ラボを捨て、ビーチに出よう

Love-tuneから7ORDERへ:どこにいたって君がアイドルだ

新規ジャニファン はてなに立つまで中編

 その運命の日の少し前、ふらりと初秋の東北旅行に行きました。ちょうど嵐の東北コンサートの前あたりだったもので、宿は取れないわ、夜中に出かけたのに東北道はずっと車が連なっていて渋滞寸前状態が続くわ、SAやPAに入れば車と女子のみなさんで埋め尽くされていて、「やっぱりジャニーズって、嵐って凄いんだな~」って、そのファンの多さに圧倒されたましたねぇ。

 そのファンの多さを背景にしたメディアへの露出の強さは、Sixtonesを好きになってからより具体的に感じるようになりました。グループにはなったけれど、まだデビューをしていない彼らが色んな雑誌で特集されている。今まで知らなかったんですが、女性セブンや週刊女性といった女性誌も、週刊テレビ誌にもジュニアの特集ページがたびたびある!少し話は後になりますが、12月3日に発売されたテレビぴあのSixtonesの特集なんて4ページもあって、またそれぞれのメンバーの紹介やコメントや対談の内容もしっかりしたいいもので、お正月前までカバンにずっと入れて繰り返し読みましたねぇ。

 それまでジャニーズの世界をほとんど知らなかった自分には、正直、「破格」の待遇に感じました。普通の、駆け出しの、俳優さんやタレントさんなら、ここまで来るのにどのくらい時間がかかるか。ホール中心にコンサートツアーをできるミュージシャンだって、こんな風にメディアに取り扱われることはない。「あの雑誌に初めて乗った!でも、たった半ページだった!はじめて雑誌に連載が始まったよ~」なんてことで一喜一憂するファン活を長らくしてきた自分には目もくらむ世界でした。

 その上、あのドル誌4誌で年がら年じゅう、2週間に1回のペースで新しい姿がお目にかかれ、月2回の少年倶楽部で彼らが歌い踊る姿を見ることができる・・・。なんかもう、落ちこぼれる隙を与えない、がっつりとファンをキャッチアップする体制が整っている、その新しい世界に触れ、圧倒されるばかりのファン活の始まりでした。

 でも、そんな風に色々と情報に触れてくると、そんなSixtonesであるけれど、やっぱりジャニーズJrの1ユニットで、CDデビューできるかはわからない、デビューに近いところはあるかもしれないけれどそれはいつのことになるのかはわからない、ということも知るようになってきました。ホント、個人的にはまったく理解しがたいんですが、どうもそうであるらしい・・・と。

 ライブハウスで10人にも満たないお客さんを相手に素晴らしいパフォーマンスを、音楽を聞かせてくれたプロのミュージシャンや、はたまたインディーズレーベルでバンバンCD売りまくっているバンドを、ずっと見てきた自分では想像もできない世界。そんな世界に、あのバカレアの6人が、Sixtonesがいることがわかってきた。だって、彼らが目指さなければならないのは日本一の売上が当然とされるような日本一のアイドルグループなんだから・・・。

 いや、今はそこまでじゃないんだよ、そんな時代じゃなくなったよ、というファンの方も多いのかもしれませんが、「日本一のアイドルグループ」なんて夢物語な言葉を、現実的な目標として、想定している人たちがいる、それもたくさんいる・・・単純にその世界観の違いに、呆然とするばかりでありました。