ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

ダニー・ボーイズ@国フォホールC、見てきました!

 真田くんをごくごく最近好きになったファンによる、がっつりファン目線の感想です(すみませんw)。ちょっとネタバレ気味です~。

 

 真田くんと水田くんのW主演の音楽劇を10月27日夜、28日夜、29日夜と見てきました。お話は、島田虎之介さんマンガ「ダニーボーイ」を原作としています。この原作は、劇団四季に在籍し越路吹雪とも共演歴があり、ブロードウェイに渡り、1976年に上演された『太平洋序曲』に出演、トニー賞助演にもノミネートされた実在の人物、佐藤功をフィーチャーした主人公伊藤幸男の一生を詩情深く描いたもの。

 このお芝居「ダニー・ボーイズ」では、その漫画の主人公伊藤幸男(真田佑馬くん)と舞台オリジナルの幸男の同僚田上英喜(水田航生くん)が、ロードウェイのミュージカル「極東組曲」のオーディションに合格し、NYにやってくるところから始まります。そこで、夢を持った多くの人々に出会い、極東組曲を作り上げていくという熱い青春模様を繰り広げ、その後、コーラスグループダニーボーイズで活躍た後のそれぞれの人間模様を描いていきます。もう、真田くんと水田くんがエネルギッシュで可愛くって、見てる間、ほんとに幸せな気分になれました。

 そして、そのメインストーリーを描きつつも、幸男の一生にかかわった様々な人々を描いていくんですね。人が生まれ、色んなラッキーを重ねて夢や仕事というものに出会い、自分の人生を、自分に降りかかってくる運命を全うしていく。夢と達成を描きつつも、そういう意思やエネルギーとは、違うところで動いていく人生と言うものを、しみじみと描いている、そんなお芝居のように感じました。

 ・・・って、そのあたりは、見ている人によって凄く違うんでしょうね。幸男、英喜、ミッキー岡田(榎本時生くん)、エイミー・城戸(AKANE LIVさん。彼女は本当に魅力的!もっともっと彼女のお芝居を見たくなりました!)4人の青春模様と夢にまっすぐ向かっていく姿にも凄く面白かったし興奮しましたが、一方で、私は少し人生の終盤に差しかかかりつつあるので、夢が過去のものになりつつある登場人物たちの心情にとても共感していました。

 おおむねそういう役は、ベテランの歌唱力もある多くの俳優さんたちに配されているんですが、その究極ともいえるラストシーン、運命を受け入れ、喜びも悲しみも全部透明にしてしまうようなそのシーンを、幸男、一人で演じているんですよね。ここの幸男の表情、声のトーン、お話のはじめっから同じ、本当に綺麗に澄んだ表情。この時の幸男の思いというか、幸男とはこのお話の中でどんな存在なのかを、ずっとずっと考え続けることができるくらいの深さだったなぁと思いました。

 そして、何より素晴らしい出演陣が歌い上げる唄の素晴らしさ。AKANEさんのうねるようにエネルギーに満ちた「Life is Beatiful」、剣さんと悠未さんの「長い長い約束」の人生の終焉の美しさに満ちた蠱惑の響き。 金さんと園山さんのお芝居と歌が混然一体になった迫力ある歌。そして、「Welcome to Japan」と「今、ここにある自由」のミュージカルらしいダイナミックさを味わえる集団曲。いい曲だったな~。ほんとにもう一度聞きたい曲ばかりです。

 そして、「誰もが夢中になってしまう歌の天才」である幸男とダニーボーイズの曲。メインとなる「Come together!」がほんとに楽しくって。白いスーツで歌い踊る幸男、英喜、ミッキー。フォーメーションダンスで3人が入れ替わり立ち代わりセンターに立って、ターンをして、ポーズを決めて、ジャンプして観客を煽る。生歌がっつりだと、正直3人ともまだお歌が上手っていうレベルじゃないのかもしれません。でも、ホントに楽しくって、一緒に踊りたくなるパフォーマンス。みんなが夢中になるという「天才の歌」の表現の一つのあり方かなぁ・・って真田くんのファンである自分はひいき目ですけどがそう思いました。

 東京千穐楽のカーテンコールの挨拶で、真田くんが歌には苦手意識があったけれど、これからはずっと歌っていきたいと力強く約束してくれました。やっぱり生歌で、お芝居の彼の気持ちが乗ってる歌をこれからも聞いていきたいし、ジャニーズの所属するLove-tuneのライブでもそういうパッション溢れる唄を聞いていきたい。もっともっとどんどん歌って、幸男のように・・と思ったのでした。