぱり、すべてデコ出しは正義だなと思う2016年11月の半ばでありました・・